北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

岐阜基地の航空機 三井城址より撮影

2007-06-17 19:48:47 | 航空自衛隊 装備名鑑

■岐阜基地一望の三井城址

 山城として栄えた三井城、昨日掲載した三井城址は、あたかも神明公園から小牧基地を一望出来るが如く、三井城址からは岐阜基地を一望することが出来る。

Img_7921  日本の航空基地は、人口密集地域が基地近傍まで拡大しており、市街地上空を自衛隊機が飛行するということも珍しくは無い。しかしながら、三井城址という山の頂上から見下ろすようにカメラを向けると、離陸した機体と航空機を一枚に収める事が可能となる。こういうアングルは稀有ではないかと思ったりする。

Img_7905  東から西へ伸びる岐阜基地の滑走路は、タッチ&ゴーの訓練を行う機体や、着陸に先立ち滑走路上空をフライパスする機体は、滑走路上空を通過してのち、少なからずこのF-15イーグルのように三井山の周囲を一周し、再び滑走路東端に向かってゆく。機体上面を見せつつ飛行する姿は中々の迫力である。

Img_7932  滑走路を上空から望むことが可能な三井山からは、離陸した機体が周囲を飛行し、その後に着陸、エプロン地区へ戻るまでの一連の流れを見ることが出来る。また、三井山は100㍍以上の標高があり、比較的高い視点から飛行する航空機を撮影出来る。徒歩で頂上まで10~15分を要するが、頂上からの眺望は疲労感を吹き飛ばす程のものだ。

Img_7934  着陸後、誘導路をエプロンに向かうF-2B。基地と市街地は国道を挟んでいるが、上空からの光景をこのようにしてみると、文字通り基地に隣接し高層住宅が立ち並んでおり、飛行機好きな人には堪らないだろうと思いつつ、かなりの轟音が新しく住む人には違う意味で堪らないのでは、と思ったりもする。

Img_2719  川崎重工から地上滑走試験の為に滑走路に入る海上自衛隊のP-3C哨戒機。こうした光景を見ることの出来る三井山であるが、小さな虫がおおく、時には熊蜂が羽音を響かせている状況と出くわしたことがある。特に熊蜂は刺されると大変なことになるので、冷や汗が出たこともある。

Img_2724  地上滑走を終え、工場へ戻る途上岐阜基地エプロン地区の前を通過する。銀色の塗装が眩しいC-1輸送機と通常迷彩のC-1輸送機が並ぶ。航空祭以外で、哨戒機、輸送機、戦闘機が並ぶ様子は那覇基地などを除けば恒常的に見ることが出来る基地は少ないのではないか。

Img_9036  川崎重工の社用機が岐阜基地を離陸し三井山の周りを一周するように飛行する。まさかタッチ&ゴーの訓練ではないだろうがかなり近くまで寄ってきたので慌ててカメラを構える。もしかしたら川重社内のテストパイロットが訓練にこの機体を使用することもあるのだろうか、と考えたりした。

Img_9047  着陸した社用機。岐阜基地のエプロン前を通過する。撮影したのは4月19日。岐阜基地エプロンには四日後にラストフライトを行い、全機無事故にて任務を完遂するT-3初等練習機が翼を休めている。自衛隊機として現役状態でのT-3を見たのはこの日が最後、ご苦労様でした。

Img_1887  その一ヵ月後、T-3退役後の岐阜基地エプロンには、後継機であるT-7の姿が見えた。300㍉望遠、場合によっては200㍉でも充分な写真を撮影できる小牧の神明公園と比して、三井城址からは300㍉でトリミングが必要、出来れば500㍉か300㍉に×2テレプラスが欲しくなるが、市街地と航空機、という面白いアングルの写真を撮ることも可能である。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする