本日のGetUpEnglishは、to go gagaという英語表現を学習しよう。
to go gagaは、「(年をとって)頭がおかしくなる、ぼける」という意味で使われる。しかし、これは言うまでもなく失礼な言い方にあたることがあるので、くれぐれも注意すること。
○Practical Example
"Yoshie-san next door to us apparently went a little gaga after her husband died."
"Her daughter often comes to take care of her. With her grandchildren, Yoshie-san seems to be really happy."
「隣の芳枝さん、ご主人が亡くなってから、ちょっと頭がぼけてしまったようだ」
「娘さんがよく面倒を見に来ているわ。お孫さんと一緒にいると、芳枝さんはほんとうに幸せそうだけどね」
●Extra Point
「……に夢中になる、いかれる」という意味でも使われる。
◎Extra Example
"There was something more that was making people go gaga over Obama."
"They were attracted to his youth, vitality and unwavering attitude to change."
「人々をオバマに夢中にさせたのは、何かそれ以上のことがあったのだ」
「その若さと、バイタリティと、そして変化への揺るぎない精神に惹かれたのさ」
昨日のGetUpEnglishで「二足のわらじを履く」の意味の英語表現を紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20090213
すると、「二足のわらじ」以上に「多くのことに手を出す」は英語で何というかという質問を受けました。であれば、to have many irons in the fire(一度にたくさんのことに手を出す)という英語表現を使うといいと思います。
○Practical Point
"Osamu-san has many irons in the fire."
"And he makes a great profit from every business."
「紀さんはいろんなことをやっている」
「そしてすべての事業で大変な業績を上げているよ」
●Extra Point
しかし、同時にいろんなことに手を出してしまえば、どこかで無理をしていることになります。
◎Extra Example
"Kazuko got sick and finally ended up being hospitalized."
"It’s no wonder because she has so many irons in the fire that she doesn't have time to take enough rest and eat a proper diet."
「和子さんは体を壊して、とうとう入院してしまったよ」
「無理もないよ。いろんなことをやりすぎて、十分に体を休めたり食事を取る時間もないんだから」
「二足のわらじを履く」という言い方があるが、これを英語でなんと言えばいいか? 今日のGetUpEnglishではそれを考えてみよう。
to have two conflicting jobs at the same timeでも、「二つの違う仕事を同時にする」ということで、その意味が表現できる。
○Extra Example
"Hitomi-san is a talented worker. She works as an elementary school teacher and is also a translator."
"In one job she works with younger kids and the other is working with intelligent adults. Yeah, she has two conflicting jobs at the same time. How great she is!"
「ヒトミさんは才能のある仕事人だ。小学校の先生でありながら、翻訳家でもあるんだ」
「一つは子供たちの仕事で、一つは大人の知識人向けの仕事だ。ああ、二足のわらじを履いているんだね。なんてすごいんだ」
to work withは、この場合、「(人の)ために働く」「・・・・・・を仕事[研究]の対象とする」という意味で使われているので、注意。
●Extra Point
to wear two hatsという言い方もよく使われる。
◎Extra Example
"Osamu wears two hats. He’s both an influential cattle dealer and a realistic painter."
"Wow! I want to see his picture of cattle."
「紀さんは二足のわらじを履いている。家畜業者としても力がある上に、現実的な絵も描いているんだ」
「すごい! 紀さんの牛の絵が見たい!」
このpainterはもちろんここでは「画家、絵描き」である。「ペンキ屋、塗装工」ではない。
☆Extra Extra Point
to have one's fingers in two piesは、to have one's finger in the pieというクリーシェを少し変形したものである。to have one's finger in the pieは「干渉する、口出しする」というようにネガティヴな意味で使われることが多いが、to have one's fingers in two piesはいい意味で使われることもある。そして「二足のわらじを履く」という意味で用いられることも多い。
★Extra Extra Example
"Shizu-san has her fingers in two pies."
"She is both an executive of trendy udon restaurant and a popular travel writer. I know. She runs her great udon restaurant at Koujiya. Let’s go this Friday."
