パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

改修が放ったらかしになっていたのは何故か?

2022年05月10日 09時58分10秒 | 市政、市議会に関することなど

地元新城市の話題 ずっと気になっていたので備忘録の意味も込めて

新城市では小中学校の給食は、令和6年度より一括して作り
配送するセンター方式とする案が予算決定されてる
だが、これは今でも問題がくすぶっている

それは本当にセンター方式が良いのか?
センター方式の決定に至る過程にどこか不自然なところはないか?
または適切なステップを踏んでいないのではないか?
センター方式とする大きな理由の各学校の給食室の老朽化は
そもそも行政の怠慢ではなかったのか?
また今後の人口減を考えると過剰と思われる規模は適正なのか?
などが挙げられる(その他いろいろあるが)

正直なところ、自分は何が適切な判断なのかわからない
一番の当事者である学校関連の人の実感を伴う考えは重要だと思う
だがその実感も人によってだいぶ違う(男女の意識の差も実感する)
結局は決定は一部の少数者によってなされたもので
それを認めるのは予算案の承認という議決を経ることになるが
議会は十分な情報のもと適切に判断をしているか?
だが例のごとく(どの自治体もそうかも知れないが)議会では
たいした討論もされることなく行政案の承認となった

ここでずっと不思議だったのは、学校の給食室の老朽化が
なぜ放ったらかしになっていたのか?という点だ
なぜなら給食室の老朽化は議会の一般質問でも時々問題視されたからだ
行政はその問題点を認識していたはずなのに
なぜ予算をつけて改修を行わなかったのか
その指摘をした議員が共産党員だったからか?(まさか!)

そこで予算の組み方について市役所に出向いて聞いてみた
新城市は財政に余裕がないので予算は枠配分方式で行うようになっている
必要な予算を積み上げて要求する方法ではなく
各部門に一定のルールのもと予算配分をしてその範囲内で自主的に
優先順位等を決めて予算計上するというものだ
すると、この給食室の改修はいつも優先順位にはあがっていなかったのだろうか
ということになる
学校に予算がないという話は、別のところでも聞いている
地元の小学校の教頭先生は今は紙を買うお金もないと嘆いていた
(体育館の切れた照明はいつまで経ってもそのままだ)

以前は行政は学校からあがってくる予算要望が適切か実際に学校に訪れて
チェックしていたそうだ(聞き取った人の時代は)

給食室の改修費用より優先すべきものが学校に必要なものが
以前も今も存在するということだろうか
つまるところ市にはお金がない!という結論になるようだ

実は市の収入の92%は使いみちが決まっている
職員の給与とか負債の返還とか、その他の経費で自由に使えるのは8%しかない
その8%に給食室の改修をする余裕はないということらしい

それを思うと大事な8%の枠はよく考えて使ってほしいと思うが
どうも実績が伴わないものに使われているような気がしてならない

それでも、物は古くなれば痛むという現実は誰でも知っているはずなのに
なぜ予めそれを見越した予算計上をしないのか?が次に湧いてくる疑問だ
新しいものを作ったならば、何年後には不具合が出てくる可能性がある
そして早め早めに補修しておけば、ものは耐用年数が長くなる
これは誰でも思いつく
なぜ、そうした考えがなされないのか?

すると、行政のある人曰く
行政は(今までは)徐々に手を入れるというのではなく
壊れたら直すというシステムになっていたからが一つの答えらしい

つまりはいつか悪くなる可能性があるものも
そのことを少しも考えずにいたということだ
これは市の会計が、今年度入ったもの、今年度出たものでしか表せない方式
になっていることも、その原因の一つかもしれない
だからこそ行政も徐々に民間の会計(複式簿記)を併用するようになってきたらしい

誰でも思いつく、こまめに手を入れておけばものは長持ちするという考え方は
今は公共施設の高寿命化という政策に従って、そのようになされつつあるようだ
(やっとか!)

つまりは単純に誰かが悪いというレベルものではなく、制度を含めた構造的な問題
かもしれないとさえ思えてくる
市にはお金がない、、国もお金がない
お金がないなら上手なお金の使い方を望みたいが
それを現実世界で仕切るのは投票という委任を受けた人たち

代表制民主主義という言葉が、妙に重く感じられる(それはいい方法かと?)

という訳で、改修が放ったらかしになっていたのは不思議だな!
と思ったことをきっかけに、いろいろ考えてみたこと




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柱の傷は一昨年の、、、 | トップ | 普通の人びとと個人の責任 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

市政、市議会に関することなど」カテゴリの最新記事