■宇宙戦争,BSテレ東明日放映!
アナログ放送地上波時代は映画と云えば木曜洋画劇場等で限られたものしか視聴できなかったものですがデジタル放送時代のBSは映画好きには良い時代となりました。
アメリカ国防総省。驚くべきことにアメリカ海軍機が撮影した未確認飛行物体UFOについて、三本の動画を公開しました。エイリアンエアクラフトを意味するものではなく、いやエイリアンには異邦人が含まれるので外国人が操縦している期待も含まれるか、まあ、要するに宇宙人の乗り物ではなく正体はわからないが飛んでいるもの、を示すようですが。
CNNやNHKでも報道されましたアメリカ国防総省が発表したUFO画像、この動画そのものは2017年頃から出所不明だが米軍が撮影したUFO動画、としまして同じCNN等で報じられたものです。撮影したのは三本とも海軍機によるもので、撮影場所などは公表されていませんが、動画などを秘匿しているとの疑いを払拭する為に今回公表した、という。
現実を見ますと、宇宙人より新型コロナウィルスCOVID-19の方が脅威であり、さてさて明日から始まるゴールデンウィークは自宅に引きこもり感染防止を目指すステイホームウィークとなります。そんな自宅にこもりきりの連休が始まるのですが、なんと明日BSテレ東にて1940時から映画“宇宙戦争”が放映されるということ。これは中々楽しみですね。
宇宙戦争。HGウェルズの歴史的SF古典をもとに2005年に公開されたスティヴンスピルバーグ監督のSF超大作です。主演はトムクルーズ、超人的な役回りではなく、妻と離婚した港湾労働者という、どこにでも居そうな面もち。舞台はニュージャージー州のベイヨンで典型的なアメリカの地方都市、其処に訪れた恐怖、というかたちで物語は進みます。
トライポッド。宇宙戦争における火星人の侵略兵器です。その展開は有史以前と考えられ、劇中では市街地にトライポッド本体が埋設、具体的にはトライポッドが埋設されていた真上に都市部が形成された、という構図でしょうか、そこに操縦士とおもわれる火星人のみが宇宙から展開し、地表を突き破り攻撃を開始しています。地球へ展開した数も多い。
火星人の地球侵略兵器は圧倒的な印象をもって表現されていました、トライポッドとは三脚を意味し、文字通り三脚構造の脚部により機動しますが、全高は優に40mを越えており、その上部には魚類のエイを巨大化させたような砲塔部を有しており、ここから極めて強力な熱線を放射、小隊規模の第三世代戦車でも一撃で全滅させる描写が、これは羨ましい。
熱線は連射性能が極めてたかい、地中から突如出現した瞬間から、威嚇するような音響を響かせるとともに周辺に集まった人々を無差別に射撃し、射撃は正確で、人体に命中した場合には瞬時に破裂し灰を残すほどの高熱を、極めて短時間で全周囲に放射していました。また補助的に三脚の脚部も中層建造物を一撃で圧壊させるに充分な威力を有している。
特筆されるのは防御力で、原理は不明ですが戦車砲や航空攻撃、ミサイルなどが本体付近で透明の壁のようなもので全て弾かれてしまい、現用兵器が全く通用しません、これは戦車砲が発射する音速の五倍ものAPSFDS弾、圧延均一鋼板ならば優に900mmを貫徹する戦車砲弾はもちろん手榴弾の投射のような極めて遅い投射物にも即座に反応し防護します。
機動力、水陸両用能力を有しており、地上での移動力は必ずしも高速ではありませんが、三脚に支持され前進する状況が描写されており、最高速度は明示されていないものの50km/h程度で巡航します。40mの全高を有する故に地上に存在するほぼ全ての障害物を踏破するとともに、不整地突破は現用兵器が苦手とする森林地帯でも前進速度は鈍りません。
恐るべき兵器だ、こう考えたのは戦車を始め多くの兵器が車高を抑えている背景に暴露を避けて生存性を確保することにあります、が、アメリカ軍が誇るM-1戦車の戦車砲弾、運動エネルギー弾の最たるものですが、この直撃を受けた場合も、またAH-64D戦闘ヘリコプターのAGM-114ヘルファイア対戦車ミサイル、化学エネルギーの最たる打撃にも耐える。
主人公がなんとか郊外に避難し、夜の河川フェリー乗り場にたどり着いた瞬間、山の稜線から複数のトライポッドが現れる展開には一種絶望感を感じさせるものであり、複数のトライポッドが探照灯で避難民を照しつつ接近し、音響を合図のように轟かせたのちに、一斉に避難民を横一列に熱線で照射し殺戮しながら前進する様子はやはり、鳥肌が立ちます。
