■60年前伊勢湾台風と災害派遣
小牧基地航空祭は午前中から徐々に太陽が傾き始める中に快晴が続き航空祭を盛り上げます。本年は伊勢湾台風発災60年という事で災害派遣展示が重視されていました。
C-130H輸送機が2機編隊で被災地上空を飛行します、災害派遣展示での会場アナウンスにてこのC-130H輸送機は先日発生した台風15号災害や台風19号災害に置いても被災地への緊急輸送へ派遣されました、と解説されますと会場からは自然と拍手が沸き起こります。
KC-767空中給油輸送機の着陸、高層ビル群が背景に移りますがこちらは名駅摩天楼、名古屋駅ビルと名古屋駅前の高層ビル群です。リニア中央新幹線開業へ工事が進む名古屋駅、名駅地区ですが、こうやって見ますと小牧基地と県営名古屋空港は名古屋中心部に近いという印象だ。
県営名古屋空港は2005年の中部国際空港開港まで名古屋空港として国際線を有する名古屋と中京都市圏における空の玄関口でした。KC-767空中給油輸送機、しかし名古屋空港偉大にはこの旅客機型であるボーイング767はもちろんボーイング747も発着していました。
伊吹山とC-130H輸送機、着陸したC-130H輸送機はそのままブルーインパルスなどが地上展示に並んでいます航空祭会場であるエプロン地区前に進出して参りますが、背景の伊吹山が美しい。伊吹、これは旧海軍の鞍馬型巡洋戦艦に冠せられた程に親しみある山です。
C-130H輸送機が二機揃って誘導路を進む。小牧基地航空祭は滑走路最前列付近で撮影する場合、この輸送機が揃って誘導路を進む構図をできるだけ単縦陣で進む配置から撮影できる要したいものですが、今年の小牧航空祭は混雑が凄く、一寸撮影位置確保は無理でした。
NAGOYA、県営名古屋空港ターミナルビルとKC-767空中給油輸送機、小牧基地は基地ターミナルや管制塔などが少し盛り土された構造となっていまして、航空祭の活況、という構図は最前列付近よりも、少し航空祭会場を後ろの方に引いた方が確保出来るのですね。
OH-6D観測ヘリコプター、伊吹山を背景に災害派遣展示での情報収集を行う。川崎重工でライセンス生産されたOH-6D観測ヘリコプターは工場が岐阜基地に隣接、岐阜基地は日本最古の飛行場として伊吹山の気流を想定し滑走路が配置された、そんな縁が在る構図です。
UH-60J救難ヘリコプターとOH-6D観測ヘリコプター、UH-60Jは航空自衛隊救難ヘリコプターとして40機が取得され後継機に改良型32機取得、海上自衛隊も救難型を15機取得し陸上自衛隊は多用途ヘリコプターとして50機近くを取得、三菱重工でライセンス生産が。
災害派遣においてUH-60J救難ヘリコプターとUH-60JA多用途ヘリコプターは、ある意味でOH-6D観測ヘリコプターの後継機だ。県営名古屋空港ターミナルビルを背景にOH-6D観測ヘリコプター、良く見ますとターミナルビル展望デッキにも多くの方が来ていますね。
U-125救難機による災害派遣展示の次の展開が始ります。小牧基地には救難教育隊が置かれていまして、全国の航空救難部隊へ厳しい訓練を通じて救難院を要請しています。FLIRを搭載していますので、災害時には被災地情報へ偵察機にも活用できるのかもしれません。
救助を求める発煙筒が焚かれる。この2019年はかの伊勢湾台風、阪神段震災発災まで戦後最大の巨大災害であった台風被害から60年という事もあり、会場では伊勢湾台風と自衛隊災害派遣の歴史についても紹介されていました。あの頃は文字通り自衛隊の草創期に当る。
UH-60J救難ヘリコプターが展開する、伊勢湾台風の頃には自衛隊航空救難部隊は創設前の準備隊でした。しかし、今派遣せねば何のための航空救難部隊であるか、との方針で、事前教育と隊員の訓練を信じ準備隊は世界初の災害へ投入されたヘリコプター部隊となった。