「しずさんは二足のわらじを履いている。おしゃれなうどん屋さんを経営しながら、人気の旅行ライターとしても活躍している」
「知っている。しずさんは糀谷ですてきなうどん屋さんを開いている。今度の金曜日に行ってみよう」
shelterは「(風雨・危険などからの) 避難所、隠れ場」「保護するもの、かばうもの」「雨宿りの場所」、そして「(原爆避難用の)シェルター」などの意味があるが、「(ホームレスなどを)保護する家[建物]、収容所」の意味でも使われる。
○Practical Example
"There is a shelter for the homeless."
"Many volunteers take care of them there."
「ホームレスの収容所があるね」
「あそこで多くのボランティアの方たちがホームレスの人たちの世話をしているんだ」
●Extra Point
to shelterで、「(人や物)を(……から)保護する」という意味で用いられる。
◎Extra Example
"I've heard that you shelter wounded animals."
"We don't just shelter them. We try to return them to the wild."
「傷ついた動物たちを保護されているそうですね」
「保護しているだけではありません。野生に返してあげたいと考えています」
はたして、サッカーの日本代表チームは2010年のワールドカップに出場できるのでしょうか? それにはアジア予選を勝ち進まないといけません。
本日のGetUpEnglishでは、「予選」と「決勝」の英語表現を紹介します。
「予選」は、qualifier.
○Practical Example
"We lost the Bahrain game in an Asian Cup qualifier. Ashihara-san, do you think Japan can go to the 2010 World cup in South Africa?"
"Of course, we can! It’s not over till it’s over."
「W杯のアジア予選でバーレーンに負けちゃったよ。芦原さん、日本は2010年の南アフリカW杯に行けるの?」
「もちろん、行けるよ! 最後まであきらめちゃダメ!」
It’s not over till it’s over.は、「終わりになるまでは終わってはいない」「最後まであきらめるな」という意味でよく使われる。『日めくり現代英語帳』上巻の181ページでも紹介した。
●Extra Point
「決勝」は、知っている人も多いと思うが、finalだ。
◎Extra Example
"Japan became the champion of the inaugural World Baseball Classic with a 10-6 victory over Cuba in the final in 2006."
"We will win again in this year!"
「日本は2006年の決勝戦でキューバを10対6で下し、第1回ワールド・ベースボール・クラシックで優勝したんだ」
「今年も優勝するぞ!」
inauguralは「就任(式)の」の意味のほかに、このように「最初の」という意味でもよく使われる。
野球のWBCも3月に始まります。サムライ・ジャパンを応援しましょう!
本日のGetUpEnglishでは、最近話題になっているブログなどの「炎上」という意味で使われる英語を紹介する。
○Extra Example
"The comedian has been forced to shut down his blogs after a nasty smear has spread like wildfire, a type of attack known as ‘flaming.’"
"I know. The poor man has been treated like a criminal. People suspected of posting vicious messages on his blog should reflect seriously before doing so."
「そのお笑い芸人は、自分のブログに悪質な中傷の書き込みが野火のようにばあっと燃え広がり、それを閉鎖しなくてはならなくなった。そうした誹謗中傷のコメントが集中的に寄せられてしまうことを、ブログの「炎上」というんだ」
「知っている。かわいそうに、あのお笑い芸人はまるで犯罪者のような扱いを受けていたよ。まったく、彼のブログに悪質なコメントを書いたと思われる人たちは、そんなことをする前によく考えるべきだね」
「炎上」は、flamingという英語がよくあてられるようだ。
実際、ネットの世界では、日本だけでなく、どこでも起こっているようです。GetUpEnglishに掲載するわたしの英語をいつもチェックしてくれているネイティブスピーカーも、わたしが最初の話者の最後の部分をa type of attack known in Japanese as ‘flaming’としたところ、次のようなコメントをくれました。
"Flaming" is commonly used throughout to describe this behavior, so it's not necessary to say "in Japanese."
●Extra Point
ブログに悪質なコメントを書けば、書類送検されたりして罰せられる可能性もある。
◎Extra Example
"I heard the police reportedly plan to send papers on those suspected of posting vicious messages on his blog."
"I think the move is meant to warn people that such acts could result in a police crackdown."
「警察はお笑い芸人のブログに悪質な書き込みをしたと思われる人たちを書類送検する方針だと聞いた」
「そういった動きを見せることで、そんなことをすれば警察に罰せられるぞ、と警告したいんだと思う」
明日のGetUpEnglishはワールドカップ出場が危ぶまれる日本サッカーに関連した英語を紹介します。がんばれ、ニッポン!
英米の小説は、われわれ日本人にはなかなか読みこなすのがむずかしいものがたくさんあります。
本日のGetUpEnglishでは、小説が「難解である」、「読むのがむずかしい」という英語表現を紹介する。
○Practical Example
"Thomas Pynchon’s novels are hard reading."
"Yeah, I tried to read his Gravity’s Rainbow, but soon gave up."
「トマス・ピンチョンの小説は難解だ」
「うん、『重力の虹』を読もうとしたが、すぐに挫折した」
●Extra Point
difficult to readもよく使われる。
◎Extra Example
"William Faulkner’s Absalom, Absalom! is difficult to read."
"I know. I tried to read it many times, but always gave up."
「ウィリアム・フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』は難解だよ」
「知っている。何度も読もうとしたが、いつも挫折している」
「確定申告をする」は、to file a tax returnだ。
○Practical Example
"Have you filed your tax return, Peter?"
"No. When's the deadline?"
「ピーター、確定申告はした」
「まだだよ。いつまでだっけ?」
●Extra Point
定職以外の収入がある人は、確定申告をしなければならないこともある。
◎Extra Example
"Do I have to file an income tax return?"
"Probably not, but check with your company to make sure. They probably make a year-end adjustment of your withholding tax in your final salary payment. However, if you have income from any other source, you may be required to file."
「ぼくは確定申告をしないといけないですか?」
「たぶんしなくていいと思います。でも、勤務先にお尋ねください。たぶんその年の最後の給料で年末調整をしてくれていると思います。でも、定職以外の収入がある場合は、しなくてはならないかもしれません」
「お受験」はentrance exam.
○Practical Example
"My daughter is making a final push studying for my entrance exams."
"I am quite sure she will pass."
「娘は受験の最後の追い込みに必死です」
「きっとうかりますよ」
to make a final pushは「最後のふんばりをする」という意味でよく使われる。
●Extra Point
最近は学校のウェブサイトでも合格番号が示されるようだ。
◎Extra Example
"I found her number on the school's website. She passed the entrance exam!"
"Great! Better let her know right away."
「学校のサイトを見たら、うちの娘の受験番号があった。合格したよ!」
「やった! すぐに知らせてあげて」
letの使い方については、2008/12/11のGetUpEnglishを参照。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20081211
☆Extra Extra Point
「第一志望校」は、first-choice school.
★Extra Extra Example
"Well, my daughter managed to get into her first-choice school."
"Wow! Congratulations!”
「娘はなんとか第一志望の学校に入ることができました」
「やった! おめでとうございます!」
今年中学生になるみなさん、中学に入ると英語が必修科目になります。これからぜひGetUpEnglishを毎日ご覧ください!
失礼な言い方かもしれないが、知ったかぶりをするのは、大変ぶざまである。 特に文学について、読んでもいないのに、知ったかぶりをするのは、あまりカッコがいいことではない。
○Practical Example
"George pretends to know all about Japanese literature, but he doesn't know anything about it.
"I know. He just read Mishima’s 'Kinkakuji' in translation but pretends to know everything from Soseki to Murakami. "
「ジョージは日本文学を何でも知っているふりをするが、何も知らない」
「わかってる。あの男は、三島の『金閣寺』を翻訳で読んだだけで、漱石から村上まで、なんでも知っているような態度を示す」
●Extra Point
know-it-allという言い方をすることもある。
◎Extra Example
"Uotsu's such a know-it-all that everyone avoids his company."
"And he always bad-mouthing everyone."
「魚津は何でも知ったかぶりをするんで、誰も付き合いたいと思わない」
「そして魚津はいつもあらゆる人の悪口をいう」
oddsは「見込み、可能性」「確率、勝算、勝ち目、歩(ぶ)」
○Practical Example
"The odds were against Peter, but he won at last. "
"Great! I admire him. He has a never-say-die attitude."
「ピーターに勝ち目はなかったが、最後には勝った」
「すばらしい! ピーターを尊敬する。彼は絶対にあきらめないからね」
●Extra Point
What are the odds of something(……の見込みは?)という言い方もよく使われる。
◎Extra Example
"What are the odds of it raining tomorrow?"
