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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

解放される旅に出よう!(この世を考える 8/10)

2012-12-29 | 第八章「魂と聖霊」

 2012年は、私の個人史上、かつてないほど旅をした一年であった。そして、それは解放を考えるよい機会であった。

 旅の醍醐味は解放である。実際に行ってみて、ぼわっとした思いをリアルにすることで解放し、悠久の世界から見ればどうでもよいことに翻弄されてる日常性から解放され、等身大の旅人になる。

 ハンガリーでは、大聖堂で一人祈りを捧げている老女に感動した。冷戦時代には信仰の自由すらなかった時代を生き抜いた迫力。

 オーストリアではフロイトの使った寝椅子を触った。現代の臨床心理学の100年(程度)の歴史を実感した瞬間だった。

 チェコでは、厳寒の中に大学生のときに熱中したカフカの家に行った。リアルな家と自分の学生時代の妄想の違い。

 台北では、大伯父さんの墓を訪ねた。20歳代で新しく植民地になった台湾に行き、インフラとしての教育に情熱を燃やす中、暴徒に惨殺された芝山岩事件・被災者の一人だった。時代の流れの中で、その墓地は聖地になったり、憎悪され破壊の対象になったり、守り再建される対象になったり数奇な運命を辿る。親切な台湾人の案内でお参りができた時、大伯父さんも喜んでいたようだ。

 ハワイは、夜明けの海岸でオリオンを見つつ立禅をした。

 明日香では真夏に涼しげな畝傍山に登った。昨年の三輪山登山に次ぐ楽しい体験であった。日本の原型(藤原京は原型というより完成というイメージもあるが)が作られた舞台でもある。

 奈良では、聖武天皇や光明子にゆかりのある地を訪れた。早朝の東大寺は気持ちよかった。

 出雲では、出雲博、出雲大社を楽しんだ。日本の古代史を塗り替えつつある出雲の実態に触れてワクワクであった。

 解放される旅は魂の旅でもある。

 この世を考える 8/10

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