パンセ(みたいなものを目指して)

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ノイシュバンシュタイン城の皮肉

2007年02月26日 20時48分02秒 | Weblog
東京ディズニーランド、シンデレラ城の元になったのは
ドイツのロマンティック街道にあるノイシュバンシュタイン城で
この城はリヒャルト・ヴァーグナーのパトロンだった
お城おたくのルードウィッヒⅡ世が建てさせたもの

しかし、ルードウィッヒⅡ世はあまりにも際限なく
城の建築に費用を使い、自治体の財政を悪化させて
結局追放されてしまい
心も煩って奇妙な死を迎えたのだが
一番の皮肉は、財政を悪化させた原因となった彼の造った城が
今は、世界中から観光客を呼び込む資源となっている事だ

トータルで計算すれば、もしかしたらバイエルン州は、
今はルードウィッヒⅡ世の暴走に助けられているかもしれない

実はこうした事は案外多く見られるようで
日本でも金閣寺、清水寺などを始め
多くの時間と費用をかけたものは
やはり人の心を奪い、その地に人々を招き入れている

つまりは、エネルギー保存の法則ではないが
かけた費用の分だけはお金は戻ってくる
という事なのだろうか?
その意味では観光資源には、中途半端に投資するより
徹底的に割り切って投資した方がよいのかもしれない?
だが、それは普通の頭の人間には実行できないので
どこかぶっ飛んだ人の出現を待つという事になるのだろうか?





コメント
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