普天間移設案、アメリカが「ベスト」に囚われるのは当然

2010-03-22 10:33:31 | Weblog

   ――民主党に衆・参両院過半数のチャンスを――

 《“米も幅広い考え持っている”》”(NHK/10年3月21日14時47分)

 鳩山首相が沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、アメリカ側が名護市辺野古のキャンプシュワブ沿岸に移設する現行案が最善だという姿勢を崩していないことについて21日、次のように記者団に発言している。

 「頑固に現行案がベストだと、それは思っておられると、思いますけど、それだけには、囚われない、幅広い考え方というものを、私はアメリカも持ち合わせていただけるものだと、そのように思っております」(NHK動画から)

 記事の中で次の発言も伝えている。

 「日本とアメリカとの同盟関係のなかで、ある意味での抑止力というものを満たすために必要な基地の展開なのだから、われわれの考え方を、これからアメリカに理解してもらえるよう努力したい」――

 例え「ある意味での抑止力というものを満たすために必要な基地の展開」だとしても、安全保障全体に関係していくことなのだから、アメリカが「ベスト」を求め、「ベスト」に囚われるのは当然の姿勢でであろう。

 一旦決まった現行案を鳩山政権が変更を迫った以上、アメリカが「ベスト」だとしている現行案に「囚われない、幅広い考え方を持ち合わせて頂」くためにはアメリカが「ベスト」と考えている現行案以上に「ベスト」の適地案を示すか、少なくともアメリカが「ベスト」としている現行案と同等の「ベスト」の案を選択をする義務がある。

 いわば、行動でアメリカ側の「ベスト」に代る、アメリカも納得する「ベスト」を日本側が示しさえすれば、「頑固に現行案がベストだと、それは思っておられると、思いますけど、それだけには、囚われない、幅広い考え方というものを、私はアメリカも持ち合わせていただけるものだと」云々は言わずもがなのことではないのか。
 
 もし行動で「ベスト」を示すことができなければ、自分たちの力不足、行動力不足をご勘弁願うしかない。

 どうも鳩山首相の言葉は軽いという点で麻生太郎に負けない「ベスト」さを競っているように思えて仕方がない。

コメント
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