食べ物の味覚での好き嫌いは、幼いころから「好き嫌いなく、何でも食べよ。」という躾の為か、五感の中では一番印象深い。幼い頃の嫌いであったもの。セロリ、チーズ、・・・。好きであったもの、トンカツ、ウナギ・・・
そして、少年から青年と時が経つと、好きだったもの、嫌いだったものもいろいろ変化してくる。身体の変化や、生育史の変化の影響があると思う。チーズやセロリはいつの間にか好きになった。お酒のつまみになるし!
絵画鑑賞療法の勉強(シャガールの絵画が世界的に利用される)で、一年、同じ絵を見続けたことがある。その時気づいたことは、気になるところ(好き嫌い等の感情)が日々刻々変わるということであった。視覚からの感情も変化する。
音楽、特にクラッシック音楽などは、感情の時系列的変化を楽しむ芸術といっても良いかもしれない。ベートーベンの交響曲第九「合唱」など、年末楽しみである。音楽は、時系列的な芸術ということで、古今東西、教育的な意味も与えられているようだ。
感情は海のようでもある。ある時は平穏で美しく煌めき。ある時は荒れ狂う。そして、理屈ではなく感情そのもの、場合によっては嫌な感情を、少し余裕を持って味わう。そしてその意味を肯定的に考えてみる。その中で、新たな自分を発見することがある。
好き嫌いという原初感情は、生命40億年のDNAの身体に繋がる歴史に結びついているようだ。生き残る知恵の塊かもしれない。あるいは、もっと奥深い聖なるものとの結びつきも・・・。
好き嫌いをこれからも楽しみたい。
写真は四谷駅のプラットフォームから見た景色。
<他者肯定力4/4>
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<伊豆半島、黄金崎の花壇>