パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

今更ながらのブラジル大敗の感想

2014年07月11日 11時10分26秒 | サッカー
サッカー大国、ブラジルはサッカー選手の輸出国でもある
ドイツ、フランス、ロシア、スペイン、イングランドのクラブにも
数多く所属している
当たり前の様に、ブラジル人は上手いとか少し違っている
と思っていたが、、、

ドイツ対ブラジルの戦いを見ると
戦術がどうのこうの言う前に選手のポテンシャルの違いが
ドイツの選手の方が上なのではないかと思ってしまった

もちろんドイツチームがバイエルンを中心に固めて
コンビネーションの問題が他の国のチームよりは
楽だっ他かもしれないが、それでもドイツの選手の
クオリティの高さは特筆もの

華麗なプレーというのではない
現実的に効果的なプレーを正確に
つまり、上手いとはこういう事を言うのだと
説明するような技術の確かさ

ところでブラジルはネイマール、ダビド・ルイス、チアゴ・シルバを
除けばそれほどの選手の集団ではない
マルセロ、ダニエル・アウベスもクラブチームで活躍していても
絶対的な存在という訳ではない

ここ数年のバロンドールはメッシとロナウドで占められているが
他の候補はイニエスタ、シャビ、リベリーでブラジル人はいない
ロナウド、ロナウジーニョ、カカ それ以来でてきていない

つまりブラジル人のスーパーな選手がいなくなったということ
そしてその選手層がもろ今回の結果に結びついているという事

この準決勝を見て思い出したのが
クラブワールドカップでのバルサとネイマールのいたサントスの試合
この試合もサントスはボコボコにされた
完敗だった
戦術も技術も

同じ事が今回も起きてしまっただけ
ヨーロッパのリーグにいるブラジル人はもはや
中堅ぐらいしか存在感が無い

フレッジもフッキも相手に守られた中で
シュートを決めるだけのセンスは無かった
フィジカル部分は良かったかもしれないが

言いたい事はブラジルはもうサッカー大国ではないのかもしれないということ
次々と新たな才能を生み出してはいないかもしれないということ

いまならまだアルゼンチンの方が生み出しているかもしれない
メッシ、アグエロ、イグアイン、ディマリア

これらは何故か
ブラジルの国内が豊かになるに従って
こうした傾向が高まるのだとしたら
サッカー好きには少し悲しい傾向

しかし高度な経済下でもドイツは
新しい才能を生み出し続けている
とすると豊かになった所為でというのは
当てはまらないことになる

ブラジルはどうやって立て直すのか
3位決定戦の事ではなく
今後の問題
これはかなり時間を要するかもしれない気がする
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誰かが犠牲になっている?100円ショップ

2014年07月07日 10時16分34秒 | あれこれ考えること
100円ショップにはおよそその価格では考えられないような商品が並ぶ
それらの商品群を眺めて心ワクワクする人もいれば
安いから少しのハズレも気にしないで積極的に購入にいたる人もいる

そして助かるな、この安さ
と感謝したりする

しかし、少し冷静になってみると
何故この価格で販売できるのか
と言う疑問がわいてくる

そこで思いつくのが人件費の安いところ
物価の安いところで造っているから
と納得したりする

しかし、その一方でこれほどの安さが実現できているのは
どこかに負担や犠牲が存在しているからではないか
と思ったりする

実際のところ経済の専門家ではないので
人件費、物価が安いので安くできるのだ
と説明されてもどこか納得できない部分が残る
本当にそれが人として公平なのだろうかと

誰かが犠牲になっているのではないか
という漠然とした思いはもしかしたら本当なのかもしれない
最近ではフェアトレードという言葉が注目されてきている
発展途上国と先進国の不公平な貿易を見直そう
と言う動きだ

話は飛んで最近、「超訳 資本論」を再読し始めた
情けない事に最初読んだ時には面白かった
とは思ったものの理解できていなかった
だが今回、読むとまでは行かないが眺めているうちに
なるほどうなずく点、いやこういうとらえ方もあるのか
と参考になる部分が多かった

商品の価格について
使用価値と交換価値が存在し
その価値がイコールとなるのは
商品は人間の労働が加わった労働生産物であって
商品が等価というのはその生産に費やされた労働量が等しい
ということ
そこから労働の精緻な定義付けなどが資本論では語られる訳だが
(そして労働力の搾取につながって行く?)
何となくだが最初の話題に戻って100円ショップに感じる違和感が
少し理解できた様な気がした

