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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和二年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2020.07.25-07.26)

2020-07-23 20:01:35 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 四連休が始まりましたが東京で新規感染者300名超、やはり自衛隊行事はありません。とにかくCOVID-19はまだ研究途上のものであり脅威度はここ。連休も慎重にゆきたい。

 自衛隊関連行事の再開を期待はしているのですが、現実問題として厳しい。クラスターを追えていない状況が現在ある訳で、このまま冬の第二波を迎えた場合はどうなるのか、悠長に社会的距離を保って全国津々浦々で駐屯地祭に航空祭と艦艇広報しても感染拡大は生じない、とは考えにくいものでして、むしろ来年度には再開できるのか、という懸念さえ。

 東京と新規感染者366名、実のところかなり深刻な数字と考えています。実際、四連休を前にGW五月連休の様な外出自粛を強く要請すべきであったのではないか、観光業を維持するGO-TO-キャンペーンよりもその予算で政府や自治体が観光施設を借り上げ、軽症者収容施設や学童疎開というものを真剣に検討した方が良かったのではないか、とも思います。

 コロナウィルスは夏に弱毒化するのではないか、これは春先に欧州での感染拡大とともにコロナウィルスであるCOVID-19にも同様の期待が在ったのですが、実際に見ますと冬に猛毒化する、全身の免疫過剰反応が同時発生するサイトカイン炎症まで達する状況は、ある意味、数的傾向という部分で当っていたのでは、とも思います。南半球を視ますと特に。

 感染拡大が爆発的増加状況となっていますのは、増加率では、ブラジル、南アフリカ、ペルー、メキシコ、イラン、サウジアラビア、コロンビア、バングラディシュ、アルゼンチン、イラク、ボリビア、ホンジュラスなど。アメリカは最大の死者を出していますが死者数増加率は横ばいです。メキシコとイランについては別の要素もあるのかもしれませんが。

 上記数字はロイター通信がロイターグラフィックス日本語版として毎日数回更新している、貴重なデータなのですが、南半球は現在冬を迎えています。この数値からは例外は勿論ありますが、夏を迎えている北半球では横ばいか低下傾向の事例があります。しかし、地球温暖化が叫ばれるとはいえ、北半球にはあと三カ月と一週間で冬が到来する事も事実です。

 このまま感染拡大を北半球で許すならば、重症者は医療崩壊に至る程は出ていないもののクラスター感染が断続的に続く状況を放置した場合、また、冬の季節に重篤化するのではないのか、もちろん、気温が関係している確証はなく冬を迎えている南半球と今年の冬における北半球の状況を統計的に類推するだけではあるのですが、重篤化の懸念はないのか。

 懸念は無い、という事も、懸念はある、とも言えてしまうのが、そもそもCOVID-19と人類が接触してからまだ半年と少し、という実情から難しさがあるのですが、ウィルスが変化して急に無毒となる、という楽観論は、ある種危険と思うのです。これが原発事故や核戦争だれば、人類は放射線と放射性物質について知識があるのですが、COVID-19は、と。

 情報が無いからこそ危険だ、とも。CIVID-19は感染完治から半年後も後遺症が残る事例は報告されている、が、一年後どうなるかはまだ不明である、脳疾患リスクがどう推移するのか、サイトカイン炎症で傷ついた肺機能が十年後恢復するのか、通常の肺炎でも重篤化のリスクが生じるのか。少なくとも抗体持続性が低い為、完治者が再度感染の危険はある。

 若者は多くは重篤化しないので経済を回すべき、そうなのでしょう、WHOも50歳以下の重篤化リスクは五月まで低いとしていた。原子力空母セオドアルーズベルトでも多数が感染して重篤患者も出ましたが若者が多かった点もあるのか不思議と死者は出ていません。しかし、我が国は50歳以下の労働力で回す事は出来るのでしょうか、此処が現実と思う。

 さて撮影の話題を。EOS-R5,CANONの新型ミラーレス一眼カメラです。ミラーレスに本気、という話題のカメラですが、驚かされたのはEOS-Rレンズとして800mm単焦点の超望遠レンズが比較的安価に発表されたところでしょうか。F.11と非常に暗いレンズとのことですが、白昼に航空祭を撮影するのであれば機動飛行を明瞭に撮影する新しいレンズとして定着するやも。

