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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

家族と個性の関係の不思議・・・(縄文からの風 ⑥ 1/10)

2015-03-07 | 第九章「愛」

 三内丸山遺跡には、東西420mの道の両側に500基を越えるお墓が5000年前から約500年間は作られてきたようだ。道を挟んで頭を向い合せるように(北または南)並んで伸展葬で葬られているようだ。もし4500年前に現地に立てば、どれほど壮観だったろうか。しかし、今はその葬られた偉人達の名前を知る人は誰もいない。

 当時の特権階級の墓所と推定する研究者もいる。500基なので住んでいたと思われる人口から考えれば一握りに過ぎないからだ。縄文時代に階級があったのではないかという説も信憑性をおびてくるようだ。北米のネイティブの研究から、500人程度の集団を形成していたと推定される三内丸山遺跡には階級があってもおかしくないという。

 恐らく、先祖代々の墓というような、特定の家(男系でなく女系だった可能性も)のお墓。

 心理学を勉強していると、やはり生育史と家族の影響という問題を考えざるを得なくなる。個性は親などから引き渡される・・・この考え方は、今でも根強いようだ。しかし、人の傾向や渇望は何に由来するのかと思索していると、例えば親と子の関係を絶対視すると何とも味気なくなるところがある。

 私は、学生のころから等価変換創造理論ということに興味を持っていて、当時は湯川秀樹さんや市川亀久弥先生が盛んに天才論を論じておられた。私も、アインシュタイン、ニュートン、空海、石川啄木、など興味深々読んだ記憶がある。そして、天才という特異な方ではあるが、個性(傾向と渇望)は親の影響はあっても、それ以上に何か不思議なものがあるように思えてならなかった。

 今日は論文の関係もあるが、ジェイムズ・ヒルマン著 「魂のコード」を読んでいる。原型という概念。魂ということ。いろいろ考えさせられる。個性は決して家族に従属するものではないとも思う。やはり、自分は意外にも自由な存在だ。

*写真は勝坂遺跡公園

縄文からの風⑥ 1/10

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