通勤途中の車の中
聞こえてきたのは「やさしく歌って」
でもロバータ・フラックじゃない、男の声
急いでCDケースを確認するとペリー・コモとある
なかなかあっさり系でいい感じ
こんなのもありかな!といったところだが
途中であれっ!と思ったところが一箇所
killing me softly with his song
というところが
killing me softly with her song
となっていた
男が歌うからそんなものか
と思ったが、そこで少し考えてしまった
日本の歌なら、女の立場で男が歌う場合が
割合多くみられる
イルカの歌う「なごり雪」はその反対だけれど
とにかく男女が別の性の心情を歌うのも
多少の恥ずかしさはあっても
あまり違和感を感じないでいられる
ところで、この優しく歌って
日本なら男だろうが女だろうが
killing me softly with his song
と歌ってしまいそうだが
英語圏の人々はちゃんとhisとherを使い分けている
そういえばビールトルズの
I saw her standing there
も女性が歌うと
I saw him standing there
となっていたし
and I love her
も
and I love him
となっている
ネイティブの人たちはどんな気持ちで
別の性の持ち歌を歌ったりしているか
一度感想を聴いてみたいものだ
何故か日本の感情移入たっぷりの感じとは違う気がする
歌詞にかぎらずメロディーにも男っぽいもの、
女にふさわしいものがありそうな気がする
ニルソンのwithout youなどは男じゃないほうが
メロディー自体は自然なような気がするが
もっとも、これは単なる思い込みか?
それにしても、日本は話し言葉にも
男用と女用が存在する
最近は女の子も荒っぽい男言葉を使うようになっているけど
それは格好いいと言うよりは勿体無い
折角の魅力を自ら放棄しているようで
またまた話はそれたが
男が女の、女が男の心情を歌うということは
世界的にはありふれたことなのか
ちょっと興味を持ってしまった