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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

感情の意味を考えて嫉妬心を乗り越える!(この世を考える 2/10)

2012-12-23 | 第八章「魂と聖霊」

 奈良の元興寺の屋根瓦。藤原京時代の瓦が何と今でも使われているという。今年の夏は明日香をゆっくり散策することはできなかったのが残念だ。ちょうどその頃、河瀬直美監督の明日香を舞台にした映画「朱花(はねず)の月」が上映され、観光バスツアーがあり応募したが、残念ながら中止となった経緯があった。

 その「朱花(はねず)の月」の映画も期待したが、見る機会がなかったが、昨日やっとDVDを鑑賞することができた。坂東眞砂子氏の小説「逢わなくもあやし」という小説が原作ということも知った。万葉集の持統天皇の歌の一つで、天武天皇が崩御されたときの反歌の一つ、次の歌が映画の始めに現れたのには驚いた。

 燃ゆる火も 取りて包みて 袋には 入るといはずやも 智男雲 (万葉集 2-160) 《映画では、智男雲を「逢わなくもあやし」としていた。》

 (燃えている火でも 取って包んで 袋にいれるというではないか 智男雲)(日本古典文学全書の訳) 

 智男雲は、訓読みができず学者の間でも定説がないという。ただ、雲は魂を表しているのではないかと私は妄想している。また、火は諸説から天武天皇の暗喩だと思う。「春過ぎて・・・」をつくった持統天皇が、夫である天武天皇(沢山の奥さんがいた)を偲んで作ったこの歌は、何か深い情念の火を感じてしまう。

 映画は、インターネットのオフィシャルホームページのロケ地地図などを頭にいれてみると、明日香を楽しめる。平城京より大きかったとされる藤原京。まだ1割程度しか発掘されていないという。映画を見て、また明日香病が始まりそうだ。

http://www.hanezu.com/index.html

 さて、この映画では男女の愛と嫉妬が一つのテーマである。嫉妬心は、古今東西で様々な芸術作品のなかで取り上げられ、それこそ1、2にランキングされる何ともいえない感情である。そして、私も幼いころの兄弟に感じた嫉妬から、それこそ今の現実に至るまで、時に顔を出す感情である。「生き甲斐の心理学」でU先生は、湧き起る感情の意味を考える意義を良く言われていて。この嫉妬心についても、テレビ番組で一つのテーマとして話されていた。

 自分もかつてはそうであったが、自分の中に嫉妬心を感じると、嫉妬する自分を恥じ押し殺してしまう傾向があった。しかし、本当にそれで良いのだろうか、「生き甲斐の心理学」では抑圧することなく、湧き起る感情の意味を考えることを勧めている。いつの間にか魔界に陥ってしまうのではなく、スマートに身を引いたり、何かに転嫁したり、防衛機制をうまく働かせることで新たな生き方を発見できた経験もある。この世でいきいきと暮らす術は、ちゃんと与えられているようだ。

 この世を考える 2/10

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