Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

養殖サーモンを巡って

2020年10月21日 06時54分08秒 | Weblog
チリ産養殖サーモンの危険性 〜陸で産まれた魚たち〜
 「海ジラミの対策としては、養殖の全期間を通じて殺虫剤の一種であるエマメクチン安息香酸塩が定期的に投入されています。
 かつては3ヶ月以上に一度の投入だったのが、現在はほぼ毎月1回のペースで投入しているようです。
 ちなみに、安息香酸塩は食品添加物の保存料として清涼飲料水や栄養ドリンク、シロップ、醤油などに使用されていますが、毒性が非常に強く微量でも胃や腸の粘膜への影響が心配されます。

養殖サーモンの超有害・危険はデマ!プロが真相を暴きます!
 「やはりこういった「〜は実は超有害・危険」という記事は悲しいかな非常に拡散されます=記事の筆者にとっては気分がいいと思います(ブログ閲覧数が増えお金がたくさん儲かります。)ちょっと怪しい噂を嗅ぎつけて適当に尾ひれはひれをつければそれだけでヒット記事の出来上がりです。大した下調べもせずに、世間を煽りお金を手にする姿勢は遺憾です。私はサーモンに命をかけてる男を何人も知っていますので。

 こういう風にいろんな情報があると、どれが正しいのか見極めが難しくなる。
 手っ取り早い判断方法としては、「生産者がふだん食べているかどうか」というものがある。
 例えば、私の小中学校時代の同級生で、実家が農業を営んでいる人は、ハウス栽培のイチゴは絶対食べないと言っていた。農薬まみれで危険だからである。
 サーモンについて、そのような情報があればよいのだが、寡聞にして知らない。
 いろいろな情報を総合してみると、北太平洋産のものであれば、比較的リスクが少ないということは言えそうである。
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不随意化

2020年10月20日 06時24分40秒 | Weblog
リラックスの科学 毎日のストレスを効果的に解放する(ブルーバックス)著:F.J・マクギ-ガン 訳:森 昭胤 訳:三谷 恵一
 「何がわかりにくいのかといえば、身体の内部の諸機能もまた、同様に骨格筋によって影響を受けるということである。たとえば、人が自分の脈拍を増加させたければ、自分の身体の筋肉をただ単に緊張させればよいのだ。このことは、簡単に実際やってみることができる。逆に、いったん脈拍を上げてしまった場合は、身体を硬化させて生じた過剰な緊張を下げていくことによって、再び脈拍をゆっくり打つようにできる。」(p52)

 自明のことだが、身体のうちで人間が直接コントロールできるのは、随意筋(骨格筋)しかない。
 随意筋は、神経との回路(神経-筋回路)を通じて脳とメッセージをやり取りしているので、自覚的に動かすことが出来るのである。
 ところが、人間は、知らず知らずのうちに随意筋を緊張させ、これによって中枢神経系の活動が高まり、心臓や胃腸などの自律系の内臓に四六時中興奮が送り付けられてしまう。
 これが突然死などの原因になるというのが、著者の指摘である。
 この、「知らず知らずのうちに筋肉を緊張させる」というのが怖いところで、本来であれば意図的に動かせるはずの筋肉が、無自覚のうちに作動してしまうわけである。
 これは、「随意筋の不随意化現象」といってもよい。
 この現象は、パソコンを用いた作業をしていると、ほぼ必然的に起こっていると思う。 
 パソコンの画面に向かう時間が長い人は、要注意である。
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感想メモ

2020年10月19日 06時28分48秒 | Weblog
 ある民事事件の弁論準備でのこと。
 その後最高裁上席調査官を務めることになる優秀な裁判官は、記録を開くと、まず1枚のA4サイズのメモを確認した。
 そこには、3~4行で当該事件のポイントや裁判官の感想が書かれていた(実は、「もうすぐ終わり」という記載もあり、この事件はその後ほどなくして敗訴判決となった。)。
 弁論準備は狭い部屋で行われ、同じテーブルに裁判官と代理人が接近して座るので、こういう「チラ見」が可能なのである。
 単独事件だけでも200件以上が配点されると言われる東京地裁の民事部の裁判官にとって、1つの事件に費やすことのできる時間は、期日の立会時間を除けば、1月当たり平均して数分程度しかないのかもしれない。
 そのような状況の下で、少しでも効率を上げる工夫として、数行程度の「感想メモ」をとっておくというのは、良いアイデアだと思う。
 というのは、人間の脳には、ある言語や図像などからそれに結び付いたストーリーの記憶が瞬時によみがえる仕組みがあるからである。
 例えば、キーワードで記憶を引き出す方法としては、「君の名は」を見るとよく分かるだろう(君のシニフィアンは)。
 これは、「記憶の引き出しのカギ」といってもよいもので、仕事だけでなく、読書などにも利用できると思う。
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再延期案

2020年10月18日 06時13分07秒 | Weblog
救急医は「第2波の始まりではないかと憂慮」アメリカ各地で新型コロナウイルスの感染が拡大している
 「12の州 —— アラスカ州、コロラド州、インディアナ州、カンザス州、ミネソタ州、ミズーリ州、モンタナ州、ノースダコタ州、ネブラスカ州、オレゴン州、サウスダコタ州、ユタ州 —— で直近1週間の新規感染者数が過去最多となった。
仏の新規感染、初の3万人超え 欧州各国でコロナ対策強化
 「フランスで過去24時間に確認された新規感染者の数は過去最多の3万621人を記録。24時間で88人が死亡し、死者数の合計は3万3125人となった。
東京五輪「最悪は観客ゼロ」でも開催したい事情 菅政権で現実味帯びる、コロナ禍だからこそ
 「五輪の準備に関わる政府関係者は、競技ごとにどこまで観客を減らすか、11月には議論することになると説明する。「テレビ放映できることが重要で、観客はゼロで問題ないと思う」と同関係者は語る。

 来年のオリンピック開催について、日本政府関係者は強気で、「無観客開催」の可能性を示唆している。
 普通に考えると、決断は年内に行わないと間に合わないが、折悪しく欧米ではコロナウイルスの第二波が拡大しつつあり、開催の決断は極めて難しいと思われる。
 現状では、唯一、「再延期の上、無観客開催を検討」という案が残っているのではないだろうか。
 
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反社認定(2)

2020年10月17日 06時23分53秒 | Weblog
森友「改ざんは佐川さんの判断」 自殺した財務局職員の上司が妻に 「値引き確証ない」
 「(赤木さんが改ざんの経緯について記したファイルを)パラッとだけ見たんです。「めっちゃきれいに整理してあるわ」と。全部書いてあるやんと。どこがどうで、何がどういう本省の指示かっていうこと。これ見てもうたら、我々がどういう過程でやったかというのが全部分かる。」

 この訴訟は、2回目の期日でいきなり山場を迎えた感がある。
 原告は、この上司の発言に基づいて当該ファイルの提出を求めているが、国がどう答えるかが見ものである。
 そして、岡口裁判官から「反社会的勢力」と認定された財務省にとっては、これが最後のチャンスになるかもしれない。
 仮に、「探してみたが、原告が指摘するファイルなるものは見つからなかった」などと答えようものなら、おそらくこの先「反社認定」が覆ることはないだろう。
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バトル・ロイヤル

2020年10月16日 06時16分51秒 | Weblog
東大総長選:小宮山劇場の「おしまいデス」
 「「現代ビジネス」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76223)や「文春オンライン」(https://bunshun.jp/articles/-/40793)といったネットメディアで、元総長で選考会議議長の小宮山宏氏が、学内の代議員会(予備選)投票1位の宮園浩平副学長(元医学系研究科長)を外そうと、自ら出所不明の怪文書を隠し球に繰り出して、みごと2次候補リストから落とすのに成功した詳細が暴露されてしまった。」
教養学部は黙ってろ!東大教授の「学部間差別」厳しすぎる裏側
 「「前回、'14年に行われた総長選には5人が出馬しましたが、メインとなったのは、医学部vs.理学部の構図。宮園浩平・医学部長と五神真・理学部長が戦い、理学部が勝ちました。・・・そうした牽制が奏功して、医学部出身で総長になったのは、森亘先生('85~'89年在任)だけ。最近は、理系学部と法学部がたすきがけで総長を輩出している」」

 東大総長選挙が、何やらきな臭い話になっている。
 よく分からないが、理系学部内で、「医学部外し」が起こっているようだ。
 その背景には、予算獲得力のある医学部の発言権が強まることへの恐れがあるようだ。
 つまり、医学部が強すぎるので、他学部が足を引っ張っているようなのだ。
 この構図は、アンドレザジャイアントを他のレスラーがよってたかって倒そうとするバトルロイヤル(https://www.youtube.com/watch?v=CQvmvV3h5W8)と同じである。
 いやはや、最高学府もプロレス並みのレベルになってきたか。
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窓がない

2020年10月15日 06時59分47秒 | Weblog
東京地方裁判所でコロナ発覚。1日も休めない裁判所と報道機関の苦悩 問題は窓がない裁判所の換気機能
 「裁判所の記者クラブの消毒を担当した保健所の職員も、このままで感染拡大は終わるのだろうかと、不安の色を隠せない様子だったという。
 「私の管轄と違うところが消毒の担当になって裁判所内に行ったそうですが、窓があまりないことに驚いたようです。換気ができているとは言いにくい環境だったと話していました」(保健所関係者)


 確かに、東京地裁に限らず、比較的大きな裁判所の建物には、窓が極めて少ないという共通点がある。
 これに対し、支部の庁舎は比較的窓が多く、風通しがよい建物が多い(ちなみに、かつての横浜地裁横須賀支部は、窓から潜水艦が見えたりして、眺めも良かった。)。
 そういえば、東京地裁・高裁ビルでは、アスベスト騒動もあった。
 この建物に入る際は、しばらく厳重な装備が必要かもしれない。
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問題意識の違い

