■日本最古の庭園の一つ
暴れん坊将軍や水戸黄門といった国民的時代劇で、ロケ地として幾度も選ばれる大覚寺へ、先月、友人とともにサイクリングに展開した。サイクリングとはいっても時間的余裕は二時間から三時間、ゆっくりと観て回ることは出来なかったがその際の写真を掲載したい。
大覚寺境内の写真は次回に掲載するとして、本日は大沢池の写真を掲載する。とはいえ、残念ながらそこまで水質が良いとは言えず、時刻も夕焼けが撮影できる時間帯でなかったのが残念であった。機会を改め、空気の澄んだ早朝か、夕日の時間帯に撮影をしたいものだ。
大覚寺境内から大沢池に流れる水路。大沢池は、嵯峨天皇の治世下に造営された嵯峨院離宮苑池の一部であり、今日では大覚寺の境内に属している。情景としては冒頭の写真に掲載した心経宝塔が水面に映りこんだ様子が有名である。
9世紀に造営された池であるが、造営当時は泉、滝や名石などが並んだ優美なものであったとのことだが、滝は残念ながら枯れてしまっており、その跡や窪んだかつての小池が僅かに当時の面影を伝えるに留まっている。
同じく大沢池に続く水路の一つ。大沢池の周囲は桜などの木々が茂り、春は花の名所であると共に、秋には月見の名所であることでも知られている。大覚寺境内は拝観料が必要であるが、大沢池は自由に入ることが出来、池畔の散歩道には涼しい空気が流れていた。
この時期は、嵐山など市街地を離れた田園地域において田植えの時期にあたり、水を湛えた水田が都を囲む峰々を鏡の如く映している。この様子を写すべくロードレーサーを路肩に止めシャッターを押す。この情景ももうしばらくすれば稲が青々と水田を覆い、全く異なる面影を見せることとなる。
HARUNA
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