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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

他人は他人、自分は自分ー受容性の育て方。2/4(受容⑧)

2010-07-25 | 第十章「今ここでの恩寵」
 毎日猛暑が続いている。その中で、昨日は近所で、5-6年前から継続している仲間と生き甲斐の心理学の勉強会を行った。カウンセリングの勉強会は、それだけでカウンセラーとしての受容、共感、純粋と一致を訓練する暖かい場(日常からかけ離れた旅みたい)であるが、昨晩は、私が受容性にちょっとこだわっていたこともあり、その面で、自分として新たに発見があった。

 受容性と共感というと、何か同じようなものという印象を持ってしまいがちだが、良く考えると、全く別の方向(ベクトル)を示す能力であるようだ。自分と他者との関係で、受容性は自他混合を許さず、自分は自分、他人は他人とし、異物感をそのまま≪ありのまま≫体感することがポイントとなる。この異物感を欺瞞的に無視するのは長い目でみて良くない。むしろ、異物感をしっかり体感することも、時として必要なのだろう。

 もう一つのポイントは、自分は自分、他人は他人である原因を、人間の構成要素、身体、こころ、魂で分類して考えることも重要だ。特に、生育史が違うということは意外と忘れがちであり、意識化すると良いことも多い。

 昔、外資系の会社に勤めていたとき、海外の同僚の個性の豊かさに関心し、何で日本人は妙に似たもの同志なんだろうと思ったことがあった。その後、≪生き甲斐の心理学≫を学んでいくなかで、日本人も実は外国人並みに違っているのが実際だと気がついた。同じように見えたのは、文化の問題(例えば甘えの構造)による錯覚であり、実際は違うと思う。

 違いを意識化し、しかも、それを一旦受け止める。そこがカウンセリングでも、日常の対人関係でも重要なのだ。自他混合は不思議なこころの仕組みなのだろうが、長いお付き合いや大切なお付き合いの場合は、長い目で良くないと思う。

 カウンセラーの修行で大切にされる、エンカウンターは、①自己覚知 ②感情表現 ③自己主張 ④他者受容=傾聴訓練 ⑤信頼感 ⑥役割遂行を大切にするが、受容性の訓練もリストを見ると沢山はいっているなと、昨日は妙に実感した。

受容⑧(暮らしの中のカウンセラーの基本の基本 8/30)

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