しかし。劇中で主人公とその家族が避難した先で意外な情報を得ます、大阪では何体か倒したという。日本人に出来たのだから俺たちにもやれる、という発言が。大阪と言えば我が地元、第3師団の管区ではありませんか、そう、実際強力に見える装備であっても弱点はあるのです。劇中ではアメリカを攻撃した機体は病原菌に冒され自滅していましたが。
大阪では何体か倒した、凄い。しかし、作品世界の2005年といえば第3師団は現在のような強力な装備は有していません、普通科部隊に軽装甲機動車などは配備されておらず、60式自走106mm無反動砲がまだ残っていましたし、64式小銃や信頼性に問題がある62式軽機関銃が現役、辛うじて戦車は74式戦車となっていましたが、対戦車ミサイルは旧式64式です。
第3師団は、あの装備でどうやって打ち勝ったのでしょうか。唯一の強みは第3師団は大阪の師団、機転の利く現代の若者が数多く集い、個人的な印象ですが優秀といいますか、世界最強ではなく警備管区である大阪、京阪神紀州地区で戦う限りは最強の部隊、と自負しているところでしょうか。しかし、トライポッドが強敵であることに変わりない。
74式戦車で戦う場合、アメリカがM-1戦車の120mm戦車砲で対抗できなかったのですから74式戦車の91式105mm徹甲弾で貫通できるとは思えません、また、第三世代戦車であるM-1戦車は複合装甲により圧延均一鋼板換算で1000mm近い防御力がありますが、74式戦車は第二世代戦車、防弾鋼140mm程度を傾斜、M-1戦車よりも遙かに防御力は低い。
しかし、大阪は道頓堀とかが汚染されているので、という安直な発想では面白くありません。実際には自衛隊が撃退した、と考えるべきでしょう。すると、考えてみますと強そうに見える宇宙からの侵略者の兵器も、数多い弱点が垣間見えるのです。詳細は次回、そして皆様もステイホームウィークの一時、別の角度からご覧になっては、如何でしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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アナログ放送地上波時代は映画と云えば木曜洋画劇場等で限られたものしか視聴できなかったものですがデジタル放送時代のBSは映画好きには良い時代となりました。
アメリカ国防総省。驚くべきことにアメリカ海軍機が撮影した未確認飛行物体UFOについて、三本の動画を公開しました。エイリアンエアクラフトを意味するものではなく、いやエイリアンには異邦人が含まれるので外国人が操縦している期待も含まれるか、まあ、要するに宇宙人の乗り物ではなく正体はわからないが飛んでいるもの、を示すようですが。
CNNやNHKでも報道されましたアメリカ国防総省が発表したUFO画像、この動画そのものは2017年頃から出所不明だが米軍が撮影したUFO動画、としまして同じCNN等で報じられたものです。撮影したのは三本とも海軍機によるもので、撮影場所などは公表されていませんが、動画などを秘匿しているとの疑いを払拭する為に今回公表した、という。
現実を見ますと、宇宙人より新型コロナウィルスCOVID-19の方が脅威であり、さてさて明日から始まるゴールデンウィークは自宅に引きこもり感染防止を目指すステイホームウィークとなります。そんな自宅にこもりきりの連休が始まるのですが、なんと明日BSテレ東にて1940時から映画“宇宙戦争”が放映されるということ。これは中々楽しみですね。
宇宙戦争。HGウェルズの歴史的SF古典をもとに2005年に公開されたスティヴンスピルバーグ監督のSF超大作です。主演はトムクルーズ、超人的な役回りではなく、妻と離婚した港湾労働者という、どこにでも居そうな面もち。舞台はニュージャージー州のベイヨンで典型的なアメリカの地方都市、其処に訪れた恐怖、というかたちで物語は進みます。
トライポッド。宇宙戦争における火星人の侵略兵器です。その展開は有史以前と考えられ、劇中では市街地にトライポッド本体が埋設、具体的にはトライポッドが埋設されていた真上に都市部が形成された、という構図でしょうか、そこに操縦士とおもわれる火星人のみが宇宙から展開し、地表を突き破り攻撃を開始しています。地球へ展開した数も多い。
