季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ほっこりほかほか

2015-01-12 20:19:38 | 食べ物 Eat
お昼に美味しいものを食べようと思って。
この前、滋賀県の長浜で買ってきた山の芋を出す。
普通、スーパーに売ってる山芋とは違います。丸くてゴツゴツしてて重い。丹波で採れるらしい。

       

この料理は昔祖母が良く作ってくれてた。但馬から送って貰った芋を使って。
まず皮を剥いて擂りおろす。それをすり鉢に入れて擂って滑らかにする。
粘りがとても強いので擂りにくい。

       

しっかりと昆布と鰹節でとったダシをすまし仕立てにして(本当は薄口しょうゆなんだけど、良いのがなかったので濃口でした。それで色が濃いです。)
そこに濡らしたお玉で掬った種をそっと浮かべる。それを加熱しながらしばらくしたら裏返して、器に盛る。

       

この餅のような種の外側は加熱されてほっこりと、内側がまだ粘りととろみが残っていて、これが美味しいダシと絡んでなんともうまい。
柚子の皮の薫りも効いています。

       

美味しい上に滋養が付きそうです。子どもの頃からこれが好きだった。久しぶりに食べた。この芋がなかなか売ってないので。

久しぶりにとさ千里に行ったら良いブリのアラとカマが手に入った。それでアラに塩鮭を足して粕汁にする。カマは塩焼き。

       

美味しいし栄養はあるし温まる。
こんなにたくさん魚を触ったのに、手が全然魚臭くない。新鮮な良い魚だからだ。鰹の大将に感謝!
粕汁でほっこりする。おかわりして食べて、汗をかくぐらい温まった。
眠たい。これって温泉に入った後とかマッサージをして貰った後に似てるなあと。

今日は息子の成人式。娘と違って大学の入学時に買ったスーツで出かけて行ったので世話がない。楽だなあ。
子どもたちが大人になって、私たち夫婦はこれからこうやってつましくでも美味しくご飯を食べて生きて行こうねえと話す。
何より子どもたちが無事に育って大人になってくれてこの上なくめでたい。本当に良かった。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初フェルト&牡蠣めし

2015-01-10 21:28:14 | 工房working place
ここ2年くらい成長してしまって、仕方なしに洋服を買い換えた。
で、これ以上大きくなったら大変なのでちょっと気を付けています。
甘いものは朝だったら良い事にしています。
食後に少しアイスクリーム。黒豆が少し残ってたので添えた。
もっとたくさん乗せても良かったかも。美味しいです。これでお節ももうお仕舞い。

       

工房にミシンを置いてあるのでミシンかけに行く。
ベビースリングを頼まれてたので。
しっかりとあらかじめアイロンを当てておくのが大事。それはうちでやって行った。
このプリント地が好き。可愛いと思う。そして可愛すぎないのがまた良い。

       

まだ時間があったので今年最初のフェルト作品を作る。
好きな色を選んで。
仕上げまであと一歩と言うところで時間。続きはまた今度。

       

どうしても食べたくて、帰りに牡蠣を買って牡蠣めしを作る。作り方を友達に教えて貰ったのにどこにもなくて、うろ覚えだけど作ってみた。
ダシに醤油や酒を入れて牡蠣をサッと加熱する。牡蠣を笊に上げてダシでご飯を炊く。炊きあがったら牡蠣を入れて混ぜて蒸らす。
少しショウガを入れた。

これが泣けるくらいうまい。これと大根とうす揚げの味噌汁と蓮根。蓮根はこの前親戚に教えて貰ったの、丸まま水から茹でて、一煮立ちしたら上げて皮付きのまま薄く切る。それを甘酢に漬けると言うもの。砂糖控えめでゴマを入れて。これも美味しかった。いつも皮を剥いていたけど着いててもまったく問題ないしその方が栄養がありそう。
見たら「白い晩御飯」だったけどそれも良いかなあと。白い食べ物は免疫力をアップさせてくれるって聞いたことがあるようなないような。
寒かったり雨が降ったりで体が弱ってる時だから、やさしくて力のつくものを。
牡蠣めし、また作ろうと思う。美味しかった!
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みお と よし

