パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ブレーキをかけるのは人間性(教育だと思う)

2025年02月23日 09時49分11秒 | まとまらない話

どうやら間違って覚えていた言葉に
「愛なき教育は知恵ある怪物をつくる」がある
ずっとそうかも知れないと思っていたが、今朝ネットで確認すると
玉川学園の工学部校舎の前の御影石に刻まれた言葉を
自己流に勝手に覚えていたようだった

「神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり」
が刻まれていた言葉で、自分が覚えたつもりだったのとは
神と愛、知育と教育、悪魔と怪物の違いがあるが、大きなところでは違いがない
(なんでこの言葉を覚えていたのだろう?)

急にこんなことを思い出したのは、世界中を不安にさせている大統領たち
のことを思い浮かべたからで、彼らは一体どんな育ち方をしたのだろう?
と気になったのだった

人の考え方の基本となるものは経歴から育まれたと想像できる
一人はビジネスマン、もうひとりはKGB
ひとりは損得、ディールの現実世界から
片方は力を背景とした支配を是とする世界から

彼らは果たして「教養」という言葉で示される一見無駄なもの思われる
人の作った世界を味わったり、それを意義あるものとして実感した経験を
持っているのだろうか?と考えてしまった

現実世界は他の動物と同じように弱肉強食のみ(力関係だけで)で成り立っているのか
それとも、脳の肥大化に伴うコミュニケーションによる調和世界を求めようとしているのか
のどちらを選択するかで、その人の行動は変わってくる

レイモンド・チャンドラーの作り出した私立探偵のフィリップ・マーロウのセリフに
「タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」
という有名なかっこいいものがある
普通の人はこうした言葉に触れると何となくホッとする(と思う)
そしてその思いは、そのとおりだ!と一般化できるほどの知恵として刻まれる

最近不安なのは、このかつて素朴に人々が持っていたこうした
「何か良いもの」を求める気持ちが薄れてしまったのではないかということ
現実世界ではリアリティを求めるのは仕方ないとすることは
現実世界の現在の力関係の中で上手くやっていくということで
はたしてそれが良いことか疑問として提示されることはない

昨年ちょいとハマった植物の世界は、実は生存するために思いもよらなかった
共生生活をしているらしい(菌根菌等との関係)
つまりは、自己の損得だけを考えるよりは、多少譲ったところのある方が
上手く回っていくということで、この実態を知ることは
生き物同士は何らかの方法で共生を求めるべきだと感じさせる

そしてこの共生を求める力のヒントとなるものが
共感力とか教養が大きな力を持つのではないだろうか

最近つくづく実感するのはこうしたことを育む教育の大事さ
ここでの教育は、躾とか修身というものではなくて
もっと広範な全人格的な確立をもとめるもの
(あるいは自分の頭で考えること)

田舎にいて現役を終えた今、
何故こんなに不安な気分に支配されるか、不思議で仕方ない

またもや、まとまらない話


 

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