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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

お勧め!ストレス曲線を理解してね (ストレス曲線 9/10)

2012-05-08 | 第一章「意識と知覚」

 ストレスについて山のような言説があったりするが、「生き甲斐の心理学」のストレス曲線の知識だけで充分役にたつと思う。ストレス曲線を自分なりに理解していくと、健康な時の状態、ちょっと危ない時、病院に行ったほうが良い時などが判る。また、日々刻々の感情解釈が深まることにより、ストレスをストレスに終わらせず、実らせることもできる。

 ストレス曲線は、不安感、怒り、身体症状、ウツ、錯乱の5段階に感情を分類することから始まる。そして、不安感より怒り、怒りより身体症状、身体症状よりウツ、ウツより錯乱と上昇カーブを描く。そして、そんなものかで終わるのではなく。自分の事例を自分の過去を振り返って探してみると物凄い知恵となる。身につくか否かは、自己事例探究で決まる。

 私の場合、たとえば会社に入って、一年くらいたったころ、金融関係のソフトを開発した経験があるが、納期も迫って少し変になった。

 コンピュータのソフト開発はバグがあると動かない。それを少しずつ修正しつつ前にすすむ。ただ、その作業が自分の限界をちょっとだけでも越えていると問題のようだ。一日、ほとんど口も聞かず集中してやっていると、不安感が高まってくる。さらに、怒り(表面上は分らないことが多いが、怒りっぽくなったりする)に高まり・・・そのうち身体症状(寝られなくなる、胃腸がおかしい、・・・)と上昇してくる(本当はこの身体症状で、病院に行くなどの対策をすることが肝要なのだが)。この時は、さらに職業的アイデンティティ(ソフトに対する興味や哲学)が確立していたら良かったが、学生気分がまだ抜けていないことも問題だったようだ。

 しかし、上司や周りの環境が素晴らしかったので、ことなきを得たが、ちょっと間違えばストレス曲線を駆け上がり、どうなったかわからない(今考えても、人は簡単に心の病気になれると思う)。

 こうした事例を2-3思い出すと、自分の体感で自分の限界を察知する術が少し判ってくる。ちょっと比喩が適切でないが、堪忍袋の緒が切れる(たぶん錯乱)までに、対策を打てばよいのだ。臨床心理学によるノウハウは「生き甲斐の心理学」を学んでと身に着けることができる(宣伝ですね)。

 蛇足だが、ストレス曲線に対応する形で、幸福曲線というものがある。平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感。右に行くほど、これも上昇する。しかも面白いことに、幸福曲線はストレス曲線の五段階に対応し、平安感は不安。友好的感情は怒りという風に対になっているようだ。 

 幸福感と鬱。統御感と錯乱。全く正反対のものが何か似ている。そんな不思議な感情の世界に想いを寄せると、自分の置かれている感情の世界の不思議な世界が現れてくるようだ。小説をはじめ芸術の世界もこうした感情の理解があると、何とも楽しい。

 ストレス曲線 9/10

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