パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

フルトヴェングラーのブルックナー交響曲 第8番

2010年06月08日 21時42分34秒 | 音楽
多分一番多く聴いている交響曲は

ブルックナーの8番 ハ短調
それも第3楽章が特に

ひところマーラーとブルックナーが頻繁に扱われて
マーラー派、ブルックナー派等と論議されたが
自分は圧倒的にブルックナー派

といっても何がいいのか、いざ言葉に出そうとすると
案外陳腐なことしか出てこない
とにかく、なんだか好き!
これしか言いようがない

このブルックナーの交響曲の中で8番は
実演も3回 
メータ、朝比奈、ヴァントで聴いたが
いずれも違う箇所で印象に残る部分があってよく覚えている
この曲は本当に演奏効果が上がりやすいプログラムかもしれない

当然のことながらレコード、CDもいろいろ
クナパーツブッシュ、シューりヒト、ヨッフム、クレンペラー、
テンシュテット、ジュリーニ、バレンボイム、ブーレーズ、ワルター
チェリビダッケ、エリアフ・インバル、セルなどなど

その中で一番最初に接したのがフルトヴェングラーの1949年のもの
今客観的に眺めると確かにテンポの伸び縮みが激しく
指揮者の個性が走りすぎているように思えないこともない

曲そのものを知らないうちはフルトヴェングラーの演奏で
こんな曲なんだ!と思っていたが
そのうちいろいろ比較できるようになると
これはかなり特殊なほうに属することが分かってきた

しかし、そう、しかし
フルトヴェングラーの演奏のすごいところは
聴いているとその思い切り個性的な演奏が
まったく必然の流れのように思えること
アダージョがはやくなっても何ら違和感がないような
それどころか、圧倒的なフレージングで法悦的な世界へといざなう

というわけで、8番は怪演に属するかもしれない
フルトヴェングラーの演奏が一番好き

案外いけるのはインバルの初稿版

クナパーツブッシュは最終楽章がなるほど評判通りかも

まだまだ気分しだいで変わりそう
それにしても、できることなら実演で圧倒されたいものだ
(最近はティーレマンがいいらしいとか)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする