「においは犬の血」夫切断の歌織容疑者、友人にうそ
東京都渋谷区の外資系金融会社社員、三橋祐輔さん(30)の切断遺体が見つかった事件で、妻の歌織容疑者(32)=死体遺棄容疑で逮捕=が、殺害、切断現場の自宅マンションを犯行後に訪れた友人に「血のにおいがするなら、ペットの犬のもの。出血中でにおいがする」と窓を全開にし、応対していたことが12日、警視庁新宿署捜査本部の調べで分かった。証拠隠滅のため行った室内リフォームが、「必要ない」という業者に「いいからやって」と強引に依頼したものだったことも判明。歌織容疑者は平静を装いながらも焦りを感じ、隠蔽(いんぺい)工作を進めていたとみられる。
バラバラ殺人犯が死体をバラバラにする理由は通常2つある。1つは犯罪の証拠を隠蔽するためであり、もう1つは強い憎しみのためである。本件と妹死体損壊事件についていえば、この2つの理由が混在しているように思われる。
さて、この事件の被疑者は、夫を殺害後も夫の会社に給料やボーナスを振り込むよう要求したり、友人から電話で追及されても白々しいウソをついたり(しかも、「ハハハーッ」などと笑ってさえいる!)、さまざまな隠蔽工作を行っているのだが、その手口は余りにも杜撰すぎる。他方、妹死体損壊犯も「サメが死んだから臭いがするかもしれないけど、部屋を開けないで」などという稚拙極まりないウソをついている。
はっきり言ってしまえば、頭が相当悪いように思うのである。フィクションではあるものの、「太陽がいっぱい」のリプリー(アラン・ドロン)もまた衝動的な殺人犯であるが、こんなウソはつかない(もっとも設定自体が不自然だが)。
「犯行後の情況」は重要な情状として量刑の際に斟酌される。そうすると、死体をバラバラにしただけでなく、白々しいウソをついたり会社に給料やボーナスを振り込めと要求したりしたことは、かなり大きなポイントになるだろう。
東京都渋谷区の外資系金融会社社員、三橋祐輔さん(30)の切断遺体が見つかった事件で、妻の歌織容疑者(32)=死体遺棄容疑で逮捕=が、殺害、切断現場の自宅マンションを犯行後に訪れた友人に「血のにおいがするなら、ペットの犬のもの。出血中でにおいがする」と窓を全開にし、応対していたことが12日、警視庁新宿署捜査本部の調べで分かった。証拠隠滅のため行った室内リフォームが、「必要ない」という業者に「いいからやって」と強引に依頼したものだったことも判明。歌織容疑者は平静を装いながらも焦りを感じ、隠蔽(いんぺい)工作を進めていたとみられる。
バラバラ殺人犯が死体をバラバラにする理由は通常2つある。1つは犯罪の証拠を隠蔽するためであり、もう1つは強い憎しみのためである。本件と妹死体損壊事件についていえば、この2つの理由が混在しているように思われる。
さて、この事件の被疑者は、夫を殺害後も夫の会社に給料やボーナスを振り込むよう要求したり、友人から電話で追及されても白々しいウソをついたり(しかも、「ハハハーッ」などと笑ってさえいる!)、さまざまな隠蔽工作を行っているのだが、その手口は余りにも杜撰すぎる。他方、妹死体損壊犯も「サメが死んだから臭いがするかもしれないけど、部屋を開けないで」などという稚拙極まりないウソをついている。
はっきり言ってしまえば、頭が相当悪いように思うのである。フィクションではあるものの、「太陽がいっぱい」のリプリー(アラン・ドロン)もまた衝動的な殺人犯であるが、こんなウソはつかない(もっとも設定自体が不自然だが)。
「犯行後の情況」は重要な情状として量刑の際に斟酌される。そうすると、死体をバラバラにしただけでなく、白々しいウソをついたり会社に給料やボーナスを振り込めと要求したりしたことは、かなり大きなポイントになるだろう。