北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

北海道 北鎮第2師団創設記念旭川駐屯地祭・第2航空団千歳基地撮影紀行

2013-06-11 23:47:34 | 防衛・安全保障

◆北海道防衛最前線の精鋭

 旭川駐屯地祭と第2航空団の撮影へ北海道に展開してきました。本日多忙につき、速報にて。

Himg_0049 第2師団、北鎮師団として道北は旧軍以来の軍都旭川に師団司令部を置く師団で、戦車連隊と三個普通科連隊に特科連隊を中心とした機甲師団を除けば最強の師団と位置付けられ、将来戦に対応する情報優勢確保に向けたC4ISR実験師団として最新の装備と戦術運用を与えられ求められる師団です。

Himg_0855 師団は高度に機械化され、併せて冷戦時代にはソ連にもっとも近い最北の師団でもあったことから、練度と士気も非常に高く、陸上自衛隊イラク派遣任務では第一次派遣部隊として96式装輪装甲車へ毘沙門天の毘を大きく描いた名寄駐屯地第3普通科連隊より派遣されたことをご記憶の方も多いでしょう。

Himg_1116 C4ISR師団ではありますが、第五大隊を含む自走砲化された特科連隊や90式戦車を含む戦車連隊に、96式多目的誘導弾や87式自走高射機関砲など、重装備にふさわしい装備を持つと共に、本年は第2特科連隊にとり75式自走榴弾砲最後の年でもあり、訓練展示では発砲焔を見せつけていました。

Himg_2926 第2航空団の千歳基地、羆横顔の部隊徽章を誇示する第201飛行隊、イーグル第一の実戦部隊として編成され白羆の部隊徽章を掲げる第203飛行隊、この二個のF-15飛行隊を運用し、第2航空団はソ連軍の爆撃に備え日本最初の掩体運用飛行隊を有する広大な基地を拠点として、今なお残る脅威へ北方防空にあたる。

Himg_2197 千歳基地撮影は、実質的に今回が初めてで、航空祭でもないため撮影位置が良く分からず、いろいろと錯誤がありましたが、AAM-3を搭載したF-15や、頻繁な離発着など、精鋭部隊を求められ、それに応えるべく限界に挑む飛行隊の一端を見ることが出来ました。

Himg_3061 夕陽と千歳救難隊のUH-60J,新千歳空港は札幌市街地から30kmの距離を隔てていますが、広大な北海道を印象付ける一枚です。夕陽を背景にF-15の離陸を、と思っていたのですが来たのは着陸のみ、しかし、前回の南千歳駅からの数枚ではなく、今回初めて基地の日常風景を見ることが出来ました。千歳に旭川、観て歩きますと、やはり、北海道の防衛は、万全、という印象を受けたところです。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (4)
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