再読中なのが「ツクヨミ 秘された神」戸谷学
ツクヨミとは古事記では三貴子のひとつで天照大神と素戔嗚尊との間に挟まれて生まれた神
しかし何故か神社等での扱いは極めて少ない
この疑問からスタートするが大胆な仮説と参考資料の紹介が興味深い
(再読なので読み進めるスピードが速い)
5月1日には剣璽等承継の儀が行われて剣と勾玉は新天皇が引き継いだが
ならばそこで扱われなかった鏡はどうなったのか、、、との疑問が起こるが
この本によると賢所の戯というのがあって、そこで済ますことになっているらしい
(確かに賢所の儀というものが今回も行われたようだ)
そしてその鏡には他にも驚くべき秘密が、、、(形代としての鏡の数や重さ等)
戸谷学氏の著作は他にも「三種の神器」「ヒルコ」「ニギハヤヒ」があって
とんでもなく難解というわけではなく、いい意味でSF的(伝奇的)で読みやすい
(高橋克彦氏が伝奇小説のネタにしそう)
確かに言われてみればそうなのだが、草薙の剣は伝説ではヤマタノオロチの体内から
取り出した剣で、本来ならば重要視されるのはヤマタノオロチを成敗した十束の剣となるべき
それが敗者の方である天叢雲剣のほうが大事にされているのは何故か
とか、天照大神が鏡、素戔嗚尊が剣と関連付けられるならば、勾玉はツクヨミと
深く関係しているのではないか とか大真面目に説いている
(そして勾玉の形状は、、、)
これらの本は何年か前に古事記がマイブームになったとき読んだが
再読していたら、京都ばかりではなく奈良にも行ってみたくなった
特に石上神宮 物部氏と深く関係している神社で、そのようなこととか
古事記を少しでもかじっているととても興味深い
連休中のお気楽な話、、、