北大路機関

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【G3X撮影速報】カブールC550-CAVOUR日本初寄港(6)撮影場所は観音崎からヴェルニー公園へ(2024-08-22)

2025-01-26 20:23:57 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■横須賀基地へ
 カブールを撮影してアルピーノ撮影へ。

 イタリア海軍の航空母艦と共に現在はフランス海軍の原子力空母が太平洋方面へ展開を開始しているのですが、今後の日本の安全保障をマクロな視点から考えた場合、どうなるのだろうか、と考えるのですね、欧州が全通飛行甲板型艦艇を増やしている。

 全通飛行甲板型艦艇、注目すべきはF-35Bという選択肢、これも着艦支援装置などを搭載しますとその費用だけで嵩むものですし、強力なジェットを甲板へ吹き付けるF-35Bは生はんかな甲板の強度では対応できないという実情もあるのですけれども。

 F-35Bを運用出来るならば、もちろん長期案の運用を考えればアメリカ海軍尾ニミッツ級やジェラルドフォード級のようなメガキャリアーには対抗出来ないのですが、水上打撃の一環を航空機により担うのならば、F-35Bの運用能力という意味はおおきい。

 欧州、一方で、これはアメリカのテロとの戦いに支援を強化しすぎて、水上戦闘艦艇が従来型の戦闘よりも法執行に支店を置いた艦艇の比率が増えてしまいましたので、ロシアの軍事圧力はもちろん、中国にたいしてもこの種の艦艇の能力は限界があります。

 イタリア海軍、海軍艦艇の問題はもう一つ、造船応力というものがありまして、日本でも護衛艦を建造できる造船所はかなり集約されていて、横浜と玉野と長崎だけとなってしまいました、ただ、この状況も世界を観ればかなり恵まれた状況となっていてる。

 これは海上防衛を考えれば自衛隊の規模に由来するところも大きかったといえる。護衛艦の規模を維持したのは、造船所が有れば護衛艦を量産できるのですが、諸外国を見ると、一旦造船所を廃止してしまうと、また一から用地と工員を集めるのは難しい。

 造船能力は、イタリアのフィンカンティエリ社は高い技術を維持していますが、じっさいのところ、造船メーカーの具体的な名前は敢えて避けますが、銃身が偏って傾いた水上戦闘艦を納品しようとしたり、火器管制装置不備のまま納品した事例が欧州には。

 空母のスクリューシャフトが運転すると海水が漏れてくるという話をききますとかつての造船大国が今は、と嘆息しましたが、このほかにも起工式の時点で水上戦闘艦の設計が完了していないのに建造を始めるなど、艦を設計するには経験も必要という。

 日本の場合は、欧州の水上戦闘艦建造能力をみわたしますと、もちろん全欧よりは大きな、という事は云わないのですが、製造業を手放して流通や通信とサービス業の方に収斂、これが結果的にCO2削減の面で欧州が優位に立つ訳ですが、その結果が突き付けられ。

 アルピーノ、装備の面や弾薬定数と満載排水量を見ますと、かなり理想的な水上戦闘艦に思えてくるのですが、これを設計として仕上げられる事例が、世界的に見てかなり厳しい状況がある、逆に韓国やトルコなど新興国の頑張りの方が印象的ともいえて。

 観音崎で撮影を完了しますと、とりあえず横須賀へ転進しました。入港を撮影するには、といいますのも結局高台から撮影するのが一番だというのですけれども、曳船がとりついてしまいますから、それならばと観音崎で撮影したのですけれども。

 横須賀、観音崎からは京浜急行でもいけますが横須賀線の横須賀駅まで直通のバスも運行されています、ただ、本数が多いので、この日は良く確認していなかった故にけっこう待ち時間が多かった、只、それを含めてもこんな感じで撮影出来たのですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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