■阪急電車に乗って
先日、所用あって同期のS氏とともに京都から大阪、西宮そして神戸三ノ宮に行く用事があり、文字通り阪急路線網を駆使した一日であった。その際に撮影した阪急電車を本日は特集したい。
桂駅にて準急から特急に乗り換える。阪急の特急は、特急料金不要の運行体系となっており毎時特急六本、準急六本という本数のダイヤで、京都河原町から大阪梅田までを結んでいる。また、ラッシュ時には通勤用車両を用いてほぼ特急と同じ停車駅で運行される快速急行がある。
阪急電鉄の最大のライバルは、ほぼ並走するJR西日本のアーバンネットワークであり、路線の勾配などから営業速度に限界のある阪急電鉄は、運行本数により対抗する。この運行頻度は、梅田に至るまでに通過する京都方面に向かう特急の多さに象徴されている。
従来毎時四本が運行されていた京都本線特急体系の六本運行への見直しにより増加した旅客需要に対応するべく導入された9300系電車だが、運転台をじっくりとみる機会は無かった。写真はダイヤ運行表であるが、電動式、一見したところ自動式の近代的なものが装備されていた。
驚いたのは運転表示装置で、全車の状況、例えば扉の開閉状況などが全て表示されていることだ。号車毎に車輪や電圧異常を表示し、また乗車率まで表示されている(小生乗車の1号車は乗車率60%とある)。これに併せ空調も操作するのであろうか。
速度計ももちろんデジタル表示である。2003年より導入が開始された9300系は、セミクロスシート方式の特急車両で、従来の片側二扉車から三扉車に移行した特急用車両である。決して長時間ではないものの、やはり京都大阪間という都市間移動であり、転換クロスシート方式の車両は嬉しい。
梅田駅に到着。大阪における所用とは、梅田駅周辺の書店街において所要の書籍を調達し、駅一階にある古書店街かっぱ横丁では藤田久一先生の少し古い専門書を発見、購入した。そして再び梅田駅構内へ入る。
梅田駅を出発する際に毎度ながら驚かされるのは、京都線、宝塚線、神戸線に分かれる特急や急行が、三編成並んで淀川を渡り十三駅に向かう光景である。ほぼ同じ速度で走る為、シャッター速度を遅くしたとしても充分に撮影することが出来る。
西宮北口駅にて今津線に乗り換える。宝塚方面に行くのだが、今津行きの電車を撮影。同じ今津線でも、西宮北口から宝塚方面と今津方面へホームが違うので要注意である。なお、今津行きに乗っても滋賀県の今津駐屯地へはいけないので要注意である(そんな奴は居ないか)。
甲東園駅から帰る。急遽所用が増え、三ノ宮へ寄ることになり、西宮北口から三ノ宮へ特急に乗ることとなった。写真は甲東園駅待ち時間にて撮影した宝塚方面行きの3300系。流し撮りに挑戦した。阪急線は支線であっても比較的運行本数が多い。
三ノ宮にて所用を済ませた後、特急で十三、そして京都線の烏丸へ。写真は神戸線の7000系電車。神戸への直通がないということで、JRと比べ不便であるとの印象をもたれる方もいようが、京都~神戸間や京都~大阪間の運賃が比較的安い為、小生はよく利用している。四条にて遅い夕食を済ませ、帰路についた。
HARUNA
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