■防衛情報-ウクライナ戦争
1979年東京サミットにおいて西欧地域を直接攻撃できる新兵器として議題となったSS-20ミサイルというものがありましたが。
ロシア軍が°ドニプロ攻撃に用いたミサイルはRS-26ルベシュ弾道弾改良型か、ISWアメリカ戦争研究11月21日付ウクライナ戦況報告によれば、プーチン大統領はこのミサイル攻撃を新型のオレシュニク弾道弾による攻撃と発言しました、そしてこれの使用はATACMS陸軍戦術ロケット弾によるロシア本土攻撃への報復であるとも発言しています。
オレシュニク弾道弾はRS-26大陸間弾道弾の派生型であったと分析されていますが、RS-26そのものではありません、何故ならばRS-26に通常弾頭型は開発されておらず、核弾頭かアバンガルド極超音速滑空兵器を暖冬として装備するのみ、後者については通常弾頭型が開発されていますが、今回の着弾映像を見る限り極超音速滑空兵器の特性ではありません。
RS-26ルベシュはNATOコードネームSS-X-31,モスクワ熱技術研究所により2011年に開発されたミサイルで、射程から一応は大陸間弾道弾に区分されるものです。一応、と明示したのはRS-26が開発された当時は米ロ間においてINF中距離核戦力禁止条約があり、これは射程500kmから5500kmまでの地上発射型ミサイルの開発を禁止するものでした。
ロシア側はRS-26の射程は5800kmであり、INF全廃条約には違反していないと主張しています、が、RS-26の射撃試験について最初の二回は射程2000kmで試験されており、NATOはじめ、これは事実上、INF禁止条約の範囲内の装備を射程でじゃっかん上回るとして開発しているだけではないかという疑義を招くこととなっています。
SS-20中距離弾道弾の後継装備ではないか、SS-20は日本でも首相がG7サミットで知らなかったとして政治問題化した中距離弾道弾、ソ連側正式名称RSD-10パイオニアの後継装備とも考えられています、このSS-22の射程は5800kmで1976年から配備されていますが、1987年のINF全廃条約を受けソ連では退役、第三国立会いの下、無力化されている。
RS-26は射程からSS-20の後継装備に当ると目されていたのは前述の通りですが、2011年当時はまだINF全廃条約が機能していた為、欧米の批判を受け当時のロシア政府は模擬弾頭による試験を終了後、量産や配備にすすめていません。ただ、RS-26派生のミサイルであれば、ロシアウクライナ戦争はICBMが実戦使用された人類史上初の戦争となります。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
1979年東京サミットにおいて西欧地域を直接攻撃できる新兵器として議題となったSS-20ミサイルというものがありましたが。
ロシア軍が°ドニプロ攻撃に用いたミサイルはRS-26ルベシュ弾道弾改良型か、ISWアメリカ戦争研究11月21日付ウクライナ戦況報告によれば、プーチン大統領はこのミサイル攻撃を新型のオレシュニク弾道弾による攻撃と発言しました、そしてこれの使用はATACMS陸軍戦術ロケット弾によるロシア本土攻撃への報復であるとも発言しています。
オレシュニク弾道弾はRS-26大陸間弾道弾の派生型であったと分析されていますが、RS-26そのものではありません、何故ならばRS-26に通常弾頭型は開発されておらず、核弾頭かアバンガルド極超音速滑空兵器を暖冬として装備するのみ、後者については通常弾頭型が開発されていますが、今回の着弾映像を見る限り極超音速滑空兵器の特性ではありません。
RS-26ルベシュはNATOコードネームSS-X-31,モスクワ熱技術研究所により2011年に開発されたミサイルで、射程から一応は大陸間弾道弾に区分されるものです。一応、と明示したのはRS-26が開発された当時は米ロ間においてINF中距離核戦力禁止条約があり、これは射程500kmから5500kmまでの地上発射型ミサイルの開発を禁止するものでした。
ロシア側はRS-26の射程は5800kmであり、INF全廃条約には違反していないと主張しています、が、RS-26の射撃試験について最初の二回は射程2000kmで試験されており、NATOはじめ、これは事実上、INF禁止条約の範囲内の装備を射程でじゃっかん上回るとして開発しているだけではないかという疑義を招くこととなっています。
SS-20中距離弾道弾の後継装備ではないか、SS-20は日本でも首相がG7サミットで知らなかったとして政治問題化した中距離弾道弾、ソ連側正式名称RSD-10パイオニアの後継装備とも考えられています、このSS-22の射程は5800kmで1976年から配備されていますが、1987年のINF全廃条約を受けソ連では退役、第三国立会いの下、無力化されている。
RS-26は射程からSS-20の後継装備に当ると目されていたのは前述の通りですが、2011年当時はまだINF全廃条約が機能していた為、欧米の批判を受け当時のロシア政府は模擬弾頭による試験を終了後、量産や配備にすすめていません。ただ、RS-26派生のミサイルであれば、ロシアウクライナ戦争はICBMが実戦使用された人類史上初の戦争となります。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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