イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分の生育史を愛するため、抑圧の仕組みを知ろう!(こころの仕組みを活かす 10/10)

2012-12-01 | 第七章「光と復活体」

 最近、寅さん映画を第一作から、鑑賞している。寅さんは芸者の菊の子で、父親の平造に引き取られ、腹違いの妹・櫻の実母と共に育てられる。16歳の時に家出をしテキヤになったりの流浪の生活に。

 親族が互いに、謀略や殺し合いをする中で、幼少時代を送った持統天皇もそうだが、車寅次郎も波風のある幼少期を送ったようだ。普通は、そんな話を聴くとそれだけで暗くなるが、寅次郎は映画でお馴染みの愛される性格で、イキイキと生き抜く。

 昨晩は、第4作を観たが、父親・平造の法事を寅や叔父が忘れている中、御前様がとらやを訪れお経を唱えてくれる美しいシーンがあった。前作には実母の元芸者・菊に寅さんが逢う楽しい?シーンもあるが、この映画が寅さんの生育史を明るく解釈しているのが嬉しい。

 寅さんが生命力に溢れているのは心理学的にいっても、この生育史を大事にしているから・・・と思う。逆にいうと、悲惨な生育史をあたりまえ?に暗く解釈し、悲劇を招来する話もたくさんある。生育史を明るく解釈していくことは、実は、イキイキと生きるポイントでもある。

 自分の生育史を考えてみよう。どこかで嫌いな自分、信用できない自分を感じ、それが自分の生育史を大事にできない原因になったりする。こころの世界には意識の世界もあるが、無意識の世界もあるので複雑だ。

 私の事例では、こころの防衛機制・抑圧がからみ、無意識な領域でも、自分が基本的に好きになれない問題があった。

 6歳のころ、一緒に登校していた、友達が眼の前で交通事故でなくなった。その時、その友達が事故にあって、自分はほっとした解放感を味わった。その友達は、一緒に遊ぶ仲ではあったが腕白で私を苛めていた。それ故、今の60歳を越した私にとっては当たり前の感情が起きたのだ。

 しかし、6歳の当時の自分は、倫理道徳的な側面から、ほっとする自分を抑圧してしまったのだ。それが、その後車嫌いになったりの問題を引き起す。性格形成においても、どこかで暗い影を与えたように思う。

 因みに、抑圧とは「人からの非難、嘲笑等を恐れて意識、無意識に、何かの感情、自己主張を我慢すること」である。何かの感情は、その時の理想と現実のギャップである。今であれば、倫理道徳とは別に苛められていたなら、そんな感情が湧いてもおかしくないなと思うが、6歳の理想はきつかった。

 生き甲斐の心理学を勉強していくと、そういう抑圧の原因を解明でき、解釈を変えることで生育史を肯定的に(無意識も含め)見られるようになっていくようだ。勿論、歪んだ性格も、再構築できると思う。

 抑圧は、他の防衛機制と比べても、ポジティブな面は少ない。ただ、この仕組みを知っているだけで、自分の生育史を肯定的にとらえ、イキイキと生きる糧にすることはできる。

 こころの仕組みを活かす 10/10

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