北大路機関

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【京都幕間旅情】ひえい叡山電鉄観光列車,八瀬比叡山口から出町柳へ始発から終点まで

2023-07-02 18:11:56 | コラム
■ひえい!
 京都には海上自衛隊の護衛艦や旧海軍艦艇の名となった地名が多いのですが比叡山もその一つ。

 ひえい。もう五年になります。護衛艦ひえい除籍からそんなに経ちますか、という方が居ましたら、すみませんそちらはもう12年です。ひえい、叡山電鉄の観光列車です。正確には叡山電鉄700系電車改造車、というべきなのでしょうか、もはやおなじみですね。

 きらら号が鞍馬に向かい運行されていますので、八瀬比叡山口方面への列車運行に目玉となる観光列車を導入しよう、という試み。だからって一つ目オバケみたいな電車はないよね、とは昔思ったところです。きららだって舜英な、宇宙怪獣ギララとは違う意匠だ。

 叡山電鉄700系電車は1987年から製造された叡電主力車両の一つ、叡山電車に乗るとともに市バスの車窓からでも、これでもかというほどに見慣れていますが数は8両のみと、じつは同じ年に陸上自衛隊で正式化された87式自走高射機関砲よりも数が少ない。

 武庫川車両の製造なのですが観光列車への改造は川崎重工が行っていまして、車内は意匠の工夫により実は狭くなっているそうなのですが、ロングシートをベンチ式から個別座席式としたうえで角度を調整し快適だけれども狭さを感じさせない構造にしたとのこと。

 700系そのもののリニューアルも順調に進められていまして、車体塗装もかなり鮮やかな近代的なものが増えています、ただ内装は座席の更新と天井や床の張り直しのみに抑えているので、確かに言われてみると車内容積では、ひえい号は狭くは感じるところで。

 まんがタイムきららヘッドマークでおなじみともなっているのが無改造の700系電車そのほかで、日常系のゆったりとした作品の連載が多い雑誌だけに、恋する小惑星ヘッドマークとか、これなら子供にも見せられる、とちょっと安心したりするのが最近の叡電なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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