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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自殺予防を考える!(私は何か?⑥)

2010-03-05 | 第五章「和解と平和」

 NPOの関係で、自殺防止の情報を最近注意して集めている。昔外資系企業でマーケティングの仕事をやってきたこともあり、調査は好きなほうである。インターネットの検索で、昔なら膨大なお金を使って集めるような情報が、ただ同然で手にいれられる。翻訳ソフトも発達し、世界中の情報だ。

 日本では年間30,000人以上が自殺で亡くなると言われている。世界的に見て、その数字は悪いようだ。そして、WHOの情報として公開もされているのか、日本も、いろいろ動き始めているようだ。

 様々、自殺に関する情報・数値やグラフが抽出できる。私は、長年仕事で数字と接することが多かった。そのため数値に関しては慎重である。数値データは人間の恣意性が結構入る。真実とかけ離れていることもある。

 そして解釈も立場によって恣意的にされることもある。例えば、WHOの数字データでも、日本は自殺率は高いが他殺率が極めて低いので、ある意味で安心せよという議論すらでているようだ。

 自殺が多い原因を日本の文化が、キリスト教やイスラム教社会などと比べ、自殺を許容している社会だと、もっともらしく言う人もいる。うつ病対策に照準を当てる人もいる。日本社会の変化を言う人もいる。でも、本当にそうなのだろうか?

 特殊なテーマで、例えば鉄道自殺を防止するために、青いLED導入の議論がある。勿論他人の迷惑や企業の使命を考えるとそれも良いが、何か寂しいものを感じる議論だ。サブシステム最適化をしても、トータルで変わらないのでは・・・

 何か、いろいろ情報を見ているとますます混乱してくる。

 そこで、私にとって自殺予防とは何かと、あらためて問いなおしてみることにした。

 幼いころの友達の自殺。高校時代の学友の自殺。それが原点かもしれない。身近な人や親しい人が自殺するのはやりきれない。その想いが一番である。

 もうひとつ、予防ということがある。問題が深刻になる前に、先手を打つ。

 外資系企業に勤め学んだことで、品質管理の基本がある。品質を作り込むのに、如何に上流で問題を押さえるかという考え方である。予防保全という考え方もある。企業を辞めて知った言葉に、予防医学や予防外交がある。

 予防は実際とても地味な活動である。はなばなしくなく、ドラマになりにくい。しかし、効果があるし、私でもできることがある。

(感謝の領域(私は何か?⑥)  46/60 )

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