今日もニュースはアメリカの関税の話題で溢れている
正直なところ経済音痴(特にマクロ経済)なので
関税の全体の影響とか自国内の利益等についてはよくわからない
ただ、素朴に変だなと思うことがある
関税がかかると物の値段は高くなる
今まで輸入品で安く購入できたものが買えなくなる
こうした時、高くても購入する場合と、購入しない選択肢がある
ところで関税を払うのは輸出業者ではなく購入する方で(輸入業者・消費者)
その関税は国が徴収することになる
(これで国の税収は多くなるのだろうか?集まった税は何に使われるのだろうか?)
安く買えたものが高くなると売れなくなるのは理解できる
それが輸出側への脅しのメッセージだが、
でも、そこで終わらないのが現実なのではないのだろうか
消費者は必要なものは買わなければならないので、関税で高くなったものを購入する
あるいは競争力(価格等)で負けていた国内製造のものを購入する
そうなると、物価は高くなりインフレになりそうな気がする
そもそも輸入に頼っていたのは自国生産よりも輸入の方が安いという
市場の理屈からだったこともある
現代の世界はサプライチェーンで表現されるように生産かと製造は
一国で自己完結する状態ではなく、企業は効率の良い調達の仕方を求め
世界中と交流を図る
そしてそれが企業の競争力を高めている
(それが資本主義?)
ところが、輸出側を関税で制限することは
国内で調達したものを優先的に購入することを推し進めるということで
それが雇用に役立つとする考え方だが、果たして国内生産製造したものの
価格を含んだ商品力は、安い価格になれた庶民に対して説得力があるのだろうか
資本主義国家であるアメリカが、市場の理屈に合わせず強引に法的な
力技を行使するというのは、なんだか自ら資本主義国家としての存在を
否定しているような気がしてしまう
(尤も、市場に任せておけば全て良しとするのは必ずしも良いことではない
と思うことも確かだが)
高くても購入する、高いから購入しない
代替え品は国内のものを購入することになるが
それはそもそも競争力に負けていた商品ではないだろうか
でも、少し高くても国内のものを購入する(方が良い)気持ちはわかる
あえてそうしないと後々不便なことになるということは
地方のスーパーがチェーン店よりも商品価格が高い場合があるが
価格だけで行動を決めてしまうと、後々に近くで便利だった店がなくってしまい
結果的には自分たちが不便になることにつながる
つまりは物事は一つの視点からだけで決められるものではなさそうだ
特に経済は社会構造、その時の空気、倫理感、感情などの不確定要素に振り回される
それは因果関係による予想は、不確定要素により再現性がないということだ
だから理屈の上の正解というものは存在しない
経済学は、科学ではなくて覚悟とか思い込みに過ぎないとする人達もいるが
今はなんとなく納得してしまう
ところで、トランプ大統領とヨーロッパとの対立は前回にもあった(G7の会議の時)
机に座ったトランプ大統領にドイツのメルケルさんが怖い顔をして
詰め寄った写真が有名だが、そこにはヨーロッパのメンバーも
メルケルさんのサポートとして彼女の周りを囲んでいた
(安倍さんはどっちつかずの雰囲気のように見えた)
トランプ大統領はゼレンスキー大統領に「敬意を払え」と要求しているようだ
合意文書の内容を詰めた話ではなく、個人としてのメンツを優先している
つまりは全能感を味わいたいだけのように思えてしまう
仮にそうではないとしても、自分にはそのようにしか見えない
アメリカも日本も、民意はとんでもない方向に偏ることがある
民意は正しいと、必ずしも言えないという例を最近はあちこちで
経験しているので、とても不安を思えるが
それでも多数決で決められる社会にいる以上
個人としてどのようにしたら良いのかを漠然と思うこの頃
まとまらない話
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