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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

苦手な感情から観える個性!(自己愛のことを知ろう 7/10)

2012-09-19 | 第五章「和解と平和」

 この夏に経験したことで、母との会話に冷静を欠いたことがあった。誰でも苦手が感情があると思うが、私にもある。自己愛の問題でも、「他人からの批判、無関心、あるいは自己の挫折に対して、冷酷な無関心、激しい怒り、劣等感、屈辱感、虚無感などの感情で反応する」。とあるが、ちょっと病理的なこの苦手な感情は何だろう。それが、ずっと秋まで頭の片隅にあった疑問だった。

 丁度、昨日、四谷でU先生の勉強会があり、いろいろ考えを深めることができた。まさに、どんな感情が苦手かという問いのセッションだったからだ。

 この夏の苦手な感情を、薄皮をはぐように考えてみると、屈辱感->劣等感->疑惑・恥辱と生育史をたどり、より原点に向かうところがある。これはエリクソンのライフサイクル論で語られる8つの人格形成論をを遡る感じである。最終的には、2-3歳のころの幼い経験に遡った。

 私の幼いころの家は、サザエさんの家族のように、母方の祖父母が庭を挟んで隣に住み、私と犬と両親が小さな一軒家に住む暮らしだった。父は仕事で殆ど不在。そして、母は妹がお腹にいて、私を寝かしつけると、隣の祖父母の家に行くことが多かったようだ。

 眼をさますと、一人きり。そして、泣く。やがて、母が泣き声に気づき、ひと段落なのだが、この不在のパターンがどうも心の中に焼き付いているようだ。2-4歳はエリクソンによると、ネガティブな感情として恥辱・疑惑。ポジティブなものは自律心。そして意志力を育む時期とされている。

 そして、想うのだが、それが原因か疑惑感で退行する、やや病的な傾向は幼いころから何処にあった。そして、その反対に、ふっと一人で考えたりする行動(自律、意志力)も、まるでバランスをとるように小学生のころから生まれたようだ。

 時代は変わり、9年前に勤めていた会社をやめ、全く違う人生を歩み始めた。自分としては、大きな意志力を必要としたが、その起源はそれこを50年前の母と子のやりとりに萌芽があったかもしれない。ネガティブなものをポジティブに変える力は、なんとも不思議だ。

 自己愛のことを知ろう 7/10

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