個人的な話題になってしまいますが、この表現はハード・ロック・ギターリスト&ヴォーカリストのGary Mooreが1982年に発表したアルバム・タイトルで初めて目にしました。
アルバムのジャケットも回廊(corridors)のようなところにムーアが立っているものだったので、特に深い意味はないだろうと思っていたのですが、それから18年後、ベティ・カークパトリック著、柴田元幸監訳『英語クリーシェ辞典 もんきりがた表現集』を読んで、ようやくその意味がはっきり認識できました。
http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-46145-4.html
今日のGetUpEnglishでは、このcorridors of powerの使い方を学習する。
この表現は、「権力の回廊」のことであるが、「政治権力の中心、政官界の高官など」のことをいう。
○Extra Example
"Norman is a kind of man whose footsteps echo strongly in the corridors of power."
"So never get him mad."
「ノーマンという人は、政治権力の中枢に対して、強い影響力を持つ」
「だから、あの人を怒らせるなよ」
the corridors of powerと定冠詞がつくことが多いので、注意しよう。
●Extra Point
以下のように、powerの前に形容詞がついて、政治権力以外のところを示すこともある。
◎Extra Example
"The corridors of corporate power are inhabited mostly by people unknown to the general public."
"And they decide everything without us knowing about it."
「財界の中心に棲息する人たちのほとんどを、一般人が知ることはない」
「そして彼らはわれわれの知らないところですべてを決めている」
このto inhabitの用例にも注意しよう。「……に住む、居住する」という意味だが、他動詞なので、このように受身形で使われることがよくある。この表現もいつかGetUpEnglishで詳しく紹介したい。(現在調査中ですが、おそらくまだ取り上げてないと思います。)