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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文人の五感と体感は?(縄文からの風 ⑦ 9/10)

2015-03-29 | 第二章「五感と体感」

 今日は福島を応援するためのイベントに参加したが、写真のエゴマミソを思わず買って帰った。もちろん縄文繋がりである。

 縄文時代の遺跡からはエゴマが検出されている。エゴマはゴマの替りとしても食べられるが、エゴマより油をとり、これから漆塗に必要な原料となり大変重宝され交易にも使われたかもしれない。

 それから、縄文土器にはランプがでてくるのだが、これに利用した油は何か興味があるところであるが、エゴマから採った灯油の可能性も否定できないようだ。他にも油を捕る植物はあるが想像するだけでも楽しい。エゴマの火で縄文のビーナスの表面の雲母がきらきら輝く・・・

 植物や動物も、例えば5000年前の縄文中期を考えても、今と似ているところはあるものの、そのままではないことは容易に想像できる。万葉植物園はいろいろなところにあるが、行ってみると、今とやはり違うなと思う。それもたかだか1300年くらい前なので、5000年といったら結構違うのではと思う。

 今の春の季節を考えても、5000年前に梅はあったのか、それはどんなふうだったか。コブシの白い花はどうだったかなどなど。日本で生まれた植物としては紫陽花も思い浮かべられるが、当時の花はどんな花だったのか想像できない誰か想像図でも書いて欲しいものだ。

 魚も、例えばよく見るタイも縄文時代は90cmとか巨大なタイを食したという。理論的には判るが、それがどんな味だったとかは想像もできない。こんなとこからも、縄文小説はなかなか書き手にとっても、読み手にとっても難しそうだ。

 しかし、それは私たちの5000年前とすれば、200代前くらいの祖先だ。恐らく、同じように五感・体感が備わり、身体や生育史に左右されつつも、何か直観とか魂のような不思議な部分を持つ存在だ。簡単にあきらめるのも問題だろう。

縄文からの風⑦ 9/10

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