2015-01-08 22:38:40 | 食べ物 Eat
お正月暇があったので前に実家から借りて来てた本を読みだした。
みおつくし料理帖
それが面白くて止まらない。どんな少しの時間でも取り出して読んでいる。今5巻。

小夜しぐれ (みをつくし料理帖)
高田 郁
角川春樹事務所


去年の後半はヒツジパレットの事と工房の事などで忙しかったのもあるけど、元々時代小説は読まないのでなかなか手に取らなかった。
読み始めたら面白いから読んでいるんだけど、困ったのは漢字が多くて難しい事。
始めは主人公の名前「澪」と御寮さんの名前「芳」も読めなかった。この本もとっくの昔に読み終わって、歴史小説をよく読んでいる夫に聞いた。
英語の小説を何年も集中していつも読むようにしていたけれど、こんなに日本の本が読めなくなっているとは。
でも漢字、難しいと思う。俯く、縋る、床几とか読めます?他にもいっぱいわからない漢字が出てくる。
英語だったらとりあえず音はわかるけど、漢字ってまったくわからないから読み進みにくい。
それと漢和辞典って長い間引いてないから引きにくい。日本語って難しい!

出てくる料理がおいしそうで、ダシも丁寧に取ろうと言う気になる。
今日は時間があったので、この前滋賀県で買った煮干しの頭とはらわたを取って冷凍にする作業をしたり、鰹節を削ったり。
昆布は「ごちそうさん」でやってたみたいに始めに少しのお酒に漬けておくと良く味が出る。
昨日の雪見鍋もそうやってダシを取ったら、昆布だけだったのにとっても美味しいダシになった。

       

削りたての鰹節をちょっとつまみ食いしてほぉ~っとなる。薫りが豊か。
これを炊き立てのご飯に乗せて、ちょっと醤油をかけて食べると、すごく美味しい。日本人だったらみんな好きと思う。
食べながらこの燻した香りが好きなんだよなあと思う。
そしてふと。
マッサンと言う番組で日本人がウィスキーの燻した匂いが嫌いだと言う話が出て来るけど、そんなに縁遠くもないよなあと。
鰹節、ほかならぬ燻した匂いです。鰹のタタキも藁で燻すから美味しい。燻した匂いは好きな匂いなんじゃないかなあと。
私はソーセージもハムもベーコンもしっかり燻してるのが好きだし。

ま、ウィスキー飲んだこと殆どないけど。 煙臭いのかな?

工房に良く行くようになってうちに居る時間が少なくなった分、前のようにやたら時間のかかる料理をひたすら作ると言う事が少なくなってきた。あんなに時間は使えなくても普段の食事はきちんとできるように時間管理をして買い物と調理ができるようにしていきたいなあと思う。
食べるもので人は出来てるから。

本はまだまだ続くので楽しみに読もうと思う。
そしていつも本を持ち歩いているとカバンの中でひしゃげてしまうのが嫌なのに気付いた。
良くハンドワークで患者さん達がブックカバーを作りたいと言うけれど、その気持ちがわかった。
こんどしっかりとした使いやすいブックカバーを作ってみようと計画中。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マフラーひつじ

2015-01-07 21:36:58 | 工房working place
今日は姪っ子が来る。冬休み。
妹も一緒に来てくれた。

来てから作るものを決めると昨日聞いてた。そして到着するなり「羊作りたい!」と。
了解!
で、木の土台を取り出す。たくさん貰ってたのをちょうど持って来て良かった。

随分前に貰ったものらしい。一つ一つが手作り。丁寧に作られています。
それでも切りっぱなしを組んであるので、それを小刀とサンドペーパーで丁寧に削ったり磨いたりする。