火星人の地球侵略兵器は圧倒的な印象をもって表現されていました、トライポッドとは三脚を意味し、文字通り三脚構造の脚部により機動しますが、全高は優に40mを越えており、その上部には魚類のエイを巨大化させたような砲塔部を有しており、ここから極めて強力な熱線を放射、小隊規模の第三世代戦車でも一撃で全滅させる描写が、これは羨ましい。
熱線は連射性能が極めてたかい、地中から突如出現した瞬間から、威嚇するような音響を響かせるとともに周辺に集まった人々を無差別に射撃し、射撃は正確で、人体に命中した場合には瞬時に破裂し灰を残すほどの高熱を、極めて短時間で全周囲に放射していました。また補助的に三脚の脚部も中層建造物を一撃で圧壊させるに充分な威力を有している。
特筆されるのは防御力で、原理は不明ですが戦車砲や航空攻撃、ミサイルなどが本体付近で透明の壁のようなもので全て弾かれてしまい、現用兵器が全く通用しません、これは戦車砲が発射する音速の五倍ものAPSFDS弾、圧延均一鋼板ならば優に900mmを貫徹する戦車砲弾はもちろん手榴弾の投射のような極めて遅い投射物にも即座に反応し防護します。
機動力、水陸両用能力を有しており、地上での移動力は必ずしも高速ではありませんが、三脚に支持され前進する状況が描写されており、最高速度は明示されていないものの50km/h程度で巡航します。40mの全高を有する故に地上に存在するほぼ全ての障害物を踏破するとともに、不整地突破は現用兵器が苦手とする森林地帯でも前進速度は鈍りません。
恐るべき兵器だ、こう考えたのは戦車を始め多くの兵器が車高を抑えている背景に暴露を避けて生存性を確保することにあります、が、アメリカ軍が誇るM-1戦車の戦車砲弾、運動エネルギー弾の最たるものですが、この直撃を受けた場合も、またAH-64D戦闘ヘリコプターのAGM-114ヘルファイア対戦車ミサイル、化学エネルギーの最たる打撃にも耐える。
主人公がなんとか郊外に避難し、夜の河川フェリー乗り場にたどり着いた瞬間、山の稜線から複数のトライポッドが現れる展開には一種絶望感を感じさせるものであり、複数のトライポッドが探照灯で避難民を照しつつ接近し、音響を合図のように轟かせたのちに、一斉に避難民を横一列に熱線で照射し殺戮しながら前進する様子はやはり、鳥肌が立ちます。
しかし。劇中で主人公とその家族が避難した先で意外な情報を得ます、大阪では何体か倒したという。日本人に出来たのだから俺たちにもやれる、という発言が。大阪と言えば我が地元、第3師団の管区ではありませんか、そう、実際強力に見える装備であっても弱点はあるのです。劇中ではアメリカを攻撃した機体は病原菌に冒され自滅していましたが。
大阪では何体か倒した、凄い。しかし、作品世界の2005年といえば第3師団は現在のような強力な装備は有していません、普通科部隊に軽装甲機動車などは配備されておらず、60式自走106mm無反動砲がまだ残っていましたし、64式小銃や信頼性に問題がある62式軽機関銃が現役、辛うじて戦車は74式戦車となっていましたが、対戦車ミサイルは旧式64式です。
第3師団は、あの装備でどうやって打ち勝ったのでしょうか。唯一の強みは第3師団は大阪の師団、機転の利く現代の若者が数多く集い、個人的な印象ですが優秀といいますか、世界最強ではなく警備管区である大阪、京阪神紀州地区で戦う限りは最強の部隊、と自負しているところでしょうか。しかし、トライポッドが強敵であることに変わりない。
74式戦車で戦う場合、アメリカがM-1戦車の120mm戦車砲で対抗できなかったのですから74式戦車の91式105mm徹甲弾で貫通できるとは思えません、また、第三世代戦車であるM-1戦車は複合装甲により圧延均一鋼板換算で1000mm近い防御力がありますが、74式戦車は第二世代戦車、防弾鋼140mm程度を傾斜、M-1戦車よりも遙かに防御力は低い。
しかし、大阪は道頓堀とかが汚染されているので、という安直な発想では面白くありません。実際には自衛隊が撃退した、と考えるべきでしょう。すると、考えてみますと強そうに見える宇宙からの侵略者の兵器も、数多い弱点が垣間見えるのです。詳細は次回、そして皆様もステイホームウィークの一時、別の角度からご覧になっては、如何でしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
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