パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

予想した通りの展開だった

2024年11月28日 11時56分54秒 | あれこれ考えること

またまた兵庫県の知事選絡みの話
県外の住民なのでちょいとしつこいかもしれないが
裁判も経験した身としては気になるのでまとめてみた

昨日の斎藤知事の代理人弁護士の記者会見は途中まで見た
だから不正確な部分もあるかもしれないが、感じたことを
最初に感じたことは「こう来るだろうな!」という感覚
テレビ等で疑惑が報じられていることへの反論がそれだ

代理人弁護士は巷の噂やその根拠となる理屈を報道で知っているので
それに対処すべく理屈を探す
(それは議会における通告を受けているようなもので答えを探す時間がある)
その一つは県の事業の委員になっている人が選挙活動に手伝っているのは
違反ではないか?と言う理屈に対する答えで
PR会社の社長の彼女は会議に出席した対価としてのお金を受け取っているだけで
特別な利益を生じるような仕事は請け負っていないから、違反とはならないと言う説明
これはテレビでも数人の人が口にしていたが、そう来るだろうなは想像できた

違和感を持ちやすい口頭契約は、200万円までは書面の契約書をかわさなくても良い
とする条例(?)があるのでなんら違法行為ではないとする話も
斎藤氏を守る理屈の一つになっている(代理人弁護士はこの件は話していないかも)

ただし、一番の肝はPR会社の選挙時における行動は「ボランティア」だったとするところで
これを否定されてしまうと斎藤さんの立場は一気に危ういものになる
だからここは戦う方法論として、絶対譲らないと思われるし実際にそう主張していた

ボランティアだったのか仕事だったのかを決めるのは、契約がどうだったのか?
となるが契約書が無いからわからない
すると実態はどうなのか?となりそうだが
PR会社の社長のネット上の投稿には信頼できる4人と運営していたと書かれている
つまりは意識として仕事として行っている可能性があり
部下には給与が支払われていると思われる

またこの問題で盛り上がっている反斎藤さんのSNSの凄いところに
斎藤さんのツイッター(公式アカウント)の投稿には別の人物(PR会社の社長)が
投稿した証拠も紹介されている
これは実態的には主体的に行っている証拠ではないかと言う理屈だ
それから、投稿のスマホの機種は斎藤さんはアンドロイドと思われるが
(機種を問われた斎藤さんは答えなかった)
選挙中はi-phoneで行われている
i-phoneも所有者は動画の映像等からPR会社の社長の可能性がある
(でもそれはボランティア)

つまりはどんなに手伝ってもらえても、ボランティアと言い切るしか
手はないと思われる
だが代理人弁護士はSNS投稿の方法とか手順とか実態とかには
あまり詳しくなさそうで、法律文の解釈には長けていても
細かな問にはあたふたところがあったらしい(見ていなかった部分で)

ところでSNSの費用というのは一般的にどのくらいかかるのだろうか?
無料の手伝い(ボランティア)で済まさるようなものだろうか?
と思っていたら、このPR会社の社長が広島県のSNSの仕事を入札で
受注した例がアップされていた
それがこれ

税込みで1300万円ほどでなかなかの金額だ
これはどの程度の内容の仕事か、期間がどのくらいかはわからないが
こうした作業は結構お金がかかるようだ
(手間のかかる仕事をボランティア扱いでは悲しいだろうな)

確かに黙っていればいいものをさらけ出してしまったPR会社の社長は不用意すぎる
だが、成功裏に終わった試みを知ってもらいたいという気持ちもわからないではない
そしてそれで次の契約に結びつくと勘違いした気持ちもありそうな気もする

だが今回の問題は、ボランティアと言い切ってしまえる契約書がない事実
実態はボランティアではなさそう、、と思えるいくつかの状況
これらの戦いは、どちらが社会的に勝利を得るかとても気になる

物事はつくづく「ああ言えばこう言う」世界だと思う
願わくば、多くの人の心にストンとおちる結果になるといいのだが



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