木ってすごいなあと思うのはそうやって手をかけるとみるみる様子が違ってくるから。
滑らかな木肌を観ても触ってもそれがなんとも気持ちが良い。

普通考えたら面倒で大変な仕事なんだけど、やりだすと止まらない。次々削って磨いた。

姪っ子は羊毛を巻きつけてニードルで形を整える。良い感じの羊が出来ました。
それが出来たと思ったらまた甥っ子みたいに次を思いつく。「マフラー作りたい!」この子も面白いな。
それで色を選んで今度は石鹸水のフェルトでマフラーを作って行く。
中学生の女の子らしく素敵な色合わせ。
巻いてみると、良い感じ。温かそう。小物でこんなにも羊の雰囲気って変わるのだなと。
イケメンな羊さんが出来ました。

       

削って仕上げた土台に羊毛を巻きつけるのを妹がしている。この前染めた羊毛がとても好きだと言う。それを羊に巻きたいって。
そして巻いたもの、その次に緑の羊毛で巻いたもの。

       

作る人によって仕上がりが違う。彼女のは柔らかく丸い。ふんわりと無重力な感じが甥っ子のほっぺみたいだ。素敵だなあと思ってみんなで観る。

この土台に羊毛を付けて羊を作ると言う作業が今たまらなく楽しいです。自分には自分のスタイルってのがあるらしく、別の人が作ったらその人のオリジナルなものが出来る。その人には当たり前で普通の物なんだけど、それがどれも特別。
この土台はまだあるので、希望の方は工房で作ることが出来ます。


姪っ子はすぐ次のものに取り掛かりたいって。ペン立てを作ると羊毛を選んで型を作って乗せて。石鹸水をかけて縮絨していく。
出来てみんなで感心して眺める。印象派の絵みたい。茶器みたい。とっても素敵なフェルトの容器が出来ました。中に湯呑を入れて使ったら良いと言う。

       

それが終わったらもう一つ羊を作りたいとまた磨いて、羊毛を選んでいる。最後まで出来なかったので持って帰ってすると。そして続きはまた来るって。いつでも歓迎です。彼女の思いつき、センス、手早さ、体力。湧いてくるように物を作りたいと言う意志。それが輝くよう。
妹、甥っ子、姪っ子、私と同じ血が流れてるなあとその作り方を観て思う。そんな仲間で手仕事出来る事の幸せ、素晴らしさ。
年明けから良い工房の開始になったなあと。

今日は七草粥の日だったけど、買い忘れ。読んでた本に載ってた雪見鍋にした。
たっぷりの昆布でダシを取り、大根を荒目におろして入れる。そこにお正月にと取って置いたブリを解凍して切って入れた。そして豆腐。
どの素材もがうまく味を出し合って素晴らしいうまみの一品に。生姜、青ネギ、柚子の皮の細切りを添えて醤油をかけて食べる。
温まるうまい!
あとで何もかけないで大根おろしがとろりと混ざった汁をたべてみたら、なんともまるい深い味。なんどでもお代わりして食べようと思うような。
食べ終わっても口に美味しい味が残るような。
もしかして七草粥よりお腹と体に良かったかもと思いながら。ほっこりとご飯を食べ終える。

       

一日しっかり働いて早くから眠くなる。働いて食べて。良い一年が始まりました。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

りんごひつじ

2015-01-06 20:59:26 | 工房working place
工房にて、初Alles Guteの活動。

集まってしばらくは羊毛をほぐします。ひたすらほぐす。話もしながら。

       

あとはハンドカーダーで梳いたり、色を混ぜたり。いくつかバッツを作る。次の作品作りの準備。

妹が甥っ子を連れて来ていたので彼にも何かしよう!と言う。
ヒツジの骨格があったのでそれで羊を作ろうと言う事に。
今、ほぐした羊毛を巻いてニードルでまとめて行く。

ヒツジの本体が出来て、そしたら「リンゴを付けなくちゃ!」だって。ヒツジにリンゴ?
あ、そう言えばついてた。彼がお正月に描いてくれた羊に。あれか。いるんだな。彼の頭の中に。

