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第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マ
ンハッタン計画」に参加したJ・ロバート・オッペンハイマーは優秀
な科学者たちを率いて世界初となる原理爆弾の開発に成功する。
しかし、原爆で投下されるとその惨状を聞き、オッペンハイマーは苦
悩する。彼の、栄光と没落。その生涯を描く。
オッペンハイマーが大学で教鞭をとっていたのはアメリカで大恐慌が
始まった1929年。第一次大戦の賠償金支払いで行き詰まるドイツには
ヒトラー率いるナチスが現れる。ナチスは第二次世界大戦を起こし、
戦況を優位に進めていた。このドイツの負けまいと、アメリカは原爆
の完成を急ぐ。1945年、日本を降伏させ、アメリカを超大国にさせた
この戦争の4年後にソ連も核実験を成功させ、米ソは「冷戦」を迎え
る。反共思想が広がっていく中、「赤狩り」が行われ、オッペンハイ
マーも共産主義者との過去の付き合いが問われていく。アメリカの歴
史背景がややこしいく難しいところはあるので、DVDを巻き戻す、一
旦確認する、、、はやってしまう。
当方の特筆部分は核実験成功の場面、、、緊張のシーンから成功へと
なるのだが、大人たちがもの凄く喜んでいて、開発組としてはそうな
るのだろうが、当方はこの場面が嫌だった。嫌悪感でしかないのは、
敗戦国の一員だからなのだろう。
監督はクリスファー・ノーラン。オッペンハイマーを演じるのは「イ
ンセプション」(10)などでもノーラン監督の作品に出演してきたキ
リアン・マーフィー。彼の妻をエミリー・ブラントが演じている。
この作品は、本作のために開発された65ミリカメラ用モノクロフィ
ルムを使い、史上初となるIMAXモノクロ・アナログ撮影を実現させ
たものだった。
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