日本語はアルタイ語系であると学生のころ学んだが、以前、言語学者で著名な大野晋氏が書かれた「日本語はいかにして成立したか」を読んでいたら、日本語はドラヴィダ語(南インドなど)と同系という大変面白い本を読んだ。
大野先生の本を読んだころに、ニコラス・ウェイド著「5万年前」も読み驚いた。数万年前の祖先たちの研究が、ヒトゲノムの研究等の遺伝子関連、比較言語学の研究、考古学等様々な学際的研究で信じられないスピードで、著しい進歩を遂げていることを知ったのだ。
日本の古代史は、自分のルーツに深い関わりのある分野である。年をとってくると、とても興味が湧いてくるが、これは私だけでないようである。
さて、昨日、言語学者、姜 吉云(カン ギルウン)著「倭の正体」(三五館)を読んだ。この中で、朝鮮半島の加耶と倭、任那が同一であり、支配階級はドラヴィダ語を話し、そのトーテムが亀と知った(この他にも、ドラヴィダ語の知識で日本書紀を読み解くなどとても面白かった)。
奈良の飛鳥に行くと、亀石や猿石などがあって、不思議に思っていたが、亀はどうやら、当時の支配王朝(加耶、倭)と関係しているらしい。因みに百済はモンゴル系言語を使い、トーテムは猿という説もあるらしい。ルーツを探る上でトーテムを研究するのは面白いかもしれない。
古代の真相がこうした学際的研究で、どんどん解明されていけば本当に楽しい。
学問もそうだが、宗教も諸宗教の対話(キリスト教関係ではエキュメニズムという)が進み、和解をすすめ平和の基盤を築いて欲しいものだ。日本はそういう場としては最高だと思うのだが(比叡山サミットがあったが)。大げさなものでなくても、自殺防止とかで地域で何とかならないものだろうか。
写真は高松塚古墳の近くの公園で見た、四神を模したオブジェ。高松塚古墳の玄武の絵は亀と蛇(氏族のトーテムという説もあるらしい)からなる。そんなことを思い出しながら、楽しかった奈良の旅行を思い出す。
(感謝の領域(ゆるしと和解④)54/60)
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