少しばかり気にしていた高浜市の住民投票は先日の日曜日に行われ
(案件は中央公民館の取り壊しに関する内容)
投票率が36.66%で規定の数字に達せず不成立となったようだ
住民投票をするための署名が13000ほど集まったというが
結果的にその署名数からの上乗せがなかった
とりあえず署名したが、わざわざ投票にまで出かける気がない人が
多かったのかもしれない
アメリカの大統領選ではないが現場の雰囲気・空気を知らないので
何とも言えないが、それでもこのような結果になる(低投票率)のは
なんとなく想像がつく
この2年で愛知県は3つの住民投票が行われた
それぞれの投票率を比較すると
新城市(投票率56.23%)
小牧市(投票率50.38%)
高浜市(投票率36.66%)
自慢して良いのかどうかわからないが、新城市の投票率が高い
これは直前に行われた大阪市の住民投票が影響したのと
ここで何度も繰り返すわかりにくい選択肢のせいでマスコミが
面白おかしく報道したのが大きかったのかもしれない
(本当にひどい選択肢だった)
何にせよ新城市の投票率が高かったのは事実だ
しかしこれでもって新城市の市民が幸せかどうかは別問題
二元代表制とか間接民主主義性の存在意義を脅かす直接民主主義の
雰囲気に弱いシステムの功罪を、一部の識者からは指摘されるだけでなく
問題は、住民投票を実施して高い投票率を示したのは
新城市民の市民力が高いというのではなく
ある意味追い詰められていたのではないかということ
現実に生活をする人は日々の暮らしで考えること・悩むことで汲々としており
大事な問題とは思いつつも、それらにかける時間も気分的な余裕がない
また話の内容によってはごく専門的な知識と判断を要するようなことは
今更それらを手にするのは面倒で、誰か専門的な人にやってもらいたい
と考えるのはごく自然なことだ
誰か信頼できる人にお任せして立派な判断を仰ぎたい
正しい正しくないは誰もわからない、適切であったかどうかは
時間だけが決めうる 多少の間違いは人の行うこと大目に見る必要がある
とりあえず自分たちは目前の生活を平穏に過ごしていきたい
自分は元々横着な人間だったからこの様な横着な人の気持がよく分かる
その一般的な生活者としての市民が勢いに乗ったとは言え
それなりの投票率を実現したのは、「誰か信頼できる人にお任せして」
の部分に納得できない人が多かったからではないのか
自分たちの普通に感じる感覚と違う判断を、何故か行われていく
その違和感がなんとなくそこに漂う空気としてあったのではないか
こんなときはどうするか?
話は飛んで、
むかし、自分が子供の頃は鍵をかけてる家なんて多くなかった
友達を遊びに呼びに行っても(子どもだから平気で)扉を開けて
入っていった
ところが今は時代が全然違う
防犯のため施錠は当たり前となっている、しかも2重に行うことが推奨されている
自分の家は自分で守るのが当たり前となっている
これと同じで、自分のことは自分でしっかりしなければならない状態に
自分たちの住んでいるところはなっているということ
ただしこの感じ方はある人は危険水域と思うが
ある人は依然として危険を感じていないし心配する必要は
ないと思っているかもしれない
だが空気や雰囲気としては、少しづつ自分達のことは自分たちで
考えて決めて実行していかねば!
と考える傾向が強くなってきなのかもしれない
この本来ならば横着したいが、自分のことは自分でしなくてはならない
(面倒な問題まで首を突っ込まなければならない)
状況は新城市だけでなく、日本全国で見られるのかもしれない
その状況に拍車をかけるのが
地方議員の政務活動費の不正な使用のニュースとか
追認機関となっている議会の役割
そして現実には声が届いていないとされても仕方のないような各種判断
まともなステップを踏んでいるように見えながら市民間には伝わらない情報
などの現状
どこでも一緒なんだ
ニュースを見る度に新城だけが特別ではなくて、日本全国で同じような事が起きている
とつくづく感じる
でも全国と同じだからといって放っていくわけには行かないのが
現実にそこで暮らしている人たちの思い
やっぱり気づいた人が、なるべく独善的な考えに陥らず、
無理なく感情的にストンと落ちるような判断や行動を行う
ということが、家に施錠する事になりそうだ
ところで、住民投票は間接民主主義を補完するシステムで乱発すべきではない
と言われるが、現実的にそれを行おうとすると
乱発できるような簡単なものではない(署名や議決や、その後の投票率など)
だからこそ、住民投票が行われる事態になったことが自体が大変なことで
なってしまったときには何故そのような事態になったのか
深く検証しなければならないはず
ところが、新城市は、、、、
と、ここまでダラダラと来たが
何かよくまとまらなかった(いつものことか、、、)