イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

気になることを俯瞰する!

2008-12-06 | 第二章「五感と体感」

 世の中に問題解決のための手法は、山ほどある。私も若き日より(専攻した学科も管理工学科だった)興味を持ち様々な手法を勉強した。30歳代の初めには世の中、品質管理手法がブームになったこともあり、仕事の上で沢山勉強もした。

 特性要因図、KJ法、ケプラトリゴ、系統図法・・・・

 どの方法も、だいたい問題をリストアップすることからスタートする。中には、KJ法のように直観的にグループ分けするという、心理学的にも興味がある方法もある。

 特別な手法でなくても、ビジネスなど、飽きるほどリストアップが登場する。

 今日一日やらなければならない、To do リスト。自分の仕事の問題点を書きだす月次報告等。プロジェクトでのイッシュウ・リスト(Issues List 昔、数百を挙げた貴重な思い出も・・・)

 いずれにせよ、気になることをリストアップする。

 心理療法の世界で、フォーカシングという手法がある。その時の最初の質問(生き甲斐の心理学では6つ習う)が、「気になることはいくつありますか?」である。時には命に関わる大問題から、明日にも解決できそうなことまで様々なことを、想い出していただく。ただ、ビジネス等の場と違い、気になることの中身は全く言わなくて良い。

 ビジネスの場でも、日常の場でも、リストアップすると何か落ち着く経験をお持ちの方は多いように思う。それは、いったい何なのか?

 恐らく、気になることを俯瞰し、間をとることのように思う。もやもやがはっきりしてくる。

 時には朝から晩まで張り付いているような気になること、悩みを、いったん他のものと同様に俯瞰する。気になることを、心地よい距離(間)を置いて見る。

 さて、心理療法のフォーカシングでは、「気になることはいくつありますか?」と数まで訊いていく?それがマジックワードなのかもしれない。

 気楽に、想いを巡らせ、例えば14・・・とか数え終わる。数を数えることで、問題がより明確になることもある。二つの問題と思っていたのが一つにまとまることもある。それだけで、気楽になったり、すっきりしたりすることも。

 フォーカシングの場は心理学の訓練を受けた人が相手になり、リラックスして、「気になることはいくつありますか?」を考えることができる。気分が乗らなかったりで、自分が無理と感じる時はやめればよい。そんな場でもある。

 今日は、夜勉強会がある。フォーカシングでのロールプレイをやってみようか。

<フォーカシング2/4>

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