誰かの犠牲の上に成り立っている格安の商品
需要と供給だけでは片付けられない価格の問題
つまりどこかで搾取されたうえでの現在の経済の成り立ち

しかし、今の日本にいて100円ショップの恩恵を受けている
自分がいるのも間違いの無い事実
そしてそんな自分に少しいやな気分を持つのも事実

経済の発展だけが幸せではない
と3.11の後、人々は感じたはずなのに
政府や経済界はその出発点をもうすっかり放棄している

いったいどこに進もうとしているのか

世の中は行き延びるという強い遺伝子をもった
生物、人間にのみチャンスは与えられるのか

平凡な日々を過ごすだけの人々は
その平穏な生き方への価値すらも無意味なものとして
結論づけられるのか

強い人間より、どこにでもいるような人の
ささやかな優しさの方が真実と思うのは
自分が怠け者のせいか

モーツァルトの魔笛のパパゲーノ
彼の方が一見真面目なパミーノやザラストロよりも人間の本質をついている
そしてモーツァルトも彼に愛情をいっぱい注いでいる
と思うのは錯覚だろうか

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準々決勝、ドイツ対フランス、ブラジル対コロンビア

2014年07月05日 10時42分16秒 | サッカー
結果的に二試合とも似たような展開になってしまった

ドイツは前半13分にDFのフンメルスがセットプレーから
ヘッドで得点

ブラジルはやはりDFのチアゴ・シウバがやはりセットプレーから
ヘッドの得点

こうしてDFの得点をした方が結局勝ちきって
ドイツとブラジルが勝ち残った
(ドイツ1-0フランス・ブラジル2-1コロンビア)

これは偶然ではなく、このレベルの試合になると
流れの中から勝負をつけるのが難しく
セットプレーがキーとなるという事なのだろうか

しかし、この2試合はスペクタルな試合と言うものではなかった
負ければ即敗退のトーナメントのせいでも無いだろうが
印象としては地味な感じの試合

もっとも、このような普段の試合っぽくなれば
ドイツ、ブラジルが有利かと思っていたが
案の定、この二チームは特に気負う訳でもなく
勝負にこだわっている感じ

ドイツは特に変わった事をしている訳ではないが
フィジカルをいかして、そして俊敏ではないが
正確なプレーを徹頭徹尾皆が行っている

実際、対戦相手とすればドイツに勝つまでには
越えなければならない山が沢山あり過ぎて
疲れそう

ブラジルは今までの出来ならコロンビアの方が有利かと思ったが
現実的な守備でコロンビアの勢いを出させなかった感じ

ボールが来た選手へのアプローチの厳しい事
ブラジル選手が相手の選手を倒すシーンが多かった
なるほど、戦いはこうして行われるのかと
日本には良いお手本になるかもしれない

それから気づいて事はブラジルは変にDFカら繋ごうとしないで
大きくクリアといった選択を度々していた事
まさに現実的な闘い方
押し込まれっぱなしになった時はサイドに大きく蹴り出す

これは繋ぐ技術の習得のためにむやみにクリアしないように
教えられたままの我が国の守り方には
ヒントとなるかもしれない

ところで、ネイマールは背骨にひび
チアゴ・シウバは累積警告で準決勝はでられず
この状況はかなり厳しい
フッキもフレッジも得点の匂いがしないし
なにかラッキーな選手がでないとヒタヒタと
真面目に取り組んでくるドイツには手を焼きそう

この準々決勝はサッカーというゲームというよりは
現実的な戦いの場であったような試合だった

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メッシよりも凄いアルゼンチンというチーム

2014年07月03日 19時51分33秒 | サッカー
その一瞬のために体力を温存していく
今回のワールドカップではそんなプレーぶりが目につくメッシ
確かに得点にからんで違いを作り出す男であることは
数字が示している

しかし、走らない
画面に映るのはダラダラと歩いている姿
近くで味方が必死に防御に回っていても
無関心の様

メッシの凄さは得点にからむプレーと言うより
このように自分の仕事以外に無頓着でいられること

日本人なら絶対にあのメッシの姿は許せないに違いない
もっと走れよ!
消えている時間が長過ぎる!
とか得点にからまなかったら批難轟々だろう

しかし、メッシにまして凄いのはアルゼンチンのチーム
そんな働かないメッシを良しとしている
戦術はメッシ
メッシが機能する様に全員で身体を張っている

それが当然の様にできて見えるのが
(本当は分からないが)
感心してしまった

天才は変人が多いと言われる
メッシはノーマルな感情を持った選手で例外と思ったが
味方の懸命な姿を見ても自分のペースを崩さないのは
やっぱり変人なのかもしれない

もっとも一瞬のチャンスを狙っているのは
それなりにストレスが溜まるかもしれないが、、

しかし、ほんと凄いな、歩くメッシ
それを支えるアルゼンチンと言うチーム
これで勝ち残っていくとしたら理不尽な様に思えるが
どうなんだろう、、
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