ブルーインパルスの列線上を飛行するUH-60J救難ヘリコプター、そういえば一昔の小牧基地航空祭では救難教育隊の編隊飛行が名物でした、最盛期はUH-60J救難ヘリコプター5機編隊にU-125救難機が2機という7機編隊を見上げたのを思い出しまして、懐かしい。
UH-60J救難ヘリコプターより救難員が降下します、PowershotG3Xと共にEOS-7Dを連結して撮影したPowershotG3Xでの写真なのですが、意外と焦点が合っている事がなかなか良いですね。PowershotG3Xはレリーズで撮影し当方はEOS-7Dのファインダーで狙う。
UH-1J多用途ヘリコプターの地上展示背景を災害派遣展示での情報収集を終えたOH-6D観測ヘリコプターが会場をすすむ。今年度いっぱいで自衛隊での運用を終了するOH-6D観測ヘリコプターは数多の大災害に際し、こうして情報収集にあたってきました。
CH-47J輸送ヘリコプターの飛行展示に。入間ヘリコプター空輸隊に所属するCH-47J輸送ヘリコプターですが、入間ヘリコプター空輸隊そのものがUH-60J救難ヘリコプターと同じ航空救難団に所属している。今回行うのは3tの水を搭載しての災害派遣放水展示です。
CH-47J輸送ヘリコプターは5.5tの放水が、緊急時には短距離ならば8tの放水が可能です。今回は山林火災を想定した展示ですが、東日本大震災では陸上自衛隊のCH-47JA輸送ヘリコプターがメルトダウンをおこした福島第一原発の緊急冷却へ空中放水を実施しています。
KC-767空中給油輸送機の列線、そして盛況の小牧基地の様子を。実はこの頃に遂に空腹が限界となりまして朝食兼ねて昼食を。東松島産の焼き牡蠣に香ばしいスペアリブの骨付き肉炙り焼きにボリューム満点の明らかに九州行ったこと無さそうな方の焼く佐世保バーガーを頂く。
RF-4戦術偵察機飛行展示、こちらも今年度で廃止される航空自衛隊唯一の偵察機です、PowershotG3Xでは厳しいか、EOS-7Dではしっかりと撮影できているのですがね。そして小牧基地の東西に延びる滑走路は、太陽の傾きで順光の恩恵が終幕しつつある事を悟る。
ブルーインパルス飛行展示へ。小牧基地航空祭の大団円はブルーインパルスが飾ります。ブルーインパルス飛行展示は航空祭が一番活況に包まれる瞬間です、何しろ航空自衛隊看板部隊ですので知名度が高くこの飛行の時間帯に併せて基地へ到着する方が居る程でして。
ブルーインパルス、T-4練習機の曲技飛行ですが小牧基地では周辺住民への配慮と官民両用空港という事から一定以上の曲技飛行は自粛しています。昔、四国から岐阜航空祭へ行くツアーが朝出発昼到着の割切り、ブルーインパルス限定ツアーがあると聞いて驚きました。
太陽のブルーインパルス、PowershotG3Xは28-600mm光学ズーム性能がありますので、こういう飛行展示には強い。一眼レフのEOS-7Dも100-400mm望遠ズームから18-200mm広角ズームレンズに切り替えて撮影します。広角の方が撮れる情景はこう、雄大でしょう。
青空にブルーインパルスが映える。ブルーインパルスは今年早春のT-4練習機エンジン欠陥問題に関連して中々に飛行展示が再開できず、当初は二機編隊のみの飛行展示再開となっていましたが、なんとかT-4練習機改修と航空教育再開も軌道に乗っているようで幸いです。
曲技飛行を終え着陸するブルーインパルス、名古屋空港ターミナルビルの展望デッキも満員ですね。こうして航空祭は大団円を迎え帰路に就きました。最寄り牛山駅が入場制限であり時間が掛かりましたが、それも航空祭の余韻、久々に一杯やりに名駅へ向かいました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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小牧基地航空祭は午前中から徐々に太陽が傾き始める中に快晴が続き航空祭を盛り上げます。本年は伊勢湾台風発災60年という事で災害派遣展示が重視されていました。
