パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

不安の正体

2007年12月27日 21時20分18秒 | Weblog
今はニュースや政府の発表するように好景気なのだろうか?
それとも中小零細企業が実感しているように不景気なのだろうか?
(地方都市のこの辺りでは、年末の賑わいは全然と言っていい程感じられない)

ただ言える事は、多くの中小企業の人間が
経済は好景気と不景気が循環する
といった楽天的な考えではいられないという事だ

現在の中小企業の置かれている厳しい立場は
決して景気のせいではなく、
むしろ社会の変化によるものだと言える
それはしばしば会話を交わす、多くの人の言葉だ

本当に様々な事が大きく変化している
それもほんの短い間に!
例えば、いつの間には音楽媒体のCDは、
ダウンロードによる方法にとって変られようとしているし
消費材はコストダウンを努力したものの、製造は人件費の安い中国に移転して
また小売りは価格競争が過度になった結果
バイイングパワーのまさる大手の企業の価格には一般商店はとても太刀打ちできない

一般的に言えば今起きている大きな変化は
大手への集約!と言えるだろう
M&Aが頻繁にニュースに取り上げられ
企業規模は益々大きくなったものだけが生き延びていく

それは単に資本主義の行き着く先に過ぎないのかもしれないが
この行き着く先の、(自分の立場をふまえた上での)イメージするする世界は
中小企業レベルでは自分の存在理由と価値を見つける事ができない
そんなところが、当たらずとも遠からずと言ったところだろう

例えば、景気が良くなっても自分らは良くはならない!
といった悲しい現実を見ざるをえない人々が多すぎる
それを、その人たちの努力不足と切って捨ててしまうには
あまりにも多く存在しすぎな気がする

弱肉強食のある程度のものは認めるにしても
強いものだけが生き延びた社会は
はたして良い世界なのだろうかと
思わざるをえない

そうしないためには政治の役割が必要と政治家は言うが
残念ながら政治でそれが変るという気があまりしないには何故だろう
それが、あまりにも言葉の上だけで
具体的な案が示されていないからだろうか?

いずれにしても非常に困難な問題で
とりあえずは、自分で自分を救うような気持ちの持ち方や
無駄な(?)努力をするしか手はないのかもしれない

コメント
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