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宮城県沖マグニチュード7.3地震-最大震度六強を観測,宮城県と福島県に津波注意報発令中

2022-03-17 02:01:29 | 防災・災害派遣
■宮城県沖地震想定地域
 16日2336時に緊急地震速報が発令されました。この規模の地震ですと陸海空自衛隊が航空機による情報収集を行う規模です。

 2336時、東北地方宮城県沖においてマグニチュード7.3の地震が発生し、宮城県と福島県沿岸部に津波注意報が発令されています。宮城県などで震度六強を観測している。小鹿半島沖60kmで震源の深さは60kmの逆断層型地震で、最大震度は宮城県登米市や蔵王町、福島県相馬市と南相馬市などで六強を観測しています。今後数日は余震も注意が必要だ。

 津波注意報は2349時に発令、防災上の留意事項として気象庁は津波が発生しているおそれがあり、海岸線や海の中で活動する事は危険であり潮流も早い状況が続いており、注意報が解除されるまで海岸にちか付かないよう注意するとともに、家屋倒壊や土砂災害、今後の降雨などにも注意し危険な場所に近寄らないよう、身を守る行動を呼びかけています。

 津波は0029時に石巻で0.2mの津波が観測されていると気象庁は発表し、潮位上昇中、気象庁は最大1mの津波を予報、注意報を発令しています。震度1以上の余震が発生し、また、今回の地震が発生する一分前に最大震度五弱の地震が観測されているといい、前駆地震の可能性もあります。なお、気象庁は今回の地震に際し緊急地震速報を発令しました。

 福島第一原発五号機のタービン建屋において火災警報装置が作動したとして消防へ通報した、0100時時点で使用済み燃料プールなどは情報を確認しているが、モニタリングポストの放射線情報に異常はないとのこと。福島第二原発では使用済み核燃料プールの冷却装置が停止しているが、原子力規制庁によれば冷却水の量から時間的な余裕があるとのこと。

 東京電力によれば、火災報知機は火災では無かったと確認されています。また三号炉の冷却装置について水位が低下したためバルブを閉める作業を実施した結果水位の低下は止まったが、冷却ポンプを動かす事が出来ない状態となっており東京電力は復旧作業を開始するとしています。福島第一原発第二原発は全ての原子炉が停止中ですが、冷却は必要です。

 停電に関して、0130時現在86万戸の停電が発生していて、新橋駅前などで停電がある。東京電力は、停電に関しては現在復旧へ情報を収集中としています。なお、東京電力は0140時時点の発表として停電は65万戸となっていますので、地域ごとに復旧が進んでいることがわかります。栃木群馬静岡での停電は解消したと発表されました。今後一時間が目安だ。

 新幹線脱線の情報があります、JR東日本によれば東北新幹線下りの新幹線やまびこ223号が脱線しているとしていて、この列車には96名が乗車していましたが負傷者などは出ていないということ。この地震に伴う緊急地震速報により、首都圏と東北地方の広い範囲で列車が緊急停止し、これにより一部は運転再開するも、ダイヤに大きな乱れがあるようです。

 宮城県沖では2011年に東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震が発生していますが、これとは別に周期的にマグニチュード7クラスの宮城県沖地震が発生している事から警戒が呼びかけられていました。また、この地方では2021年2月13日でも東北地方では同じ太平洋プレート上にて震度6の地震が観測されています。今後も情報を見守りましょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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