■国際貢献任務の中枢
先日、C.ジョニー氏とともに航空自衛隊小牧基地へ展開した。航空自衛隊小牧基地は、名古屋市内からのアクセスも比較的容易で、中心地である栄にてC.ジョニー氏と合流した。
小牧基地には、国際貢献任務において活躍するC-130H輸送機を集中運用する第一輸送航空隊、航空管制を教育する第五術科学校、航空救難団整備群、救難教育隊、小牧管制隊、小牧気象隊、小牧地方警務隊、そして新編された機動衛生隊が訓練などにあたっている。
小牧基地撮影は、神明公園から撮影することとした。現地で、偶然小牧を訪れていた氷砂氏とも会うことができ、驚きながらも合流、帰りは駅まで送っていただいた、ありがとうございました。さて、小牧到着後、航空館をしばらく見学した後高台へ、しばらくするとCH-47Jが飛行を開始した。
その後、C-1輸送機も離陸した。入間基地のC-1輸送機で、旅客ターミナル前に駐機していたことから、おそらく定期便のようである。小牧基地のターミナルは、電光掲示板や待合室、土産物売り場まである(与圧の掛かっていないC-1では上空でお土産がパンパンになりそうだ)。
C-1離陸の写真の下の方にはT-4練習機が二機並んでいるが、この内の一機、尾翼の部隊マークから松島基地の第四航空団所属の機体が離陸していく。隣接する三菱重工小牧南工場へ定期検査の航空機を搬入し、その機体の操縦士を、このT-4により輸送することもあるという。
三菱重工小牧南工場よりF-2Aが出されてきた。もしかして飛行か、とおもいきやC.ジョニー氏はエアインテイクにカバーがあるので飛行はしないでしょう、とのこと。聞くと、コンパステストとのことで、牽引車が様々な角度に回していた。
二機揃ってC-130Hが離陸。しばらくして後小牧基地上空に戻り、タッチ&ゴー訓練を繰り返した。水色の機体は、イラク復興人道支援任務において、携帯地対空ミサイルからの自衛手段の一つとして低視認性を期したもの。この他、ミサイル警報装置などを搭載しており、自衛能力を高めている。
小牧南工場より出てきた百里基地第七航空団のF-15Jが離陸する。通常、垂直尾翼に描かれる部隊マークは未記入であるが、これは部隊において記入するとのことだ。主翼のハードポイントなどを装着していないF-15Jは小生には新鮮であった。
文字通り実戦に直結する訓練だけに、多くの飛行が必要であり、このためには地元自治体との相互理解が不可欠である。この一環として、小牧基地納涼祭が7月26日木曜日に開催されるとのことだ。
百里基地のF-15Jパイロット、これは小牧南工場から先ほど離陸したものであるが、運んできたのはT-4練習機である。この機体には第七航空団の梅を象った部隊マークが描かれている。よくみると、コックピットにも一名しか確認できない。
訓練飛行を行うC-130Hと離陸したT-4。この他、民間機のチャーター機やビジネス機、更にはU-125救難機、UH-60J救難ヘリコプターが訓練の為に飛行していた。また、報道ヘリや消防ヘリ、警察ヘリなどがせわしなく飛行していた。それでも、昔はジャンボがたくさん飛んでたんだけどねぇ、とは地元ウォッチャーの話。
T-4の離陸の後、飛行はひと段落。小生一行も撤収を決めた。写真は、納入遅延が問題となっている空中給油輸送機KC-767用格納庫の前を牽引されて進むC-130H。C-130Hと比べても、やはり大きな格納庫である。
現地でお世話になりました、C.ジョニー様、氷砂様、ありがとうございました。
HARUNA
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