"About 90%. So don't forget to take an umbrella when you go out."
「明日の降水確率は?」
「だいたい90パーセントよ。だから出かける時は、傘を忘れないようにね」
日本でいう「マンション」に当たる英語は、ふつうはapartmentである。
○Practical Example
"Tom is renting an apartment at Koenji."
"He likes it because tenants are allowed to keep pets."
「トムは高円寺にマンションを借りている」
「ペットを飼ってもいいので、彼はそこを気に入っているんだ」
イギリスでは、flatが使われる。
●Extra Point
やや高級な分譲マンションであれば、condominiumをあてればよい。condoと省略されて使うこともよくある。
◎Extra Example
"I bought a condo at Akasaka, but the loan is killing me."
"But you have a steady job at good university, Tamura-sensei. You don’t have to worry about anything."
「赤坂にマンションを買ったけど、ローンがきついのよ」
「でも、田村先生はいい大学にちゃんと就職しているではありませんか。何も心配することはありませんよ」
to killは口語表現で、「……に死ぬ[命の縮む]思いをさせる」、あるいは「ひどく痛がらせる[不快にさせる]」という意味で使われる。
ほかに例を挙げると、My shoes are killing me. (靴が痛いよ)
眠いのを我慢して勉強や仕事をしても、なかなかはかどらない。でも、やならくちゃならないときは、やらないといけない。
今日のGetUpEnglishでは、「眠い」「眠くなる」という表現を学習する。
「眠い」はsleepyを使って効果的に表現できる。
○Practical Example
"Our efficiency falls off if we force ourselves to work overtime when we’re sleepy."
"All right, let’s call it a day."
「眠い時に残業しても、能率が落ちるばかりです」
「わかった、今日はこれで切り上げよう」
to call it a dayは、「切り上げる、おしまいにする」。
●Practical Example
soporific(眠らせる, 催眠性の)もよく使われる。
◎Extra Example
"I will read Beowulf in the original with graduate students in my class in the second semester."
"I am afraid they won't welcome that work because that writing is so soporific."
「後期は大学院のクラスで、『ベオウルフ』を原文で読もうと思っているの」
「学生には評判がよくないんじゃないかな。文章が退屈で眠くなってしまうだろうから」
この場合、soporificは、「退屈な、つまらない」という意味も表現している。
☆Extra Extra Point
drowsy(眠い、眠そうな、眠気を誘う)もよく使われる。
★Extra Extra Example
"We are reading Beowulf in Ms. Tamura’s class in this semester. But it is really tiresome and I always feel drowsy."
"Generally about half the students are falling asleep, aren't they?"
「今学期は田村先生の授業で『ベオウルフ』を読んでいる。しかし、おそろしく退屈で、いつも眠くなってしまう」
「大体半分ぐらいは寝ているんじゃないの?」
oathは「誓い、誓約」。
○Practical Example
"Takumi took an oath to give up smoking."
"But he broke it in a day."
「匠は煙草はやめるという誓いを立てた」
「でも、一日でくつがえした」
●Extra Point
オリンピックなどの「選手宣誓」の意味でも使われる。
◎Extra Example
"The Japanese athlete, representing all the participants, pronounced the Olympic oath."
"He is a credit to our country!"
「日本人選手が、全参加者を代表して、オリンピックで選手宣誓をした」
「彼は日本の誇りだ!」
☆Extra Extra Point
バラク・オバマも1月20日の就任演説で、このoathを実に印象的に用いている。
★Extra Extra Example
"This is the meaning of our liberty and our creed, why men and women and children of every race and every faith can join in celebration across this magnificent mall. And why a man whose father, less than 60 years ago, might not have been served at a local restaurant, can now stand before you to take a most sacred oath."
「これが、私たちの自由と信念の意味だ。なぜあらゆる人種と信仰の男性と女性、子供がこの広大な広場に集い、共に祝えるのか。そしてなぜ、60年足らず前だったら地元のレストランで食事をさせてもらえなかったかもしれない父を持つ男が、(大統領就任の)神聖な宣誓のためにあなたたちの前に立つことができるのか、ということだ」