       

「リンゴはいくつ付けるの?」と聞くと、上を見上げて一つ一つ数えて個数を言う。いるんだな。確かに。
それで赤い丸をいくつも作って渡す。それを付けて行く彼。葉っぱも少しつけた。めっちゃ可愛い。リンゴヒツジ。

       

リンゴは取って食べられるらしい。お顔がまた可愛い。

       

彼はつくづくアーティストだなあと思う。こんなに素敵なものを軽々と普通にある存在として作るんだもの。

Alles Guteの活動、ゆっくりと軽やかに始まりました。がっつりでもみっちりでもない、この活動で良いのではないかと、少し気負っていたけれど思った今日です。そんなメンバーの私たち。時間をかけて私たちのスタイルと作品を確立して行きたいです。
いつか個展が出来たらいいねえと話す。
甥っ子も休みの時は参加して貰おう。楽しい。ファミリーのようなAlles Gute。第一歩進みました。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初仕事

2015-01-05 20:47:50 | ハンドワーククラブ HandworkClub
今年初めてのハンドワーククラブ。

いつも成人の日が終わってからの月曜日になるので1月の20日くらいまでハンドワークがない。それが今年は診察の一日目でもリラクゼーションのプログラムをすることになっていて、ハンドワークもあった。
いつもお正月の雰囲気がまったくなくなってからの初仕事だったのに。
今日はみんなが初クリニックだからお正月の空気いっぱい。嬉しい!

みんなの分を刷った年賀状を渡す。一人一人へのメッセージを心を込めて書いた。

いつもの手仕事をゆっくりと進めるうちに、いつもの空気になってくる。温かく心地いい。
そうやって時間が過ぎて行く。

新しい作品に取り掛かる人は良く考えて計画を練っている。顔を観るだけのために来て、しばらく一緒にいて帰る人も。

そんなこんなが楽しい。
みんなで取って置きの静岡の深蒸し茶を飲んで。差し入れのお菓子を食べる。

この日差しの良く入る部屋で、温かい明るい空気に包まれて手仕事をする仲間。
今年もこの空間と時間を大切に。一回一回を宝にして行こう。

どんな作品が生まれるか。私も楽しみ。私の一番の大切な仕事、ハンドワーククラブ。今年もよろしく!
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドリル大活躍

2015-01-04 20:52:44 | 手仕事 Handicraft
娘の容態も落ち着いて、うちに送って行った。
この前IKEAで買ったテーブルの組み立てがまだだったから組み立てる。
IKEA、自分でする部分が多い。日本と比べると。自立してる民族の店っぽい。
日本だと選んだら店の人がうちまで配達してくれて組み立ててくれるってのが普通だと思う。
IKEAは選んだら探すのも自分で持って帰るのも自分で、組み立てるのも自分。それが結構大変な感じ。これ、みんな出来るんだろうか?ってちょっと思うくらい。
この前、持って帰って組み立てようとすると、娘のうちには百均で買った小さいドライバーがあるきり。それでは到底組み立てられなかった。
ネジをたくさん閉めないと行けなかったから。
IKEAで家具を買った時は、後で良く見かける大工セットみたいなのを買った方が絶対良いです。あれ、安いし良さそう。

ドリルにプラスドライバーのパーツを取り付けてぎゅんぎゅん留めて行く。んだけど、使い方がわからないからいろいろ試行錯誤。
それでも手でしめるよりはずっと楽に早く出来ました。
機械の力はすごい!
ドリル、持って行って良かった。なしでは出来なかった。

