パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

アプリに無邪気に従って良いのだろうか?

2024年10月09日 09時15分05秒 | あれこれ考えること

いくつかの質問に答えて、自分の考え方と合致している選挙の投票先を発見するアプリがある
それはメディアとか選挙に関する団体とか、いろんなところからでているらしい
政治は難しい!と引き気味の人には良いきっかけとなるそうだ
試しに使ってみた結果、自分はこの人と考え方が似ているのか?
と驚く人もいるそうだ

だが、自分の考え方に近い人に無邪気に投票していいのだろうか?
確かに投票に行かないよりは、こうしたアプリで少しでも選挙に
参加することは良いことだと思う
でも、自分の考え方に近い人を選ぶというのは
もしかしたら近視眼的ではないだろうか
例えば老人は老人の利益をできそうな人に
若者は若者にお金を使ってくれる人を選びそうだ
(じいじは若い人が心配だから、借金を残す政策は反対だとする人もいるから
   必ずしも、一方的に損得で選ぶわけでないが)

また、自分の考えに合致した人が、世論調査で圧倒的に少数派だったならば
その投票は無駄票になるし、結果的には多数派に(現状では政権に)
得となる結果を招くことになる
だから、選挙はもう少し想像力を働かせて、その人に投票したら
その後どうなるかを考える必要があると思う
(つい、ケインズの美人投票を思い出す)

多様な意見があって、選択肢が多すぎると票が割れてしまい
現実的には現在仕切っているところに有利に働く
だからこそ、野党同士は立候補者の調整を図ることが必要だが
残念なことに政治家を目指すような人々は、自分を抑えることのできない人が多い

一つ言えることがある
どの国も、どの時代も、長期政権は良くない状況を生み出すということ
長期政権は独裁につながる
だからこそ、人は世間知として、適度な政権の交代の判断をすべきと思う

どんなに良い人でも、人は変わってしまう
だから人はこう言うときは、性悪説にたって制度を作るべきだと思うし
現実世界ではアメリカ大統領は2期までとなっている
つまり制度でブレーキをかける様になっている
だが、そうした制度も多数決でルールを変えてしまうこともある
だからこそ、一人一票しかない庶民は安易に今まで通りの政権を
望むことは避けたほうが良いと思う

つまりは、自分に合致した人でなくとも
制度的により的確なチェックができる可能性のある人を選ぶ
というのは、実はとても現実的だと思う
(でも、この考え方は即否定されるだろうな)

ということで、今朝はこんなことを考えてみた

コメント
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