イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

狩をする人と犬!

2008-12-28 | 第二章「五感と体感」

 妻の故郷は中国山地方面なので、盆暮れに親戚とお酒を飲んだりすると、茸とりや狩の話で盛り上がっていた。それまでの親戚どうしでは海の話はでても山の話はほとんどなかったので、実に新鮮であった。

 妻の実家では、数年前まで、猟犬を飼っていた。

 犬は鼻が利き、人間の数万倍から数百万倍の嗅覚があるそうだ。これだけ時代が進歩しても、今だに犬と人間で狩をするというスタイルは昔と変わらないのも不思議である。

 犬は、人類が最初に家畜化した動物である(馬でも、牛でも、豚でも、羊でもない)。約一億五千年前に、人類の火の発見より凄いと言われている、定住生活が開始されたころのことである。当時は今よりずっと暮らしにくかっただろうから、その中で犬を家畜化したのは、それだけの価値を見出したからに違いない。

 それから、人と犬はお互いを補完しつつ、狩などをしていたのだろう。見方によれば、一億五千年前の祖先の知恵が今でも陳腐化していないのだ。

 家のマルチーズ、ノコちゃんは、確かに鼻が利く。好きなトマトやニンジンを台所で包丁でちょっと切っただけで、その匂いを察知しすぐによってくる。獲物、食べ物を物陰に隠れていても察知する臭覚。ノコちゃんの臭覚を通じての世界はどうなっているのだろう。

<臭覚3/3>

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(写真は新宿御苑の紅葉、12月後半なのに綺麗

です。)