C-130H輸送機が2機編隊で被災地上空を飛行します、災害派遣展示での会場アナウンスにてこのC-130H輸送機は先日発生した台風15号災害や台風19号災害に置いても被災地への緊急輸送へ派遣されました、と解説されますと会場からは自然と拍手が沸き起こります。
KC-767空中給油輸送機の着陸、高層ビル群が背景に移りますがこちらは名駅摩天楼、名古屋駅ビルと名古屋駅前の高層ビル群です。リニア中央新幹線開業へ工事が進む名古屋駅、名駅地区ですが、こうやって見ますと小牧基地と県営名古屋空港は名古屋中心部に近いという印象だ。
県営名古屋空港は2005年の中部国際空港開港まで名古屋空港として国際線を有する名古屋と中京都市圏における空の玄関口でした。KC-767空中給油輸送機、しかし名古屋空港偉大にはこの旅客機型であるボーイング767はもちろんボーイング747も発着していました。
伊吹山とC-130H輸送機、着陸したC-130H輸送機はそのままブルーインパルスなどが地上展示に並んでいます航空祭会場であるエプロン地区前に進出して参りますが、背景の伊吹山が美しい。伊吹、これは旧海軍の鞍馬型巡洋戦艦に冠せられた程に親しみある山です。
C-130H輸送機が二機揃って誘導路を進む。小牧基地航空祭は滑走路最前列付近で撮影する場合、この輸送機が揃って誘導路を進む構図をできるだけ単縦陣で進む配置から撮影できる要したいものですが、今年の小牧航空祭は混雑が凄く、一寸撮影位置確保は無理でした。
NAGOYA、県営名古屋空港ターミナルビルとKC-767空中給油輸送機、小牧基地は基地ターミナルや管制塔などが少し盛り土された構造となっていまして、航空祭の活況、という構図は最前列付近よりも、少し航空祭会場を後ろの方に引いた方が確保出来るのですね。
OH-6D観測ヘリコプター、伊吹山を背景に災害派遣展示での情報収集を行う。川崎重工でライセンス生産されたOH-6D観測ヘリコプターは工場が岐阜基地に隣接、岐阜基地は日本最古の飛行場として伊吹山の気流を想定し滑走路が配置された、そんな縁が在る構図です。
UH-60J救難ヘリコプターとOH-6D観測ヘリコプター、UH-60Jは航空自衛隊救難ヘリコプターとして40機が取得され後継機に改良型32機取得、海上自衛隊も救難型を15機取得し陸上自衛隊は多用途ヘリコプターとして50機近くを取得、三菱重工でライセンス生産が。
災害派遣においてUH-60J救難ヘリコプターとUH-60JA多用途ヘリコプターは、ある意味でOH-6D観測ヘリコプターの後継機だ。県営名古屋空港ターミナルビルを背景にOH-6D観測ヘリコプター、良く見ますとターミナルビル展望デッキにも多くの方が来ていますね。
U-125救難機による災害派遣展示の次の展開が始ります。小牧基地には救難教育隊が置かれていまして、全国の航空救難部隊へ厳しい訓練を通じて救難院を要請しています。FLIRを搭載していますので、災害時には被災地情報へ偵察機にも活用できるのかもしれません。
救助を求める発煙筒が焚かれる。この2019年はかの伊勢湾台風、阪神段震災発災まで戦後最大の巨大災害であった台風被害から60年という事もあり、会場では伊勢湾台風と自衛隊災害派遣の歴史についても紹介されていました。あの頃は文字通り自衛隊の草創期に当る。
UH-60J救難ヘリコプターが展開する、伊勢湾台風の頃には自衛隊航空救難部隊は創設前の準備隊でした。しかし、今派遣せねば何のための航空救難部隊であるか、との方針で、事前教育と隊員の訓練を信じ準備隊は世界初の災害へ投入されたヘリコプター部隊となった。