お昼を食べに行く。近くに和食の店があって、それがなかなか良い。どの料理もダシの味が美味しくてほっこりする。
炊き合わせも一つ一つ丁寧に炊いてあるのがわかる。茶碗蒸しの具が、穴子・エビ・餅・ナルト・麩・シイタケの旨煮・三つ葉だった。
大きくてこれだけでお腹いっぱいになるくらい。
今読んでいる小説に茶碗蒸しが出て来たので食べたけど、こんなのうちでは作れないなあと。まだ正月明けすぐにこんなに丁寧に料理をして出してくれるお店のありがたさを感じる。

       

息子と娘のインフルエンザの世話に文字通り明け暮れた年末年始だったけど、それで彼らの厄落としと体の毒出しになったんだったら良いかと。

娘の部屋にあったのでテレビもまったく観ないで、映画にも買い物にも行かないで、珍しいお正月だった。
うちでゆっくりと静かに過ごした。 こんなお正月も貴重だったなあと。
さあ、明日から働こう。しっかり休んだ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

流行っているようです。

2015-01-03 22:36:09 | 食べ物 Eat
娘がまさかのお正月インフルエンザ。
それで私たちも救急に行ったり看病したり。

今日やっと実家に挨拶に行って、初詣も出来ました。

二日間缶詰だったのでお節が役に立った。そして殆ど食べてしまいました。
3日目の今日、娘のリクエストもあって南インドのトマトチキンカリーを作る。
準備はしてあった。
前は鶏肉1キロくらいで作ってて、それでも十分あったけど、この頃は倍くらい作っています。
大鍋で煮込む。

シンプルにチキンカリーだけ。それとお節の残り。これがさっぱりしててインドカレーに合います。

       

明日はもっとおいしくなる。
3が日、殆どテレビも観ず、出かけないでゆっくりとしました。
貯まってた本を読み始めたら面白い。みおつくし料理帖。
そんなお正月も珍しい。

娘も熱も下がって随分元気になってきました。
それでも高熱が結構続いたのでしばらく安静に。しっかりうちで治します。

救急病院に行ってわかったけど、インフルエンザがとても流行っているようです。ものすごくたくさんいました。
熱の人だけでおおよそ半分くらい。待合は人であふれて。

それにしても息子が罹っても、娘が罹っても、私と夫は全然発病する気配なしです。元気。
このまま発病しませんように。十分休んだので、働きたい。

       
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年 明けまして おめでとうございます!

2015-01-01 19:33:28 | 季節 Season
Alles Gute im Neuen Jahr!

      今年もよろしくお願いします。

       

このブログは昨年もたくさんの方々に訪れて頂き、観て頂きました。
定期的にチェックして下さる方もたくさんいらっしゃると思います。
あと1年ちょっとでこのブログも10周年になります。気軽に始めたブログですが、長く続いていろいろな方々に観て貰っていると思うと感慨深いです。

一昨年にたくさんの人たちとの出会いがあって、昨年はその人たちの協力でいろいろな新しい事が始まりました。

一番は工房が出来た事です。私と夫の共通の友達が使っていないマンションの部屋を貸してくれると申し出てくれて、片づけをして工房として使い始めました。
阪急十三駅から徒歩15分。都会の真ん中ですが淀川も近く、窓からの眺めも素晴らしく。風が通り、夏はクーラーいらず。そして冬も寒さが柔らかい。
キッチンも素敵なベランダもある工房です。
立地から言うととても高くて借りられるようなところではないのですが、私の活動の歩みに応じてで良いと言ってくれたのでまだ使い続けられています。
彼も徳島での農業も始まったばかり。余裕があるわけではないのに、私を応援してくれています。その気持ちに答えて、少しでもお返しできるように今年はしっかりと地面に根をおろして活動を深めて高めて行きたいと思っています。

その工房で私の料理を食べたいと言ってくれる人たちに、料理を提供できる集まりも何回か出来ました。
私が偶然出会って繋がりを深めて来た外国の友達にご馳走になった料理の数々を紹介できるいい機会になりました。
今年もまだまだ紹介しきれていない料理があるので続けて行きたいと思います。

