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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自己主張を始める富士山!(富士山! 8/10)

2015-01-07 | 第一章「意識と知覚」

 最近読んでいる本の影響かもしれないが、文化の差からくる自己主張の多寡ということを今朝は考えている。幼いころアラスカに一年くらい滞在したとき、クラスメートの前だ早速スピーチをさせられた経験があった(英語がしゃべれなくてもだ)。自由な自己主張が当たり前だった国に一年いて、次の年に帰国して日本の小学校に編入したのだが、その時褒められたことが一度あった。それは昼食時に私がめずらしく静かにしていたためだ。良い子にして、静かにしていると褒められる。実は、単に妄想していただけだったのだが。

 同じようなことをしても、一方の文化では褒められ、他の文化では逆に叱られたりする。その典型は自己主張(先生の意図を組んで発言するのとは違う)だったかな思う。

 さて、国際的なある比較によると、日本人はストレスを受けると、身体症状に出やすい傾向があるようだ。感情を抑圧して自律神経に変調をきたし寝られなくなったり、胃腸の調子が悪くなったり、高血圧になったりする。そして、今の時代でも、欧米の文化がかなり入ってきているとは言え、自己主張は如何なものだろうか?私たちも自己主張を意識し、上手に生き抜く手立てを工夫する必要があるように思う。

 自己主張のネガティブな面(自戒をこめて方法が下手の場合が大半だと思う)もいろいろあると思うが、ポジティブな面はいろいろ経験してくると判ってくる。本音をのびのびと主張することで、自分も他者も幸せになることができやすい。マッサンのエリーさんや姑さんの和解も、うまく自己主張したのだと思う。魔女とデビルの和解のカギは自己主張だ。もちろん、先んじて上手に自分の本音を掴に、感情表現も意識することはあるが。

 最後に、小テーマが富士山!なので、富士山についても。日本を代表するシンボルとして自他ともに富士山は有名だったが、世界遺産としては紆余曲折を経て20年ごしで登録されたようだ。そして、その採択理由は自然遺産ではなく文化遺産として。その理由は図書館から「富士」という世界登録の時にも使われた公式本を見ることで納得できた。

 それは、副題が『信仰と芸術の源』とあるように、単に綺麗な今の富士山をアピールするものではない。巻頭のほうにドナルドキーンさんが言葉を寄せているが、萬葉集や竹取物語を取り上げて噴火している富士山を題材にしている。

 日本が火山国であり、厳しい自然の脅威に歴史的にも何度も遭遇しつつも、その中で生き抜いてきた独特の文化を育んできた祖先や私たち。シンボルである富士山を深く考えることは、恐らく世界的な観点からも有意義なことなのだと思う。静かな富士山は20年かけて自己主張をはじめたようだ。

富士山! 8/10

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