北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

信太山駐屯地創立50周年記念行事 部隊整列編

2007-06-18 21:20:29 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■2007年4月15日

 今年度で創立50周年を迎えた信太山駐屯地には大阪府唯一の普通科部隊として警備任務にあたる第37普通科連隊や駐屯地業務隊、第三直接支援中隊、会計隊、基地通信隊、警務隊などが駐屯している。

Img_8313  信太山駐屯地祭へは、ひえ~氏一行と毛糸氏と併せ、地下鉄からJR線を乗り継ぎ、0855時には信太山駐屯地に到着した。小生はまず、小火器など携帯装備の装備品展示を見学して後、昨年と同じ撮影ポイントへ向かう。その途中目にした観閲行進準備の車両。第三師団隷下の各種車両が整列している。

Img_8318  0945時ころから式典に参加する部隊が会場周辺に集結を開始していた。この頃には名古屋から遠征されたC.ジョニー氏一行と合流し、久々の大規模合同調査(笑)の状況となっていた。写真は珍しい誘導隊装備の普通科隊員。50周年ということでどういった展示を行うかに期待が膨らむ。

Img_8324_1  0950時頃から部隊入場が開始される。89式小銃を装備した隊員の他に、110㍉個人対戦車弾を携行した隊員や、前期教育中ということで64式小銃を携行する新隊員などが入場し、あたかも自衛隊装備史的な雰囲気となっている。

Img_8333  部隊整列。中隊旗が前に掲げられる。連隊の下に普通科大隊を置かない編成を採用しており、この為、陸上自衛隊の普通科中隊は諸外国の歩兵中隊よりも規模が比較的大きいことで知られる。第37普通科連隊は本部管理中隊と五個普通科中隊、重迫撃砲中隊より編成されている。

Img_8344  1005時より指揮官による部隊巡閲。第37普通科連隊長兼ねて信太山駐屯地司令である川原光雄1等陸佐が車上より部隊を視閲する。司令は防大と幹部候補生学校卒業後最初の着任地がこの信太山であり、11師団司令部や陸幕勤務を経て2005年8月より現職にある(37RのHPを参考に作成)。

Img_8355  誘導隊装備の普通科隊員。着用しているのは小銃弾などに対する防御力を期した戦闘防弾チョッキ2型で、誘導隊の任務は紛争地などにおける在外邦人の非戦闘地域から安全な地域への誘導である。ゴーグルやプロテクターなどが物々しく、また頼もしい。

Img_8362  祝辞を述べる西村真吾代議士。大阪府選出の西村代議士は安全保障に関心が深く、北朝鮮による邦人拉致事案に対しては主動的に解決へ尽力したことで知られる。武士を思わせる豪快さと首尾一貫した価値観に基づき政治活動を行っている。

Img_8378  1035時、観閲行進準備の号令がかかる。即応能力を強化するべく後方支援部隊の改編を行い、更に後方支援部隊の第一線部隊への支援能力を急尾化する目的で、この信太山駐屯地にも第三後方支援連隊の普通科直接支援中隊が配属されている。

Img_8364 こちらは訓練展示に向けて整備に余念の無い車両。一年に一度の駐屯地祭であり、式典に参加する車両はこれでもかというほど磨き上げられている。留学生で徴兵を経験したという友人は多いが、彼らから写真の感想を聞いても整備の行き届き方は凄いとのことである。

Img_8383  着剣した64式小銃と、やや旧式となった66式鉄帽を装備した隊員。このまま行進しつつ会場から退場し、観閲台から左手のモータープールへ移動、そこから観閲行進を行う。

 この続きとして、観閲行進編・訓練展示編・装備品展示編を順次掲載予定である。お楽しみに。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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