パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

レコードの音、CDの音、聴き比べ。

2011年04月14日 20時05分40秒 | Weblog

昨日の休日、我が家にレコードの音とCDの音の聴き比べに同僚がやってきた

誰でもするように、同じ演奏のアルバムを持って(レコードの方は自分の方だけれど)

アルバムは「ラバー・ソウル」

最初にドライブマイカーをCDで、全部聞かないうちにレコードに交代

自分は演奏者の雰囲気、楽器の音が違うと感じたが

感想を求めると一応違う感じは認めたものの、まだ今ひとつと言ったところ

もう一曲聴き比べたが、そんなに感動はないようだった

 

次にクラシックの分野、

「音楽の捧げもの」のトリオ・ソナタの部分

フルートの音色も自分は違うと思うけれど

聴き慣れていない分野か、これも今ひとつの反応

 

せっかくだからビートルズの実質的最終アルバム

「アビーロード」のB面を通してレコードで聞いた

「あれ!こんな音も入っていたのか!」

耳が慣れてきたのか集中の度合いも高くなってきた様子

「やっぱり、ビートルズは凄い!」

音楽そのものに対する感想、(それでいいと思う)

 

次に若い世代の人には知られていない?ピンクフロイドの

「おせっかい」からおすすめの「echoes」

神秘的な序奏から自然な流れに乗って激しいロックの部分

そして統一感のある再現までスケールのある曲は

初めて聞いたらしいけれど、なにか感じるところはあったみたい

 

問題はそこから

このレコードを聞いた後、彼は持参してきたCDを聞くことにしたのだが

「あれれ、、、。音が、フィルターを被っているような、もやっとしてはっきりしない」

「音量だけの問題じゃない、ドラムスの音のリアリティが全然違う」

「さっきはそんなに感じなかったけれど、耳がレコードに慣れたら

 ぜんぜん違うことが分かってきた、やっぱり違う」などなど

 

結論として、明らかに自分個人の感覚だけではなく

やはりレコードの音のほうが良いと感じる人が

少なくともここに誕生した

 

だが聴き比べをするには、実はハンディキャップがあったかもしれない

オーディオ機器のランクが少し不公平だった(?)

レコードプレーヤーはノッティンガムのハイグレードの中古品、フォノイコはEAR834P-5

対するCDプレーヤーはmusical fidelityのA3.2

(アンプはC&R woodham2.0 300B スピーカーはタンノイのスターリング)

価格差はチョットあるので単純な比較はCD側にかわいそうだったかも

 

でも、それでも音が音楽というところまで、

人の心を惹きつけるのは聞こえない音をカットしないレコードの方

機器の価格差というより録音のフォーマットの差が大きい気がする

 

それにしても困るのは最近はレコードが発売されないこと

音響、音は聞けても音楽が聴きにくくなっているのは

問題だと思うのだけれど、、、

コメント
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