2020年10月14日 06時24分06秒 | Weblog
翻訳教室 (ほんやくきょうしつ)柴田元幸:著
 村上 ・・・僕は夏目漱石とか谷崎とか芥川とかはわりに好きなんですよね。佐藤春夫もいいな。読めないのは、太宰と三島と川端。読めないですね。なんでだろうと思うけど。」
 「柴田 鴎外は?」
 「村上 鴎外は意外に読めますよ。翻訳ですけど、『諸国物語』とか好きですね。そういえば、志賀直哉もあんまり読まないですね。三島って僕何度も読もうと思ってるんだけど読めないんですよね。なんでだろう。」
 「柴田 すいません、僕も読んだことないんです(笑)。」
(p163)

 教室に現れた村上春樹氏と柴田教官との会話。
 このやり取りに、私は村上春樹氏という作家の本質を見たような気がする。
 村上氏は、おそらく「国際主義」の作家に分類されると思われるが、作品中に登場する「僕」は、「イエ」にも「カイシャ」にも基盤を持たない、ある意味では自由・独立の個人である。これは、欧米であれば全く不自然ではない。
 これに対し、太宰、三島、川端、志賀(及び谷崎)の小説の登場人物の多くは、「イエ」又は「カイシャ」に属している。
 太宰の「斜陽」(但し、私は未読)や「津軽」(但し、未読了)は明確に「イエ」をテーマにしているし、三島の「鏡子の家」や「絹と明察」などは、いずれも「父」(及び「日本」)がテーマである。
 彼らは、「家族や組織によってがんじがらめにされた個人」という共通の問題を取り扱っているのだが、これは、夏目漱石が、「私の個人主義」において、日本が抱える病理として指摘したものである。
 対して、村上氏(及び柴田氏)は、この問題を看過したまま、現代の日本には、「『イエ』にも『カイシャ』にも基盤を持たない、自由・独立の個人」が、ア・プリオリに存在していると認識しているようである。
 おそらく、太宰・三島らと村上氏(及び柴田氏)とでは、問題意識がまるっきり違うために、「読めない」のだろう。
 だが、私見では、村上氏や柴田氏のようにな、恵まれた境遇(端的に言えば堅固な経済的基盤)にある人たちは、そんなに多くはない。
 多くの日本人は、いまだに「イエ」や「カイシャ」の中で悪戦苦闘している。
 そういう人たちは、逆に、村上氏の小説が「読めない」のかもしれない。
 
 
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「イエ」の変容(2)

2020年10月13日 06時12分24秒 | Weblog
みずほ、12月から週休最大4日 3休なら基本給8割、4休は6割
 「みずほフィナンシャルグループ(FG)は6日、希望する社員を対象に、週休3日や4日の働き方を認める制度を12月に導入する方針を明らかにした。・・・昨年から認めている副業や、通学、介護などに時間を使える柔軟な人事制度に改める。

 「副業自由化」をメガバンクがこんなに早く導入することも、おそらく当初は予想していなかっただろう。
 銀行は典型的な「イエ」型のカイシャであり、そのことがはっきり分かるのは、社員の「選別」方法だろう。
 まず、採用の段階で、幹部候補生(嫡男)とそうでない社員とが選別される。
 そして、ある一定の年齢になると、殆どの社員は関連会社(分家)などに出向し、カイシャに残って家督を相続するのは幹部(嫡男→当主)だけとなる。
 さらに、カイシャを退職(隠居)した後も、カイシャ内部に部屋(離れ)を持ち、OB(ご隠居)として経営にあれこれ口を出すこととなる。
 このやり方は、明らかに、かつての「イエ」とそれを基盤とする旧民法(親族・相続編)の残滓であるが、これは、各人が必ず一つの「イエ」に属することが前提となっている。
 ところが、この前提が、「副業自由化」によって崩れることとなる。
 例えば、みずほ家の「嫡男」が、他家の「養子」になることもあり得ることとなる。
 さて、どうなることやら?
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「イエ」の変容

2020年10月12日 07時03分59秒 | Weblog
ANA、社員の副業を大幅拡大へ 他社で雇用契約OK
 「全日本空輸(ANA)が社員の副業範囲を大幅に広げる方針を固めたことが9日わかった。従業員が勤務以外の時間を活用して、ほかの会社とも雇用契約を結べるようにする。

 「働き方改革」第2弾の目玉の一つとして、政府が副業自由化を導入しようとしていることは今年の2月初めに触れたが、これをANAのような大手がまず導入したというのは、詰めの議論がなされていた当時はおそらく予想していなかっただろう。
 「家業」の名残で、いまだに副業を禁止する企業は多いが、副業自由化は、こうした「イエ型」企業を変容させる狙いもあるようだ。
 これによって、労働者は、特定の「イエ」の存続・繁栄だけを目的として働くことから解放されるのである。
 日本の労働法学者の先生たちの慧眼には改めて敬服する。
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