ブルーインパルスの列線上を飛行するUH-60J救難ヘリコプター、そういえば一昔の小牧基地航空祭では救難教育隊の編隊飛行が名物でした、最盛期はUH-60J救難ヘリコプター5機編隊にU-125救難機が2機という7機編隊を見上げたのを思い出しまして、懐かしい。
UH-60J救難ヘリコプターより救難員が降下します、PowershotG3Xと共にEOS-7Dを連結して撮影したPowershotG3Xでの写真なのですが、意外と焦点が合っている事がなかなか良いですね。PowershotG3Xはレリーズで撮影し当方はEOS-7Dのファインダーで狙う。
UH-1J多用途ヘリコプターの地上展示背景を災害派遣展示での情報収集を終えたOH-6D観測ヘリコプターが会場をすすむ。今年度いっぱいで自衛隊での運用を終了するOH-6D観測ヘリコプターは数多の大災害に際し、こうして情報収集にあたってきました。
CH-47J輸送ヘリコプターの飛行展示に。入間ヘリコプター空輸隊に所属するCH-47J輸送ヘリコプターですが、入間ヘリコプター空輸隊そのものがUH-60J救難ヘリコプターと同じ航空救難団に所属している。今回行うのは3tの水を搭載しての災害派遣放水展示です。
CH-47J輸送ヘリコプターは5.5tの放水が、緊急時には短距離ならば8tの放水が可能です。今回は山林火災を想定した展示ですが、東日本大震災では陸上自衛隊のCH-47JA輸送ヘリコプターがメルトダウンをおこした福島第一原発の緊急冷却へ空中放水を実施しています。
KC-767空中給油輸送機の列線、そして盛況の小牧基地の様子を。実はこの頃に遂に空腹が限界となりまして朝食兼ねて昼食を。東松島産の焼き牡蠣に香ばしいスペアリブの骨付き肉炙り焼きにボリューム満点の明らかに九州行ったこと無さそうな方の焼く佐世保バーガーを頂く。
RF-4戦術偵察機飛行展示、こちらも今年度で廃止される航空自衛隊唯一の偵察機です、PowershotG3Xでは厳しいか、EOS-7Dではしっかりと撮影できているのですがね。そして小牧基地の東西に延びる滑走路は、太陽の傾きで順光の恩恵が終幕しつつある事を悟る。
ブルーインパルス飛行展示へ。小牧基地航空祭の大団円はブルーインパルスが飾ります。ブルーインパルス飛行展示は航空祭が一番活況に包まれる瞬間です、何しろ航空自衛隊看板部隊ですので知名度が高くこの飛行の時間帯に併せて基地へ到着する方が居る程でして。
ブルーインパルス、T-4練習機の曲技飛行ですが小牧基地では周辺住民への配慮と官民両用空港という事から一定以上の曲技飛行は自粛しています。昔、四国から岐阜航空祭へ行くツアーが朝出発昼到着の割切り、ブルーインパルス限定ツアーがあると聞いて驚きました。
太陽のブルーインパルス、PowershotG3Xは28-600mm光学ズーム性能がありますので、こういう飛行展示には強い。一眼レフのEOS-7Dも100-400mm望遠ズームから18-200mm広角ズームレンズに切り替えて撮影します。広角の方が撮れる情景はこう、雄大でしょう。
青空にブルーインパルスが映える。ブルーインパルスは今年早春のT-4練習機エンジン欠陥問題に関連して中々に飛行展示が再開できず、当初は二機編隊のみの飛行展示再開となっていましたが、なんとかT-4練習機改修と航空教育再開も軌道に乗っているようで幸いです。
曲技飛行を終え着陸するブルーインパルス、名古屋空港ターミナルビルの展望デッキも満員ですね。こうして航空祭は大団円を迎え帰路に就きました。最寄り牛山駅が入場制限であり時間が掛かりましたが、それも航空祭の余韻、久々に一杯やりに名駅へ向かいました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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