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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

大昔の祖先を想って、日々のストレスを見つめ直す!(好転のためのストレス曲線 8/10)

2012-12-09 | 第七章「光と復活体」

  自分の世代を遡って1世代前は両親、2世代前は祖父母4名、3世代前は曾祖父母8名、それ以前は・・・・。遡るほど関係者は多くなるが、知っている情報は少なくなる。しかし、自分の命を考えてみると、現世人類が誕生して約10万年とも言われるし、その前も約40億年の生命の歴史がある。さらに、地球が誕生する(46億年前)前の時代も命と関係がないとも言えない、最終的には宇宙が誕生する137億年前まで命の歴史は辿るのだろう(さらに膜宇宙とかがあれば、もっと遡るのだろうが)。

 しかし、遡り過ぎるとイメージも分からなくなるので、脳の構造が現在と、さほど変わっていないとされている10万年くらいが祖父母を思い出すには良いレンジかもしれない。10万年は一世代を20歳と仮定すると、5,000世代となる。そして、この10万年くらいの間、必ず自分の祖父母が切れ目なく、どの時代にも生き続けていた(不思議な感じであるが)。

 最新のDNA等の科学の進歩で、現世人類70億人は、共通の祖先を持つと言われる。そして、5-6万年くらいにはアフリカだけに住み着いていたことが定説となっている。そして、衣服を身に付け(シラミのDNAの研究で7万年前には衣服があった)、アフリカ大陸を出発してユーラシア大陸に渡り(一説には150人くらいの集団とか)世界中に散らばっていく。最新の研究では、当時は言語も芸術も宗教もあり、現在と比べても、さほど違っていなかったようだ。

 そして、時間が過ぎ去り、日本も国家としてのアイデンティティを整え大陸から独立していくのが7-8世紀。持統天皇等の時代である。先日、勉強会で持統天皇を中心にした系図を外観したが、複雑怪奇でまた、権力闘争がおこる火種が容易に想像できた。本当に持統天皇のように生き残ることは至難だったなと、しみじみ思った。親を殺した男の妻になる人。祖父を父が殺す。甥や姪を殺したり、もう怨霊跋扈、何でもありの時代だったとも言えよう

 そして、そんな時代でも、どこかで私たちの祖父母たちは切れ目なく生き続けていた。

 自分の血の中には、アフリカを出立したころの祖先(黒い肌で、舌打ち言語を話、・・・それでも必死で辛い旅を始めようとする)。海を渡り日本にやってきた祖先。そして、持統天皇の時代のような時代に生きた祖先もいる。もちろん、両親の戦争世代、祖父母の明治時代も大変だった。

 こんな風に祖先のことに考えを巡らすと、見えてくることがある。自分の世界の小ささというか、Googleのストリートビューで自分の栖を見てから、東京都、日本、アジアと視点を上方にあげ、俯瞰するような感覚と言おうか。

 昨日、感情についてお話したが、60歳くらいになると、多くの感情はすでに経験済みのように感じる。そして、様々な時代の祖父母が味わった感情も何か想像できる。もちろん、これから何があるかわからないが、自分の人生で味わう感情も俯瞰できるようだ。もちろん、私はともかく、逞しく生き抜いてきた祖先たちの生命力を垣間見る感じである。

そして、少しばかりストレス曲線に友達になれるような気になってくる。

 好転のためのストレス曲線 8/10

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