そして面白い事に、その工房と同時に同じ十三に高校の友達がコミュニティーカフェを作ると言うので、その改築から立ち上げ、いろいろなイベントにも関わることになりました。
工房と言う活動拠点があるのに、またここにフェルトの講座をする場所が出来ると言う重なりが不思議でした。
それがここにも何度か書いているRAKURASU Lab&cafeです。
始まってみると二つが同時に近くに存在する事の便利さと意味が分かってきました。
工房で地道に活動をするとともに、カフェのオーナーと講座を企画したり、フェルト製品を販売したり。彼が提案するフェルト作品を作ってそれを家具と合わせることでそれが評価されたり。いろいろな社会との関わりを学べる機会が与えられました。

その中で昔から付き合いのあるイタリアンシェフ。ヌマッチと協力してイタリアン料理教室も開催することも出来ました。

もう一つ、友達の助産師さんの提案で、彼女の助産院で手仕事の教室を月に一回開催する事にもなりました。
小さい赤ちゃんを連れての手仕事講座、まだまだ手探りですが、喜んで貰っています。こちらもこれからまだまだ可能性があります。


一昨年に地面を耕して、昨年は種を蒔いてその芽が出て来たという感じです。
今年はその芽を大切に育てて実りある一年にしたいと思っています。
それぞれの芽をそれぞれの形でなりたいように育てて行きたい。

          


工房をChico-labo wool craftsと名付けました。これは私の(Chico)羊仕事(wool crafts)をする研究室または作業場(labo)と言う意味です。
その工房で羊仕事を教えるだけではなくて、作品を作って行こうと活動も始めました。
ちょうど甥っ子を聴覚支援学校に送って行くので定期がある妹がその送迎の合間に時間があると言う事で一緒に作業してくれています。
もう一人、長年私の元で羊仕事を辛抱強く続けてくれている生徒さんが手伝ってくれることになっています。彼は今、持病の治療のために仕事を持っていませんが、この活動で自立の支援が出来ればと言う目的もあります。何より羊の手仕事を大切にしてくれる気持ちと、フェルトを縮める能力の高さを買っています。
この羊毛製品を作るグループおよび出来る製品のブランド名をAlles Guteと名付けました。
ドイツ語で人に幸運と健康を祈るときに挨拶として使われる言葉です。別れの時、誕生日の時、新年の時。Guteに限って言えば旅立ちの無事を祈る時にも使われます。
そんな心を込めて作品を作って世に送り出して行きたい。

工房では積極的に私が毛刈りでお世話になったところの羊毛を使いたいと思っています。そして少しでも利益を還元できたらと。
ヒツジを育てて村を良くする。地域を良くする。
その毛刈りをして地域の子どもたちや人々を良くする。
その毛を使って作品を作ることで作る人たちの楽しみと生きがいも作りだす。
その作品を手に入れた人たちの喜びと暮らしの快適さを生み出す。
作品を適正な値段で売ることで、ここに関わる人たちと場所にその利益が配分されて、次の活動やその人たちの暮らしや人生にエネルギーを与える。

そんな風にして私は物とエネルギーを動かして回すことで社会を良くしたいと思っています。
Alles Guteで私が目指すところはそう言う事です。

ほんの小さな、蟻の歩みのような、蝶の羽ばたきのような動きですが、そんな小さなことから始めて行くことにも意味があるのではと思っています。

そのために私はこの一年惜しまず努力し、考え、行動して行きたいと思っています。
私たちの歩みは少しずつですが、たくさんの人たちに支えられて温かい空気の中で前に進んで行く事でしょう。

そんなこんなを心にしっかりと留めながら、日々暮らして行きたいと思っています。
今年もそんな歩みをブログに記して行きたいと思っていますので、皆様よろしくお願いします。

読んで下さるみなさまの一年の歩みも輝かしくありますように!

今年も良い一年にしましょう!しっかりと人生を生きましょう!

よろしくお願いします。










Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする