■F-2A/F-2B支援戦闘機
1995年1月12日、三菱重工小牧南工場においてロールアウトしたFSXは、同年12月13日に初飛行を果たし、四機の試作機を以て技術試験を継続、1996年度防衛予算に量産機の予算が盛り込まれ、1999年10月12日にF-2Aは初飛行、2003年2月27日に最初の飛行隊が編成完結している。
航空自衛隊の飛行開発実験団が展開する岐阜基地において評価試験が行われたが、その搭載装備や電子装備の近代化の為に試験が今日も継続されており、試験飛行時の視認性を高める為に独特のカラーリングが施されている。今回は、その飛行開発実験団のF-2を特集したい。
岐阜基地航空祭におけるF-2初号機。501号機と機首部分には記されている。FSXはXF-2とされた。白地の機体に赤いラインが盛り込まれており、これは技術研究本部運用時から航空自衛隊に移管された今日まで、基本的にこのカラーリングである。
単座の二号機。502号機と記されている。機体は白地にブルーとオレンジが部分ごとに分けられている。実戦配備機では同一の海洋迷彩の機体が編隊を組むが、岐阜基地航空祭では、個々に異なったカラーリングを施したF-2が飛行するので、好評である。
複座型として最初に進空した101号機。下から見た様子では判らないが、機体上部にブルーのラインが描かれている。機体下部が赤で統一されており、初号機と比較しても異なった印象を与えている。また、写真を見ると最初の二機とは異なり、装備を搭載するハードポイントが標準装備されている。
複座型の102号機は101号機とともに進空している。薄い青が機体上面を占め、機体下部は白く塗装されている。F-2は生産数が下方修正され、当初の141機が130機に、そして98機、最終的には94機まで縮小されているが、今後も試験を続け、F-2が第一線での能力を維持できるよう活躍する。
F-2B,103号機と記されている。F-2A,F-2Bの標準迷彩というべき海洋迷彩である。飛行開発実験団には試作機四機と若干数の量産型が配備されているとされる(参考資料:軍事研究通巻464号/丸通巻594号/Jウイング通巻104号)。このように、岐阜基地には様々なカラーリングの機体が、日々任務にあたっている。
HARUNA
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