 800mm単焦点、テレコンバータ装着により1600mmレンズとして用いた場合にも良好なAF性能を発揮できるということで、フルサイズ一眼カメラをCANONは航空機撮影やモータースポーツへ従来のAPS-C一眼レフを置き換える新しい区分として送り込んだのかもしれません。実際、これはAPS-C機種が航空祭で威力を発揮した構図と似ている部分が。

 APS-Cはフルサイズ機種と比較しCMOSセンサーが小型ではあるのですが、これは画質や視野が抑えられる反面、結果論として望遠倍率が1.6倍に高まることを意味します、これは画質は落ちますが、望遠レンズで超望遠レンズ並の望遠を稼げた、ということ。EOS-R5はフルサイズですが、専用の超望遠レンズにより遠くを狙う似た効果をめざせるのですね。

 EOS-R5,おおむね40万円台で発売されるとのことでして、この価格帯はEOS-5Dmark4の発売当時の価格とほぼ同等です。EOS-5Dmark4は現在価格帯が落ち着き24万円にて店頭に置かれる事例もありますので、EOS-R5も価格動向をみてゆきたいところですが、フルサイズカメラのハイミドルクラスと同程度、との価格帯で落ち着くこととなるのでしょう。

 展示訓練や航空祭。どうしても慎重になるのは、現在のCOVID-19新型コロナウィルス禍下、ということです。いや、撮影に行って感染するという問題ではなく、航空祭や地方隊展示訓練などでどの程度威力を発揮するのか、EOS-R5が発売されてから大きな行事がありませんので、今一つ不明なのですね。電池は保つのかまたAF動作は確実に追随するのか。

 EOS-Rの発売からまもなく、浜松基地航空祭が実施された際、一日中EOS-Rで撮影しようとした方がバッテリー五個を携行しましたが、あっという間に使い切ってしまい、途中から予備の一眼レフにて撮影した、という事例がありますので、現場の運用結果、というものは大切にしたいものです。実際ミラーレスは一眼レフ以上に電気を喰うものではある。

 EOS-R5はデジタルシャッターにより毎秒20枚の連写が可能という、これならば持続枚数の書き込み速度が熱でどの程度影響を受けるかは未知数ですが、富士総合火力演習においても10式戦車や16式機動戦闘車の発砲焔をかなり高精度高頻度で収められるのでしょうけれども、問題は電池消費です。一眼レフは電源を切っていてもファインダーは使える。

 EOS-7Dmark2などは予備バッテリーを一つ持って行けば夜明け前の点検射から前段演習後段演習まで十分撮影できます、しかし、戦車や火砲や航空機を探して一眼レフというものは望遠鏡として用いられるのですね、観艦式や展示訓練では水平線上をゆだんなく艦影を探しますし航空祭でもサイレントタイムの航空機動向を油断なく見続けているのです。

 EOS-Rが発売された当時は、撮影可能枚数だけが強調され、ファインダー連続稼働時間は不明でした、中には撮影しない限りバッテリーは消耗しないといわれまして、バッテリーを装着しなくとも電子光学ファインダーが機能するような勘違いの販売員さんもいました。しかし、航空祭が実際に行われると、予備バッテリーは10個、と現場の声が出ました。

 航空祭や展示訓練で実際に撮影した人の声がなければ、なかなか実感はつかめないものです。撮影せず観察用ならばEOS-Rにマウントを装着して望遠鏡を搭載すればよいのではないか、という助言もありましたが、要するに航空祭や観艦式、撮影枚数は数百枚であっても稼働の方式が実験室で機械のように枚数を重ねるものとは違う、ということですね。

 EOS-5Dmark4、実はEOS-7Dmark2の後継がなかなか出ません故に、EOS-7Dの後継というわけではないが風景写真を筆頭に高精細な写真を撮影する際に、このフルサイズデジタル一眼レフを検討していまして、手元にはEF-Sレンズのほかにフルサイズ用のEFレンズで24-105mmISも揃っていたりします、するとR5か5Dか、と考えてしまうのです。

 EOS-R5もEOS-5Dも両方とも"5"を冠しているだけによけいに悩んでしまうのですが、既に多くの愛好家が戦車を護衛艦を戦闘機を撮影して実績あるEOS-5Dと、まだ未知数だが実績がないEOS-R5,1980年代に試験命中率は九割と高いが実戦経験のないハープーンと実戦で防空艦等四割精度でを撃沈したエクゾセ、各国海軍が迷ったのと似た印象といえますね。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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