パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

アルヴォ・ペルト 

2007年02月08日 21時28分45秒 | Weblog
もう20年も経っていたのかと
時の流れの速さと記憶のいい加減さを思い知った

アルヴォ・ペルトの「タブラ・ラサ」のCDを
(クレーメルやシュニトケ、キース・ジャレットの参加したCD)
久しぶりに引っ張りだして聞いてみたのが昨日のこと

難解な構造や理屈ばかりが先行する現代音楽の中では
このアルヴォ・ペルトの音楽は、靜かで感情移入がしやすく
一歩間違えればイージーリスニングにもなりそうな音楽だ
(フラトレス、スターバトマーテル、タブラ・ラサなど)
そして、普段こうした音楽とは距離をとって
ロックをメインに聞いている友達に
面白いから聞いてみなと聞かせたときは
結構肯定的な返事が返ってきた
それがもう20年近く前の事なのだ

今は頻繁にCDショップに行かないので
アルヴォ・ペルトのCDが今でも販売されているかどうかわからないし
現代でも廃れずに演奏されて、生き残っているんかどうかは知らないが
(そういえばどこかの音楽会でフラトレスが演奏されたFM番組があったが)
時代の雰囲気という観点からすれば随分とあれから変わってしまったようだ

時代は、益々せわしく、刺激が巷に溢れ、少しばかりの刺激では
大事な事やニュアンスは気づかなくなってしまっている
音楽に関しては、耳をすまして何か感じるという行為よりも
音響が向こうからやってきて懸命に説明してくれるものを
知らず知らず受け入れているようだ?

時には、寡黙でこっちから働きかけないとなんにも得られないような
音楽を味わうのもいいかもしれない
昨日は懐かしくも落ち着いて聞けたアルヴォ・ペルトの音楽
せっかくだから、もう少し引っ張りだして聞くとするかな!



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